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キヤノンEF40mmF2.8 STMは4500万画素のEOS R5でもイケイケなレンズか?

キヤノンEFマウントの撒き餌レンズ「EF40mmF2.8 STM」が4500万画素のフルサイズミラーレス「EOS R5」でも十分使えるレンズなのか、解像力チャートを使ってレンズの性能をチェックしてみました。

EF40mmF2.8 STMはR5でもイケちゃうか?

レンズのおさらい

レンズ概要

  • 商品ページ
  • データベース
  • 発売日:2012年 6月下旬
  • 売り出し価格:¥18,423
  • レンズ構成:4群 6枚
  • 絞り:7枚
  • 最短撮影距離:0.3m
  • 最大撮影倍率:0.18倍
  • フィルター径:52mm
  • サイズ:φ68.2mm×22.8mm
  • 重量:約130g
  • ステッピングモーター駆動

2012年6月に登場したフルサイズ対応のパンケーキレンズ。全長22.8mm、重量130gと非常に小さく、軽いレンズですが、ステッピングモーター駆動のAFに対応し、フルタイムマニュアルに対応したフォーカスリングやAF/MFスイッチなど十分なコントロールを備えています。

EF50mm F1.8 STM」と比べてやや高価なうえ、開放F値も「2.8」と暗いレンズですが、そのコンパクトサイズは明らかに強みと言える存在感を示しています。このようなフルサイズ用レンズは他社を見回してもそう多くありません。特にAF対応レンズとしては希少な存在です。コンパクトサイズを活かしてEOS KissシリーズやEOS Mシリーズ(要マウントアダプター)など、小ぶりなAPS-Cカメラと組み合わせるのも大いにアリ。

レンズ構成は4群6枚とシンプルながら、後玉に非球面レンズを採用。諸収差を補正し、F2.8から全域で高解像・高コントラストを実現していると言われています。

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撮影環境

テスト環境

  • カメラボディ:EOS R5
  • 交換レンズ:EF40mmF2.8 STM
  • パール光学工業株式会社「【HR23348】ISO12233準拠 8K解像力テストチャート(スチルカメラ用)
  • オリンパス HYRes 3.1 解析ソフト
  • 屋内で照明環境が一定
  • 三脚・セルフタイマー10秒・電子シャッター
  • EOS R5のRAWファイルを使用
  • ISO 100 固定
  • Adobe Lightroom Classic CCでRAW現像
    ・シャープネス オフ
    ・ノイズリダクション オフ
    ・色収差補正オフ
  • 解析するポイントごとにピントを合わせて撮影
    (像面湾曲は近接で測定が難しいので無限遠時にチェックしています)
  • 近接でのテストであることに注意(無限遠側はさらに良好となる可能性あり)

補足

今回はRAW出力を元にしてシャープネスをオフの状態で検証しています。ボディ出力のJPEGやRAW現像でシャープネスを整えるとより数値が向上する可能性があります。今回の数値はあくまでも「最低値」とお考え下さい。

テスト結果

この解像力チャートで測定できる数値の限界はおよそ「4700」前後。このレンズは少なくとも中央領域で解像力チャートの限界に突き当たるほど解像する模様。実写を確認する限り、これ以上の伸びしろはあまり期待しないほうが良いと思いますが、4500万画素のEOS R5でも満足のいく中央解像となるのは確か。

中央は絞り開放から「4000」を超える非常に良好なパフォーマンスを発揮。「EF50mm F1.8 STM」がF2.8まで絞ってピークの「4300」付近に達したことを考慮すると見事な数値と言えるでしょう。1段絞ると解像性能はさらに向上。解像力チャートの限界となる「4800」付近に到達します。パフォーマンスはF8まで維持され、F11から回折の影響が急速に性能が低下する模様。これはF11まで性能を維持していたEF50mm F1.8 STMと比べると激しい落ち込みです。

周辺も絞り開放から「3500」となる非常に良好な性能を発揮。この時点でのパフォーマンスは「EF50mm F1.8 STM」とほぼ同じです。しかし、絞った際の改善速度が遅く、F4~F5.6のパフォーマンスは50mmのほうが良好。最適な結果を得るには、少なくともF8まで絞る必要があります。回折の影響は中央と同じ傾向。

四隅は絞り開放時に中央と比べて2ランク、周辺と比べて1ランク画質が低下します。良像は確保されているので目障りな描写の甘さはありませんが、均質性の観点で見ると少し気になるポイントです。絞った際の改善速度は周辺領域よりも遅く、ピークのF11に向かって緩やかに改善してゆきます。ピークはF11となりますが、中央や周辺が回折によって落ち込むため、F5.6~F8を選択するのがおススメ。

中央 周辺部 四隅
F2.8 4311 3473 2621
F4 4700 3824 2720
F5.6 4720 3879 3108
F8 4697 4366 3372
F11 4040 3798 3545
F16 3647 3169 3081
F22 2901 2820 2639

実写

ご覧のように、解像性能にこだわらなければ四隅まで安定した描写性能に見えます。倍率色収差が少なく、マイクロコントラストの極端な低下は見られません。周辺減光の影響があるので、光学的に抑え込みたいのであれば2~3段絞ると良いでしょう。

中央 周辺 四隅
F2.8
F8.0

EF40mmF2.8 STMはまだまだ現役

EF50mm F1.8 STM」と比べると、絞った際の均質性で見劣りするものの、中央から周辺領域はより解像する超コンパクトレンズ。解像性能の傾向を見る限り、APS-Cでも使うのも大いにあり。おいしいところをつまみ食い出来るはず。

EOS R5と組み合わせて使う価値があるのか?というと、悩ましいところ。
ボディが大きく、アダプターを装着する必要があることから、パンケーキレンズの利点がスポイルされているのが残念。オートフォーカスもギア対応のステッピングモーターがボトルネックとなり、動体追従はやや厳しめ。
アダプター経由で装着すると、レンズサイズは「RF35mm F1.8 Macro IS STM」と同じくらい。軍資金に問題が無ければ私はRF35mm F1.8をおススメします。F1.8と明るく、光学手ぶれ補正を搭載、0.5倍の便利な撮影倍率も備えています。

とは言うものの、お家で眠っているEF40mm F2.8を活用するのであれば、十分アリな選択肢。絞れば四隅まで非常に良好な解像性能を得られるうえ、ボディ内手ぶれ補正を活用することで一眼レフより使いやすいと感じると思います。

結論を申し上げますと…「イケイケでは無いど、イケるレンズ」と言ったところ。
EOS R5のために追加購入するほどではないと思います。

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