このページではパナソニックのマイクロフォーサーズ用交換レンズ「LEICA DG Vario-Summilux 10-25mm F1.7 ASPH」のコマ収差のテスト結果とレビューを公開しています。
LEICA DG 10-25mm F1.7 ASPH コマ収差テスト
ポイント
- ズームレンジ全域で絞り開放の四隅はコマ収差が目に付く
- 10mmでは像高5割から外側で目立つ
- 12?25mmは像高7?8割から外側で目立つ
- どのズームレンジもF2.8~F4まで絞ると収束
10mm
おそらく、このレンズにおいて最も目に付く収差がコレ。四隅の領域でコマ収差の影響が強く、1.5段絞っても以前としてコマ収差の影響が残っています。F4まで絞ると収まりますが、明るいレンズの意味が無くなってしまします。10mmは特にコマ収差の影響を受ける範囲が広く、像高5割から外側が目に付きます。
12mm
基本的に10mmと同じ傾向を示し、F1.7の四隅では目立つコマ収差が発生します。F4まで絞ってもまだ残存収差が見られるので、完璧に補正するためにはF5.6まで絞る必要があります。10mmほど広範囲で変形は見られず、およそ像高7割から外側で目に付く印象。
14mm
このレンズで最もコマ収差が目立たなくなるポイント。それでもパーフェクトとは言い難いですが、夜景で絞り開放を使うのであれば14mmがおススメ。
18mm
再びコマ収差が目立ち始めます。広角側のような三角形では無く、どちらかと言えばイチョウのような形状。やはりF2.8まで絞っても残存するので、完璧に抑えたいのであればF4まで絞るべき。F5.6まで絞ると光条が発生し始めるのでさじ加減が難しいところ。12mmと同じく影響を受けるのは像高7?8割以降。
25mm
傾向としては18mmと同じですが、こちらはやや弱め。
雑感
明るい広角寄りの標準ズームと言うことで天体撮影や夜景に活用したいと思っている人も多いはず。魅力的なレンズですが、今回掲載したように四隅までバッチリのコマ収差補正では無いので注意が必要。フレーム全域の良好な補正を求めなければ12?25mmは絞り開放から問題無く使えそう(10mmは影響を受ける範囲が広いので少し絞りたい)。
今回使用した機材
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