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M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO レンズレビューVol.1 外観・操作・AF編

OM SYSTEM「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO」のレビュー第一弾 外観・操作・AF編を公開。手持ち撮影ができる換算800mmの超望遠ズームレンズ。

おことわり

本レビューに使用している製品は無償貸与されたものを使用しています。
ただし、メーカーからの金銭授受や内容調整は行われていません。

あくまでも管理人の興味本位でのレビューです。

簡易的なまとめ

マイクロフォーサーズでは唯一無二となる本格的な超望遠ズームレンズ。求められている機能と性能を1.8kg・30cmのレンズに詰め込んでいます。換算800mmの高解像・大口径レンズを手持ち撮影で軽快に利用できるのは魅力的。手持ちにより、アングルや構図、ポジションを柔軟に変化できることが強み。

ステッピングモーター駆動ながらAFは非常に高速で、OM SYSTEMの最新モデルと組み合わせることで素早く被写体を補足することが可能。敢えて言えば、ズームリングの回転角度がもう少し小さいと、素早い画角変化に対応できたのかなと。

The only true super-telephoto zoom lens in the Micro Four Thirds system. It packs the required functionality and performance into a lens weighing just 1.8kg and measuring 30cm. The appeal lies in being able to use this high-resolution, large-aperture lens with an equivalent focal length of 800mm with ease in handheld shooting. Its strength is the flexibility to change angles, compositions, and positions freely when shooting handheld.
Despite its stepping motor drive, autofocus is remarkably swift, enabling rapid subject acquisition when paired with the latest OM SYSTEM models. If I were to be critical, a slightly smaller rotation angle for the zoom ring might have facilitated quicker angle-of-view adjustments.

*当ブログのレビューは冒頭に断りが無い限り、自費購入となっています。

M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PROのレビュー一覧

まえがき

2021年1月にオリンパスから発売され、現在はOM SYSTEMブランドとして販売を継続している超望遠ズームレンズ。35mm換算で300〜1000mm相当をカバーしながら、全長約31cm、重量約1.9kgと比較的コンパクトで携帯性に優れるデザイン。

鏡筒にはマグネシウム合金や強化プラスチック、フードにはカーボン素材を採用し、軽量性と耐久性を両立。「三脚不要」を実現できると強調しており、5軸シンクロ手ぶれ補正により最大8段分の補正効果を実現。超望遠域でも手持ち撮影が可能とのこと。

ズームやピント操作時でも全長が変化しない構造を採用。これによりバランスが安定し、超望遠撮影時の操作性向上に寄与。光学構成は28枚18群で、大口径EDAレンズや4枚のSuper EDレンズを使用。

1.25倍テレコンバーターはレンズ内蔵式で、スイッチ操作により即座に切り替え可能。状況に応じて柔軟に焦点距離を変更できます。最短撮影距離は全域で1.3mであり、最大撮影倍率は0.57倍相当、テレコン使用時には0.71倍相当に達する。

前玉にはフッ素コーティングを施し、防汚性と清掃性を高めています。高性能と独自性を重視したプロ・ハイアマチュア向けの超望遠フラッグシップモデル。

主な仕様

レンズマウント MFT
対応センサー 4/3
焦点距離 150-400mm
レンズ構成 18群28枚
開放絞り F4.5
最小絞り F22
絞り羽根 9枚(円形絞り)
最短撮影距離 1.3m
最大撮影倍率 0.12倍(Wide)
0.29倍(Tele)
フィルター径 Ø95mm
手振れ補正 4.5段
レンズ手ぶれ補正時 400mm
6段
5軸シンクロ手ぶれ補正時 400mm
テレコン 内蔵テレコン
×1.25
コーティング Z Coating Nano
サイズ Ø115.8×314.3mm
重量 1,875g
防塵防滴 IPX1
AF MSC
絞りリング -
その他のコントロール
付属品 レンズフード LH-115
レンズキャップ LC-115
レンズリアキャップLR-2
レンズストラップ CSS-P121
レンズケース LSC-1642

