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フジフイルム XF F2 WRシリーズ 購入ガイド

フジフイルムのXF WRコンパクトシリーズは2019年に「XF16mm F2.8 R WR」を加えて4種類となりましたね。どれも4万円前後の価格設定となっており、XFシリーズとしてはお手頃価格で手に入れることができるレンズ群です。

今回は「どのレンズから買えば良いのか分からない」と悩んでいる人のために色々と参考作例や動画を掲載しながら各レンズを紹介していきたいと思います。

レンズのおさらい

仕様の確認

XF F2 R WRシリーズにはいくつかの共通点があります。

  • 9枚円形絞り羽根
  • 防塵防滴仕様
  • ステッピングモーター駆動
  • 同程度の最大撮影倍率
  • 統一されたレンズ最大径と誤差5mm程度のレンズ全長
  • 誤差45g以内のレンズ重量
  • フォーカスリングと絞りリングの配置

などなど、とても統一感のあるレンズ群となっています。

大きく異なるのはレンズの画角くらいなので好みや状況に合わせて使いまわしやすい。加えてレンズサイズはほぼ同じで小さなカメラバッグへの収納性は非常に良好。

逆に統一感のあるシリーズだけに、「フィルター径が微妙に異なる」「16mm・50mm用の別売りレンズフードが用意されていない」のが少し残念なポイント。

型番 XF16mmF2.8 R WR XF23mmF2 R WR XF35mmF2 R WR XF50mmF2 R WR
レンズ構成 8群10枚 6群10枚 6群9枚 7群9枚
焦点距離 f=16mm f=23mm f=35mm f=50mm
画角 83.2° 63.4° 44.2° 31.7°
最大口径比(開放絞り) F2.8 F2 F2 F2
最小絞り F22 F16
絞り形式 9枚 (円形絞り)
撮影距離範囲 17cm~∞ 22cm - ∞ 35cm - ∞ 39cm - ∞
最大撮影倍率 0.13倍 0.13倍 0.135倍 0.15倍
外形寸法:最大径×長さ(約)
※先端よりマウント基準面まで
ø60.0mm
x 45.4mm
ø60.0mm
x 51.9mm
ø60.0mm
x 45.9mm
ø60mm
x 59.4mm
質量(約)
※レンズキャップ・フード含まず
155g 180g 170g 200g
フィルターサイズ ø49mm ø43mm ø46mm
別売りレンズフード LH-XF35-2

ブログ内のレンズ紹介ページ(レビュー・作例リンクなど)

XF F2 R WR購入ガイド

画角の確認

一眼カメラではスタンダードな焦点距離(画角)が多いですが、50mmは35mm判換算で75mmと少しユニークな焦点距離となっています(一般的には85mmに相当する56mm)。

個人的な感覚で言うと、普段使いするには16mmの画角は少し広く、50mmの画角は少し狭過ぎます。「とりあえず最初の単焦点レンズ」なら23mmか35mmがおススメ。

ボケ量の比較(近接・同撮影倍率)

同じ被写体を同程度の大きさで撮影するために距離を変えながら絞り開放でパチリ。

ご覧の様に最もボケを得やすいのはXF50mm。前述したように画角が狭く使い辛いものの、一眼カメラに「ボケ」を求めているのであれば真っ先に買うレンズ。使い辛さは慣れるべし。

XF50mmの画角は狭すぎるな、と感じるのであればXF35mm。XF16mmやXF23mmよりもボケ量が多い上にボケ描写は滑らかで心地よい。個人的にはボケ重視なら最も使いやすいレンズ。

一方でXF16mmは性質上ボケ量が少ない上にF2.8と1段小口径となっているためかなり厳しい。さらにパースがきついので使いこなしは他の3本と比べて難しい傾向。XF23mmは16mmと比較してボケを得やすいものの、XF35mmやXF50mmと比べるとボケは硬めと感じる場面が多い。

クロップ

どのレンズも後ボケ重視で比較して前ボケはやや硬調。

この描写の統一感は流石と言うほかなく、最終的に4本ともゲットしたら違和感なく使い回せるのが素晴らしい。

画像から分かるように、画角の広いXF16mmとXF23mmはカメラの自動露出が環境光の影響を受けやすい(環境光に合わせて少し露出が暗めに設定された)。被写体重視の場合は測光方式や露出補正を操作した方がうまくいくと念頭に入れておくと良いかもしれません。

ボケ量の比較(中距離・同撮影距離)

