このページではフルサイズミラーレス「EOS R」「Z 7」「α7 III」を使い、追従連写を撮り比べた動画とインプレッションを掲載しています。
連写時の動画と所感
EOS R
使用レンズ「EF70-300mm F4-5.6 IS II USM」
https://www.youtube.com/watch?v=gwNaaebp2u0
追従機能は「顔検出・追従優先AF開始測距点」を”自動”から”選択した開始測距点”に変更。この設定によりニコンの3DトラッキングやオリンパスのC-AF+TRとよく似た動作のAFモードとして利用することが可能です。
マルチコントローラーはありませんが、タッチ&ドラッグAFやタッチAFで開始測距点をぐりぐり動かすことができます。
鉄道のように軌道が一定の被写体は奥行方向と水平方向を立体的に動いても問題無く対応しています。
開始測距点のフレームが大きいため、開始時に間違った物体をロックオンする場合がありました。ただし、Z 7と違いいちいちロックオン解除する手間が無いので咄嗟にリカバリーは可能。
連写時はレックビュー(撮影した画像を連続的に表示する)となりブラックアウトはしません。ただし、連写速度が遅いので不規則に動く被写体を追うには厳しい連写速度です。連写時の使い勝手はより連写速度が速いEOS Kiss M(同じシーンでの参考動画を用意しています。)と比べて少し劣るかな?という印象。
連写・単写後にレリーズボタンを離したタイミングでライブビューが固まるのが少し気になる。
Nikon Z 7
使用レンズ「AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR」
Z 7は「オート」からOKボタンを押してロックオンAFモードに入ることができます。EOS Rと違いひと手間多く、ロックオンを解除するには再度OKボタンを押す必要があり比較して不便。
EOS Rと同じように開始測距点をグリグリ移動させることが出来ますが、連写中はライブビューを継続しブラックアウトが発生しています。今回のシーンではレックビューのEOS Rのほうが使いやすい印象。
ロックオンAFはEOS Rやα7 IIIと見比べると少し不安定。追従速度は問題無さそうなのでロックオンAFよりもダイナミックやワイドを使ったほうが良いかもしれません。
α7 III
使用レンズ「FE 70-200mm F4 G OSS」
動作はEOS Rと似ていますが、連写速度がとても速いので比較してかなり使いやすい。当然ながらコマ数を最も多く稼ぐことが出来るので1シーンにおける打率は高い。
これと言って特に不満はありません。現状、この価格帯のフルサイズミラーレスとしては最も使いやすい追従連写だと感じます。
α7 IIIでスタートライン
まだ完璧では無いものの、「かなり使えるレベルまで来た」と感じるのがα7 III。連写が必要なければEOS RやZ 7もなかなか良好だが、コマ数が必要なシーンで5コマ秒は遅すぎる。
カメラの使い勝手はZ7がとても良好なので、後継モデルで足回りをパワーアップして欲しいところ。AF-S時の連写速度はより高速なので、そのうち高速連写AF-Cも対応するのではないのかなと期待しています。
EOS Rはやっぱりマルコン無いのが地味に痛い。オートフォーカスは安定しているのであとは連写速度をなんとかして欲しいところ。
今回使用した機材
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