LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH.
桜の季節が過ぎ去ってしまい写欲もひと段落ついたので、今年購入したレンズのインプレッションをざっくり書いていきたいと思います。
今回はマイクロフォーサーズ用の広角単焦点としては人気のある「LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH. H-X015-K」をピックアップ。
個人的な評価
解像力 | |
ボケ | |
発色 | |
携帯性 | |
機能性 | |
付属品 | |
価格設定 |
描写の傾向
傾向は「LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 ASPH. 」とよく似ている立体感と艶のある描写。ただしDG 25mm F1.4と比べると発色はややアッサリしている。DG 25mm F1.4のようなドラマティックな写りを期待しているとちょっと肩透かしを食らうかも。
レンズの味で雰囲気をごり押しできる画角や発色では無いが、色収差は絞り開放から目立たないので積極的にボケ表現を絡めていきたい。
7枚の円形虹彩絞りだが、F16まで絞った時の光芒は思ったよりもキレイ。光芒を出したい時は躊躇なくF16までガッツリ絞り込みたいところ。
四隅まで安定した解像力
この画角、このサイズで絞った時の周辺解像力が安定しているのは実に素晴らしい。2000万画素のPEN-Fでも十分通用する周辺画質でハイレゾショットを使えばなお伸びる潜在性能を持っている。
絞り過ぎると線が太く感じるので被写界深度に合わせてほどほどに絞ると良い感じ。パンフォーカスにする必要がなければ解像のピークはおよそF4.0~F5.6付近で、周辺部から最も四隅までしっかり描写されている。
これは「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」でも実現可能な解像力ではあるものの、このコンパクトさと解像力に魅力を感じずには居られないでしょう。
ボケは小さいが美しい
ピント面前後の極僅かな部分はボケが少し硬く感じるものの、他はナチュラルで滑らかなボケ味。DG 25mm F1.4のボケ味とは大きく異なり、被写体が浮き出てくるような迫力があるものでは無い。味付けは薄いが美しいボケ味。
とは言ってもボケ量が少なく、数m離れた被写体でボケの表現は難しい。ただし、ポートレートでもバストアップ程度の距離感なら視線誘導できる程度のボケは確保可能。
色収差
軸上色収差は普通に使っている限り、”ほぼ”目立つことは無い。ただし、太陽に照らされたキラキラ光る小川のような状況を撮影するとピント面手前に軸上色収差の影響を受けたパープルフリンジが発生。
まあ、こんな状況を絞り開放で撮る事はあまりないでしょう。もちろん適切に絞れば解消します。
倍率色収差はデジタル補正が入っているのか、実使用で困ったシーンは全くなし。
高速AF
爆速とはいかないまでも、極めて高速で特に不満な点はありません。スナップ撮影で使っても抵抗の無いAFスピードでしょう。
GM1Sに装着してライブビューを確認せずにパチリしても打率はかなり高い。
抜群の携帯性と絞りリング
なんと言っても軽量かつコンパクトは大きなポイント。上着のポケットに突っ込んで携帯するのもやぶさかではない大きさなので、当然このレンズの仕様回数は増える。すると素晴らしいシャッターチャンスに巡り合える回数も増えるので、当然満足度は高くなる。
このレンズはコンパクトながら、絞りリングを搭載している。GM1Sのようなコンパクトボディで操作ダイヤルの少ない機種には重宝する機能性。ただし、オリンパス機では動作しない。手持ちのE-M1 IIとPEN-Fはもともと操作性が良いのであまり苦労してませんが、PEN Liteとかだと気難しい一面があるかもしれません。
絞りリングは「A」ポジションにロックが掛からない、というレビューを散見するものの、それが気になるようなシチュエーションは無かった。Aポジションにロックは無いものの、AとF1.7の間は他の絞り値と違って僅かに抵抗感が大きい。誤作動を頻繁に起こすような軽さではないはず。
魅力的な金属鏡筒・フード
同じパナライカの「LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 ASPH. H-X025」のようなプラスチック鏡筒・フードではなく、金属素材を多く用いて作られている。とても質感の高いレンズに仕上がっている。
また、ピントリングはゴム素材ではなく、金属製なので塵の付着は少ない。ピントリングは指のかかりやすい切り込みが入れてあるものの、レンズ自体が小さく掴みにくい点は否めない。さらに「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8」のようなスナップショットフォーカス機構を採用していないので、スナップ撮影でMFを使うのは不向き。
非常に満足度の高いフードにも一つ欠点がある。それはフードにロック機構が無い上にとても緩みやい。カバンの中でフードが脱落していたなんてこともあった。
価格はちょっと高い
私はたまに訪れるバーゲンセール時に実質3万5千円程度で購入。4万5千円だと買わなかったかなぁ…、という感じ。
とは言え、レンズの質感と付属品を考慮すると同価格帯の「LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 ASPH. 」よりもお値打ちに感じます。
このレンズは買いか?
価格で迷っているなら「買っちゃえよ!」と背中を押してあげることが出来るレンズ。使いやすい画角と携帯性、そして光学性能を持っているので総じて満足度は高いはず。
LEICAっぽい写りか?と言うと、やはりDG 25mm F1.4と比べるとアッサリしているので、描写傾向は作例を要チェック。
相性のいいボディはやはり小型軽量のパナソニック機。さらにパナソニック機の中でも液晶モニターが可動するGFシリーズがもっとも使いやすい。広角レンズなのでローアングルやハイアングルで遠近感を強調したい表現の時に便利。
競合レンズ
このカテゴリの単焦点レンズはこれが初めてなので、「これがおススメ!」と言及は出来ません。DG 15mm F1.7の満足度が高いので買い足す予定も無かったり。
- 「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8」…スナップショットフォーカス機構を搭載しているので、マニュアルフォーカスの操作性は抜群。
- 「LEICA DG SUMMILUX 12mm / F1.4 ASPH.」…超広角単焦点の最終兵器。私はこれを使いこなせる自信が無い。
- 「M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0」…スナップショットフォーカス機構を搭載し、金属鏡筒のリッチな単焦点レンズ。価格がもう少し安ければ…。
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