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シグマ 50mm F2 DG DN レンズレビューVol.6 周辺減光・逆光編

シグマ「50mm F2 DG DN」のレビュー第六弾を公開。今回はピント位置による周辺減光の影響や光源の配置で逆光耐性がどのように変化するのかチェックしています。

50mm F2 DG DN のレビュー一覧

周辺減光

周辺減光とは?

フレーム周辺部で発生する不自然な光量落ち。
中央領域と比べて光量が少なく、フレーム四隅で露出不足となります。主に大口径レンズや広角レンズで強めの減光が発生。

ソフトウェアで簡単に補正できる現象ですが、露出不足を後処理の補正(増感)でカバーするため、ノイズ発生の原因となる点には注意が必要。特に夜景や星空の撮影などで高感度を使う場合はノイズが強く現れる可能性あり。

最短撮影距離

絞り開放で全体的に穏やかな減光効果が発生します。1段絞ると大きく改善するため、気になる場合はF2.8以降を使うと良いでしょう。

無限遠

最短撮影距離と比較して強めの減光が発生。絞ると改善しますが、解消するにはF5.6まで絞りたいところ。

逆光耐性・光条

中央

強い光源を中央から受けてもフレアとゴーストはよく抑えられています。絞ると隠れていたゴーストが顕在化するものの、ソニー FE 55mm F1.8 ZAと比べて良好。

光源をフレーム隅に配置した場合も良好な逆光耐性。絞り全域でゴーストはよく抑えられています。やはりソニーよりも良好で、フレアが抑えられコントラストが高い。

光条

F2.8から薄っすらと光条が発生し始めていますが、明確になるのはF8以降。F11からF22でシャープとなり、回折とのバランスを考慮するとF11~F16がおススメ。綺麗な光条でFE 55mm F1.8 ZAとほぼ同等。ただし、F8時点での切れ味はソニーZAのほうが優れています。

まとめ

F2の絞り開放では周辺減光がやや目立ちますが、全体的に穏やかな影響を受けるので不自然な印象はありません。補正が必要であればボディ内や現像ソフトのプロファイルを利用可能。手動での補正も可能です。特に心配する必要はありません。

逆光耐性も非常に良好。シグマの山木社長が「ゴーストバスターズ」と呼んでいる専門チームの努力が実を結んでいるように見えます。影響が皆無とはいきませんが、大部分の撮影で問題ない程度に良く抑えられています。拍手喝采。

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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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