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FE 70-200mm F4 MACRO G OSS II レンズレビューVol.6 周辺減光・逆光編

ソニー「FE 70-200mm F4 MACRO G OSS II」のレビュー第六弾を公開。今回はピント位置による周辺減光の影響や光源の配置で逆光耐性がどのように変化するのかチェックしています。

FE 70-200mm F4 MACRO G OSS IIのレビュー一覧

周辺減光

周辺減光とは?

フレーム周辺部で発生する不自然な光量落ち。
中央領域と比べて光量が少なく、フレーム四隅で露出不足となります。主に大口径レンズや広角レンズで強めの減光が発生。

ソフトウェアで簡単に補正できる現象ですが、露出不足を後処理の補正(増感)でカバーするため、ノイズ発生の原因となる点には注意が必要。特に夜景や星空の撮影などで高感度を使う場合はノイズが強く現れる可能性あり。

70mm F4(MFD・無限遠)

最短撮影距離ではあまり目立たないものの、無限遠側では四隅にいくらか減光が発生。1段絞ると解消しますが、F4を使用する場合はレンズ補正が必要です。

135mm F4(MFD・無限遠)

広角端・望遠端と比べると影響が僅か。F4でも問題ありませんが、気になる場合は1段絞ると解消します。

200mm F4(MFD・無限遠)

このレンズで最も周辺減光が強くなるポイントが200mmの無限遠側。1段絞るとほぼ解消しますが、光学的に完璧に抑えたい場合はF8まで絞ったほうが良いでしょう。もちろん、レンズ補正で綺麗に修正可能。

逆光耐性・光条

70mm

完璧ではないものの、フレアとゴーストを良く抑えているように見えます。もちろん、露出を上げると隠れていたフレアが目立つ場合があり、さらに小絞りを使うと影響が強くなる。光源を隅に配置した場合は絞っても影響が軽微。コントラストは良好に維持されており、肯定的に評価できる逆光耐性。

200mm

70mmと同じく、フレアやゴーストは良好に抑えられています。露出を上げたり絞ったりすると目立つ場合もありますが、それでもコントラストは良好。

光条

シャープな光条となるのはF11あたりと遅め。F16付近で切れ味の良い光条が得られます。

まとめ

周辺減光はズーム両端のF4で目に付くものの、F4ズームとして特に目立つわけではなく、1段絞ったりレンズ補正を適用することで簡単に修正可能。過度に心配する必要はないと思います。逆光耐性もこれと言って問題とは感じませんでした。それに、70-200mmで強い光源をフレームに入れる機会は少ないのかなと。強い光源がフレームに入った場合、フレアやゴーストがゼロとは言えませんが、良く抑えているように見えます。よほど極端な現像(暗部を大幅に持ち上げる)をしなければ問題ないのかなと。

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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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