日々の増えてゆくカメラ関連機材の中で、個人的に気になる商品の特集記事。第十三弾の今回はHAZARD 4の大容量スリングバッグ「Plan-B Hard」をピックアップ。
HAZARD 4 Plan-B Hard
- 公式ウェブサイト
- ブランド:HAZARD 4
- 用途:スリングタイプのカメラバッグ
- 直販価格:¥51,900(税込)
- 主なスペック・特徴:
カラー:Black
サイズ:55 x 22 x 21.5 cm
重量:1.77kg
Plan-Bハードシェルバージョン
ポイント
ここが良さそう
- ハードシェルで保護性が高く型崩れしにくい
- スリングバッグで即応性が高い
- スリングバッグとしては大容量
ここが気になる
- 高価
- 大容量スリングバッグにおけるバランスや重心
- 内部の使い勝手
アドバイザーに元アメリカ海兵隊などを採用しているミリタリー色の強いブランド。「HAZARD 4(標準危険度指数:4)」というブランド名のように、人工的・自然なハザードから守ってくれるようなコンセプト。今回紹介するカメラバッグのほか、ポンチョや一般のバックパック、アウトドア用品を取り扱っています。
個人的に注目しているのは「即応性」「大容量」の2点。複数の機材を持ち歩くことが多く、状況によっては素早く機材を切り替える必要があります。このような場合にバックパックタイプはやや不便で、通常のスリングバッグでは容量が不足しがち。ショルダーバックタイプを検討するものの、機材の素早い出し入れに対応している製品は思いのほか少ない。
そこでたどり着いたのがHAZARD 4のPlan-B Hard。
ハードシェルとなっているので型崩れしにくく、複数のフルサイズカメラ・レンズを収納することができる大容量のカメラバッグとなっています。非ハードシェルの「Plan-B」もありますが、これまでの経験から、機材を素早く出し入れする際に「型崩れしない(ジッパーが引っかかりにくい)」は重要なポイント。
販売価格は高め(Amazon販売・発送で約4万円前後)ですが、それだけの価値があるのではと考えています。
実際に使ってみた
というわけで2023年7月に新品を購入。Amazon販売・発送の製品で、特に問題はありませんでした。全体的な外観や質感はLoweproのプロタクティックシリーズとよく似ています(初期型の450AWを愛用中)。ハードシェルとなっているのはバッグの表側の面。非常に硬く、一般的な使用で歪むことは皆無。他の部位は一般的な柔らかい素材を使用しているので多少の柔軟性は残されています。ハードシェル部分にはハードポイントモジュールに対応する部位が二か所あり。全体的に硬めのバッグとなっているので、上に機材を載せても安定します。この場合は上部がフラットなのでレンズ交換も可能。
肩掛けのベルトは前後ともバッグに直付けされており、基本的に左肩で背負う形状となっています。好みは分かれるかもしれませんが、カメラが右手で持つようにデザインされているので、収納性を考慮すると理解は出来ます(後述)。
肩掛け・腰に巻き付けるベルトはどちらもバックルで脱着が可能。バックルはプラスチック製ですが、非常に肉厚で壊れやすい印象はありません。誤操作で外れる可能性を排除するため、バックルにはロック機能があります。腰巻用のベルト(ヒップベルト?)で背負い時の安定性を高めることが可能。ただし、即応性が低下するので個人的には使用していません。肩掛けベルトと異なり、腰用は取り外すことが可能。バックパックでいうところのチェストストラップに相当する部分は本体に固定。肩掛けベルトに装着して安定性を高めることが出来ます。やはり即応性が低下してしまいますが、装着しないと肩への負担が大きいと感じました。
側面にはLoweproのスリップロックシステムに似たベルトがあります。これに三脚を固定するためのベルトが2つ付属。必要ない場合は2つのベルトを取り外すことが可能。背中に接する面は大きめのポケットとなっており、小さめのラップトップやタブレットを収納することが可能。中は4枚の仕切りと固定用のベルト2本、小物入れが付属。全て脱着が可能。初期状態のままでもレンズを装着したままのフルサイズ+F4望遠ズームや予備のボディ・レンズを収納可能。ちなみに全てを取り外すと「NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR」「FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS」も入ります。ニコン24-120mm F4 Sを垂直に収納すると僅かに飛び出ます。ただし、位置などによって垂直のまま完璧に収納することも可能。脱着可能な小物入れはSDカードやカメラプレートなどを収納できます。ただし、マチが無く収納スペースが非常に小さいため、薄いものしか入りません。カバーの側面には「開き過ぎる」ことを防止するためと思われるストラップあり。これを適切な長さに調整することで、肩掛けしつつ機材を出し入れすることが可能となります。この状態では複数のカメラをとっかえひっかえ使用することができ、撮影時でも開いたままで邪魔になりません。手でバッグを持つ必要がないので両手を自由に使うことが可能。サイズにもよりますが、レンズの交換も可能です。スリングバッグを側面にずらし、ショルダーバッグのような状態で開けたまま運用することも可能。側面の小物入れにもアクセスすることが出来ます。重い機材を収納していたとしても、ハードシェルとベルトの位置が効果的なのか、大きく歪むことはありません。
問題となるのはバッグのサイズと重量。大容量ですが、入るぶん重量も増えます。それを左肩だけで支えるのは正直に言って辛いです。また、前述したようにチェストストラップで安定性を高めるのは必須。邪魔にならないのならヒップベルトも付けておいた方が良いでしょう。長時間の移動、ハイキングなど上下移動が多い場合は他の選択肢を検討したほうが良いと思います。
まとめ
人を選ぶカメラバッグであるのは間違いないですが、個人的にはカメラバッグ沼から抜け出すことができた良い製品であると感じました。場合によっては超望遠ズームも収納することが出来るので、様々な状況に適合する便利なバッグ。
とは言え、状況によってはプロタクティック25Lのようなバックパックのほうが使いやすい場合もあり、HAZARD 4のみで完結できるとは思いません。また、携帯性の高い機材を持ち出すときはサイズが大きすぎると感じる場合もあります。
それでも、HAZARD 4 Plan-B Hardで十分という場面は多く、今のところ持ち出しが最も多いカメラバッグとなっています。基本は自家用車で移動し、現地で細かい移動や機材の入れ替えが多い場合はおススメ。
購入早見表
HAZARD 4 Plan-B Hard | |||
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