価格のチェック

OM SYSTEM版の売り出し価格は849,832円。マイクロフォーサーズ用レンズの中ではぶっちぎりで高価ですが、競合する製品は存在しません。大口径の超望遠ズームが必要な人にとって唯一無二の選択肢。

M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO OM版
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M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO OLY版
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外観・操作性

箱・付属品

今回はお借りしたレンズのため、箱と付属品が完備されていません。仕様書通りであれば、付属品は以下の通り。

  • レンズフード LH-115
  • レンズキャップ LC-115
  • レンズリアキャップLR-2
  • レンズストラップ CSS-P121
  • レンズケース LSC-1642

レンズケースは他のPROレンズと同様のポーチ型の柔らかい袋。販売価格を考慮すると、もう少ししっかりとしたものを期待したかったところ。(シグマの旧Artシリーズ用ケース・ソニーGM用ケース等)

とは言え、携帯時はバックパックなどを使用します。バックパックにそのまま入れることができるソフトケースのほうが利便性が高いと言えるかもしれません。(必要なければ折りたたむことも可能)

外観

鏡筒はM.ZUIKO DIGITALでは珍しい白色を基調としたカラーリングを採用。色はキヤノンやソニーの白レンズと似ています。遮熱塗装で熱の吸収を抑制。環境に影響されにくい安定した光学性能を発揮。

外装の素材は主にプラスチックを使用しているように見えますが、手で触れやすい部分や金属パーツやゴム製リングを装備。プラスチッキーな印象は全くありません。
デジカメwatchのインタビューではカーボン繊維を使った強化プラスチックとのこと)

装飾はM.ZUIKOらしい青色のリングをレンズ先端に装備。さらに、鏡筒上部にネームプレートを備えています。シリアルナンバーや各種表示はマウント付近の金属製リングに記載あり。

ネームプレートには「OLYMPUS」のロゴ。OM SYSTEM版はロゴが変更されているはず。

ハンズオン

サイズ Ø115.8×314.3mm
重量 1,875g

スペックを考慮すると軽量ですが、マイクロフォーサーズシステムの中では文句なしに重い部類に入るレンズ。片手持ち出来ないような重量ではありませんが、出来れば長時間の運搬は避けたいところ。

参考までに同システムの望遠レンズ重量を掲載。

300mm F4で約1.3kgと考えると、150-400mm F4.5で1.8kgはかなり軽いのではないかなと。

前玉・後玉

先端に保護・滑り止め用のゴムカバーを装着。衝撃の吸収やレンズを垂直に立てやすくなっています。前面には95mmフィルターを装着できるソケットを装備。対応するフィルターは高価ですが、保護できるという選択肢があるだけ良いはず。雨や汚れなど、ダメージが想定される場合はフィルターを装着しておいたほうが良いでしょう。

なお、レンズフードにフィルター操作窓がないため、可変NDやC-PLは操作が難しいです。

金属製レンズマウントは4本のネジで本体に固定。周囲は防塵防滴用のゴムシールを装備。マウント内部は不要な反射光を抑制するためのマットブラック塗装が施されています。

フォーカスリング

レンズ前方にゴム製フォーカスリングを搭載。PROシリーズレンズに多いフォーカスクラッチ構造は採用していません。リングは抵抗少なめで滑らかに回転します。

操作時のストロークは回転速度に依存しておらず、ピント全域を150mm時45度、400mm時360度で操作可能。焦点距離によってストロークが大きく異なるので、MF操作を多用する場合は慣れるのに時間がかかるかもしれません。