被写体との距離を固定してそれぞれ絞り開放でパチリ。

被写体をグッと寄せて背景をぼかすことが出来るのはやはりXF50mm。特にこの距離感で後ボケを入れようとするとXF35mm以下の焦点距離では厳しい。

クロップ

被写体を同サイズとなるようにクロップすると差は歴然。XF35mmもかろうじてボケを感じることは出来るかもしれませんが…。

XF16mmF2.8 R WRの紹介

紹介

解像性能 隅まで良好
色収差 問題無し
周辺減光 絞り開放だと若干目立つ
歪曲収差 巨大な樽型、デジタル依存
ボケ この画角としては並
AF 比較的高速で静音

2019年春に登場したシリーズで最も画角の広いレンズ。製造国はフィリピン。

レンズサイズを維持するためにF値が犠牲となっています。他と比べてF値が一段暗いF2.8、小絞りがF22。

他のレンズフードと異なり花形レンズフードを採用。外観だけで言えば個人的に最も好み。

フィルター径はシリーズの中で最も大きい49mm。NDやC-PLなど特殊で高価なフィルターはこのサイズに合わせて他のシリーズはステップアップリングで対応すると安上がり。

おススメ度

おススメ度
80%

「16mm F2.8」というスペックはズームレンズ「XF16-55mmF2.8 R LM WR」の広角端と被り、「XC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZ」の広角側とそこまでF値に差が無いのが現状(さらに15-45mmは接写性能がより高い)。XF16mm F2.8 R WRの強みは小型軽量・防塵防滴と言ったところ。単焦点レンズとしての意義を見つけづらい点で他3本よりも癖が強い。

焦点距離とF値の関係上、ボケを得にくいため「単焦点ならでは」の描写を求めると中々気難しい使い勝手となってしまう。あくまでも16mmの画角に携帯性と耐候性を求めるのであれば選択肢となるのかも。

XF16mmF2.8 R WR ブラック
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XF16mmF2.8 R WR シルバー
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オートフォーカス

ピント移動に伴う画角の変化は皆無で安定したAF動作で非常に快適。

特に非難すべきポイントは無し。

XF23mmF2 R WRの紹介

紹介

解像性能 隅までとても良好
色収差 問題無し
周辺減光 F4以降で解消
歪曲収差 ほぼ完璧でデジタル補正の必要無し
ボケ 撮影距離によってやや騒がしい。
AF 高速で安定している

2016年に登場したXF F2 WRシリーズ2本目のレンズ。製造国はフィリピン。

定評のあるXF23mm F1.4 Rよりも人気が高く、シリーズの中でも売れ筋となっている一本。ボケは若干硬さを感じるものの、安定した解像性能や補正要らずの歪曲収差などがとても素晴らしい。

光学性能に加えて、ピント移動に伴う画角変化が少なく安定したAFが加わりオールラウンドに活躍が期待できる。

レンズフードやフィルターをXF35mm F2 R WRと共有できるので2本とも買ってしまった、と言う人も中にはいるのでは無いでしょうか。

おススメ度

おススメ度
95%

光学的な欠点が目立たず、使いやすい画角と言うこともありシリーズの中では最もおススメ。人気が高いだけはある。全体的にバランス良好で風景・旅行・人物と様々な用途で気軽に使うことができる。ただし、撮影距離によって後ボケが若干硬調と感じるかもしれない。

XF23mmF2 R WR ブラック
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XF23mmF2 R WR シルバー
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オートフォーカス

ブリージングが目立たず安定して高速なフォーカス移動。

特に不満と感じるポイントは無く、シリーズの中ではXF16mmと同じく最も安定している印象。

XF35mmF2 R WRの紹介

紹介

解像性能 開放付近で四隅が少し荒れる
色収差 良好だが軸上色収差が僅かに見られる
周辺減光 やや目立つ
歪曲収差 巨大な樽型、デジタル依存
ボケ 比較的良好
AF ブリージングが目立つ

XF F2 R WRシリーズ最初の一本としてX-Pro2と同時に登場。製造国はフィリピン。

小型ながら安定した光学性能と防塵防滴仕様、そして静音性の高いステッピングモーターを搭載したことから一気にスターダムを駆け上がったレンズ。

絞り開放の安定した解像性能はXF23mmに見劣りするが、絞れば良好な解像性能を得ることが出来る。また、開放のボケ描写はXF23mmよりも心地よい。

デジタル補正依存の大きな樽型歪曲収差やピント移動に伴う画角変化が目立つのが主なマイナスポイント。

4本の中では唯一同梱レンズフードがねじ込み式となっています(レンズにバヨネットが備わっているにも関わらず)。見た目が非常にダサいので別売りレンズフードを追加投資する用意はしておくと良いかも。(ちなみにXF23mm同梱のフジツボフードを装着してもケラれません)

