このページではパナソニック製マイクロフォーサーズ対応交換レンズ「LEICA DG SUMMILUX 25mm / F1.4 II ASPH.」の周辺減光・歪曲収差・軸上色収差に関するテスト結果とレビューを公開しています。
周辺減光
マイクロフォーサーズ用の大口径単焦点レンズとしては周辺減光が比較的大きい。
絞り開放の減光は影響の範囲こそ広いものの「味付け」と呼べる程度のものとなっています。個人的にはこのくらい減光あるほうが好み。
絞り開放だと明らか減光が発生し、1段絞ると(F2.0)大きく改善します。減光の影響を最小限にするのであればさらに1段(F2.8)絞ると良いでしょう。
歪曲収差
標準単焦点としては少し目立つ樽型歪曲。形状は自然で手動でも補正しやすい。
通常はレンズに格納されているプロファイルを利用し自動的にデジタル補正されるため歪曲収差はゼロに近い。純正現像ソフトやAdobe Lightroomなどを使用している限り問題ナシ。
ただし、デジタル補正が無効となる一部の現像ソフト(例えばRaw Therapy)などでは光学的な歪曲収差が明るみとなります。
軸上色収差
マイクロフォーサーズの標準単焦点としては並と感じる軸上色収差補正。悪く無いけど、良くもない感じ。シグマ「30mm F1.4 DC DN」より良好だけど、オリンパス「M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO」より悪い。
前後のボケを見比べると、前ボケのほうが少し硬く、後ボケは少し柔らかい。この影響を受けて、色収差は前ボケにおける紫色のズレが目立つ可能性が高い。後ボケも色ずれは目に付くものの、滲むボケによって前ボケほど目立ちやすくはない。
「I型」と光学設計は同じであるため、軸上色収差について特にこれといった改善は見当たりません。
雑感
周辺減光や歪曲はデジタル補正でなんとでもなるとして、軸上色収差がもう少し補正されていると良かった。
ピント面直前に現れる「パープルフリンジ」としての影響は限定的なものの、後ボケに緑の色づきが発生してしまうと背景が騒がしくなってしまうことがあるので残念。これは「I型」と変わっていません。
背景の色収差が気になる場面ではボケを犠牲にしてでも多少絞ったほうが見栄えが良くなるかもしれません。(もしくは接近してボケを大きくするか)
今回使用した機材
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