ズームリング

レンズ中間にはゴム製の幅広いズームリングを搭載。インナーズームレンズのため、ズームリングの抵抗が小さく、指先を使って軽めの力でも操作可能。

150mmから400mmまでのストロークは90度に少し届かないくらい。フルサイズ用の150-600mm(例ソニーニコン)と比べると、ズーム域が短いにも関わらずストロークがやや長め。150mmの広角端から400mmの望遠端までワンアクションでの操作が難しい。

ストロークは半分くらいで良かったのではないか、と思うのが個人的な感想。

ボタン

フォーカスリングとズームリングの間に4か所のFnボタンを搭載。機能は個別に登録できるわけではなく、「L-Fnボタンを押せる場所が増えた」と言った感じ。

ボタンはカメラに対して上下左右に配置されているわけではなく、反時計回りに30度ほどずらして配置。実際に使う姿勢でボタンを押しやすくなっています。かなり押しやすいので、頻繁に呼び出す機能を登録しておくと良いでしょう。

ボタンの機能は側面のスイッチから「L-Fn / PRESET」で切り換えることが可能。(後述)

スイッチ類

ズームリングの隣には5つのスイッチを搭載。

  • フォーカスリミッター
  • AF/MF
  • IS
  • ボタン機能切替(L-Fn / PRESET)
  • ピープ音の有無

このクラスのレンズで必要なスイッチ類が備わっています。

右側面には内蔵テレコンバージョンレンズの切り替えスイッチと、ピント位置を記憶できるSETボタンを搭載。SETボタンを押すことで、現在のピント位置を記憶し「PRISET」ボタンを押すことで素早くピントを復帰させることが可能。記憶領域は1枠のみ。

レンズフード

カーボン製の大きな円筒型レンズフードが付属。サイズは大きいものの、非常に軽量。外側は本体と同じ白色の塗装、内側は反射を抑えるフェルトのような生地が張り付けられています。

フードの着脱は側面のネジを操作するタイプ。バヨネットタイプと比べると着脱が不便なものの、フードを掴んで不意に脱落する可能性は低い。(バヨネットタイプでもロックできるなら問題ないと思いますが…)

逆さ付けに対応していますが、このままだとフォーカスリングやFnボタンにアクセスできなくなります。

かぶせ式のレンズキャップはフード装着を前提としているので、フードを使用しない場合は使い辛いです。フードを使わない場合、95mm保護フィルターと社外製の95mmキャップで運用するほうが良さそうです。

三脚リング・三脚座

360度回転する三脚リングを搭載。左側のネジを緩めることで操作可能。ここ最近では珍しく、90度ごとに強めのクリックストップがあります。このため位置合わせが簡単。セキュリティワイヤーに対応。

三脚座は大きく、グリップとして握りやすいデザイン。三脚や一脚を使わない場合でも、左手を添えるパーツとして役立ちます。

三脚座はアルカスイス互換のクランプに対応。対応する雲台にそのまま装着することができます。カメラメーカー純正レンズでは対応していない製品も多いので、これは便利。

三脚座の底面には一般的な1/4インチネジ穴が二か所あります。3/8インチネジnいは対応していません。

40-150mm F2.8や300mm F4と異なり、三脚リングの取り外しは不可。三脚座のみ、六角ネジを取り除くことで取り外すことができます。

 

装着例

OM-3に装着。マイクロフォーサーズ用レンズとしては非常に大きいものの、35mm判換算で300-800mmをカバーするレンズと考えると許容範囲内でしょうか。

キヤノンの「RF800mm F11 IS STM」が1,260gであることを考えると、十分に軽い。さらにソニー「FE 400-800mm F6.3-8 G OSS」は2475gと重めのレンズ。

マイクロフォーサーズはボディも軽いので、システムサイズ・重量はさらに差が広がることでしょう。手持ち撮影を許容できる人も多いはず。三脚や一脚を運用できないシチュエーションでは魅力的。

マイクロフォーサーズの中でも特にコンパクトなLUMIX GM1Sと組み合わせることも可能。レンズ側に手振れ補正を搭載しているので、これで400mmを使った撮影もできます。