おススメ度

おススメ度
85%

XF23mmではボケに満足できない、というのであればコチラ。ボケ量が大きいうえにボケ質もXF23mmより滑らかで心地よい描写。

その一方で絞り開放付近の解像性能は四隅が荒れたり、光学的に歪曲が大きかったり、オートフォーカスのピント移動時に画角変化が大きかったりと不安定要素が多い。ただ、これら欠点を考慮しても個人的にはボケ描写が好みな一本。

XF35mmF2 R WR ブラック
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XF35mmF2 R WR シルバー
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オートフォーカス

ご覧の様にこのシリーズの中では最もピント移動に伴う画角変化が大きいレンズ。(XF16mmの一部がフレームアウトしたりしなかったりする)

特に接写時に四隅領域を使ったAFが不安定となることが多い。決定的なディールブレーカーでは無いものの、たまにイラっと感じることがある。

XF50mm F2 R WRの紹介

紹介

解像性能 隅まで良好・接写でも良好
色収差 ほぼ問題無し、開放で軸上色収差の僅かな影響
周辺減光 絞り開放のみ目立つ
歪曲収差 ほぼ完璧
ボケ 後ボケ重視で良好な描写
AF 並・僅かにブリージングあり

同シリーズ3本目となる中望遠レンズ。なぜかこのレンズのみ製造国が日本。

前述してきたように、ボケ量は最も大きく「単焦点らしさ」にボケを求めているのであればコレ(画角の狭さは慣れるとして)。

基本的な光学性能も非常に良好。特に接写時に四隅まで開放からシャープなレンズはXF50mmのみ。肝心のボケも滑らかで前後の色収差も概ね問題ないレベル。

上の画像から分かるように、シルバーモデルを購入しても同梱しているのはブラックのレンズフード。正直これはいただけない。せめてシルバー塗装に合わせたレンズフードを用意して欲しかったところ。

おススメ度

おススメ度
90%

XF23mmと同じく光学性能が良好と感じる一本。画角が狭いので使い勝手でXF23mmに劣るものの、被写界深度が浅くボケ量はシリーズで最も大きい。一眼カメラに「ボケ」を求めているならシリーズで真っ先に購入すべきレンズ。特に数m離れた人物などを撮影するならコレ。

XF50mmF2 R WR ブラック
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XF50mmF2 R WR シルバー
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オートフォーカス

XF35mmほどでは無いものの、僅かにピント移動に伴う画角変化が発生する。ただしX-T30のAF対応エリアを考慮すると特に問題の無い程度。

フォーカス速度はXF16mmやXF23mmと比べると僅かに劣るものの、この画角のレンズとしてはまずまず良好で快適。

今回のおさらい

どのレンズを買うべきか?

好きなレンズ買えばいいと思いますよ。

細かい話を抜きにすると、描写性能とレンズサイズや価格には統一感があるので好きな画角で選べばOK。敢えて順番付けをするならば…

  1. XF23mmF2 R WR
  2. XF50mm F2 R WR
  3. XF35mmF2 R WR
  4. XF16mmF2.8 R WR

と言ったところ。XF16mm F2.8 R WRはボケ量が少なく「単焦点らしさ」を感じにくいので要検討。他3本は好みで選べば良いと思いますが、使いやすい画角と良好な光学性能からXF23mmをチョイス。

「基本はズームレンズ」と言うのであれば、ボケ量が多く描写が心地よいXF35mmかXF50mmがおススメ。

それでも決まらない、というの出れば上記リンク先に作例リンクを多数掲載しているので参考にしてみては如何でしょうか。最後には「作品を見た時のときめき」が大事になってくるはず。

購入早見表

XF16mmF2.8 R WR ブラック
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XF16mmF2.8 R WR シルバー
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XF23mmF2 R WR ブラック
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XF23mmF2 R WR シルバー
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XF35mmF2 R WR ブラック
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XF35mmF2 R WR シルバー
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XF50mmF2 R WR ブラック
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XF50mmF2 R WR シルバー
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