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LEICA DG Vario-Summilux 10-25mm F1.7 ASPH 交換レンズレビュー【接写解像編】

このページではパナソニックのマイクロフォーサーズ用交換レンズ「LEICA DG Vario-Summilux 10-25mm F1.7 ASPH」近接撮影時の解像性能レビューを公開しています。

LEICA DG 10-25mm F1.7 ASPH 接写解像チェック

各焦点距離での撮影倍率

最短撮影距離は0.28m、最大撮影倍率は0.14倍(35mmフルサイズ判換算で0.28倍)とマイクロフォーサーズ用広角ズームとしては一般的な接写性能を有しています。特にF1.7の大口径ズームレンズとしては接写性能が高く、健闘しているなと感じます。

最も倍率が高くなるのは望遠端の25mm。よほど小さな被写体をクローズアップしない限り十分な撮影倍率と言えるでしょう。

撮影条件

撮影環境

  • OM-D E-M1X
  • 中型三脚で固定
  • セルフタイマー使用
  • MFで最短撮影距離に固定
  • フレーム中央と端でピントが合うように被写体(単3電池)を配置

10mm

中央はF1.7から良好ですが、フレーム端は像の流れが目立ちます。被写体を四隅に配置するのであれば少なくともF5.6まで絞りたいところ。さらに倍率色収差による色ずれも絞り値に関わらず目に付きます。この描写の甘さが原因となり、周辺測距点を使った接写のAFは精度がイマイチ安定しません。接写性能の高い10mmですが、開放付近を使うなら被写体を中央に配置するのがおススメ。

中央
F1.7-F5.6 -
F8-F11 -
F16 F5.6-F11
- F1.7-F4,F16

18mm

10mmと比べとフレーム端の安定感は段違い。絞り開放から問題の無いパフォーマンスを発揮しています。倍率色収差もほぼ皆無に近い。中央と比べると僅かに非点収差のような像の流れを感じますが、実写ではそこまで目立たないはず。

中央
F2.0-F5.6 -
F1.7,F8 F1.7-F8
F16 F11-F16
- -

25mm

解像力テストの時と同じく絞り開放付近における中央解像は他と比べて僅かに甘め。ただし、F2.8まで絞ればほぼ同程度まで改善します。解像チャートでは最も良好だった25mmのフレーム端は最短撮影距離だと伸び悩む模様。絞れば悪くないものの、キレがあるとは言い難いなと。

中央
F2.8-F11 -
F1.7-F2.0,F16 F8-F16
- F1.7-F5.6
-

雑感

完璧とは言い難いものの、中央はズームレンジ全域で良好なパフォーマンスを発揮しています。フレーム周辺部は中間域以外で少し甘めですが、実写で特に甘いと感じるのは10mmだけのはず。

全体的に10-25mm F1.7というスペックを考えると高い接写性能であり、描写も実用的な画質を保っているように見えます。

今回使用した機材

LUMIX DC-G9 ボディ
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LUMIX DC-G9 レンズキット
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