いずれもバランスは良好で、カメラ装着時に三脚座で立たせることができます。

AF・MF

フォーカススピード

フォーカス駆動はステッピングモーターを採用。(ソースはデジカメwatchインタビュー
M.ZUIKO DIGITALでボイスコイルモーターを使用しているのは「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO」のみ。使っている人は体感していると思いますが、めちゃくちゃ速いです。

それじゃあステッピングモーターの150-400mm F4.5はどうなの?と言うと…。

参考動画では分かりづらいかもしれませんが、十分高速に動作します。40-150mm F2.8のデュアルVCMほど電光石火とは言えませんが、大部分の状況で遅いと感じることは無いでしょう。状況が許すのであれば、フォーカスリミッターでAF範囲を限定することで、合焦速度を高めることも可能。

ブリージング

ブリージングとはピント位置によって画角が変化することを指します。画角の変化が大きいと、フォーカシングで画角が広がったり狭くなったりするので気が散ったり、AFが不安定化する原因となります。出来ればフォーカシングブリージングは無い方が良い。今回はブリージングの影響を確認するために、レンズを最小絞りまで絞り、最短撮影距離・無限遠で撮影した結果が以下の通り。

全体的にフォーカスブリージングは良く抑えられています。超望遠レンズとしては撮影距離が短く、クローズアップ撮影に適しているレンズとしては健闘しているように見えます。

150
Before imageAfter image
250
Before imageAfter image
400
Before imageAfter image

精度

実写において、OM-3・G9M2と組み合わせて撮影。この際、大きな問題はありませんでした。

MF

前述したように、焦点距離によってフォーカスリングのストロークが異なります。

まとめ

マイクロフォーサーズでは唯一無二となる本格的な超望遠ズームレンズ。求められている機能と性能を1.8kg・30cmのレンズに詰め込んでいます。換算800mmの高解像・大口径レンズを手持ち撮影で軽快に利用できるのは魅力的。

ステッピングモーター駆動ながらAFは非常に高速で、OM SYSTEMの最新モデルと組み合わせることで素早く被写体を補足することが可能。敢えて言えば、ズームリングの回転角度がもう少し小さいと、素早い画角変化に対応できたのかなと。

実写では「手持ちで150-400mm(×1.25)F4.5を利用できる」点が気に入りました。三脚不要の手持ち撮影でアングルを変えやすい、縦・横構図を切り替えやすいなどなど、メリットが多い。スタンディングからローアングルまで素早く切り替えることもできます。

三脚搭載で定点からじっくり撮影するならフルサイズやAPS-Cでも良いと思いますが、手持ち撮影ならばマイクロフォーサーズのメリットが活きてくるのかなと。
(ニコン180-600mm・ソニー200-600mm Gも購入しましたが、手持ちで使うにはちょっと大きすぎるのです…。)

三脚に搭載する場合も、軽いシステムなので雲台や三脚に求められるスペックが低くなるのかなと。

さらに150-400mmの全域でF4.5を利用できるので、ズームレンズながらマニュアルモードで露出を固定することもできます。望遠レンズを振り回すとマルチ測光が大暴投する場面もありますが、露出を固定してしまえば安定した結果を得ることが可能。地味に便利なポイント。
(フルサイズのF4.5-6.3 ズームレンズなどの場合は望遠端の開放F値に合わせないと露出が変わってしまう)

最短撮影距離が短く、最大撮影倍率も高いので、超望遠ズームの一般的な使い方以外ができるのも面白いポイント。手持ちでぶらぶら歩きつつ、気になった小さい被写体をクローズアップする際も重宝します。撮影距離を長くしたい昆虫などの撮影も面白いかもしれません。

光学性能は現在チェック中。超望遠は大気の影響が目立つので苦戦しています。手持ちの300mm F4との比較もいくつかテストしているのでそのうち記事にできるかなと。

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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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