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M.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PRO レンズレビューVol.1 外観・操作・AF編

OM SYSTEM「M.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PRO」のレビュー第一回 外観・操作・AF編を公開。

おことわり

本レビューに使用している製品は無償貸与されたものを使用しています。
ただし、メーカーからの金銭授受や内容調整は行われていません。

あくまでも管理人の興味本位でのレビューです。

簡易的なまとめ

マイクロフォーサーズ用レンズとしては少し大きく重いものの、35mmフルサイズ換算で100-400mm 相当の画角をF2.8でカバーするインナーズームレンズ。良好なビルドクオリティ・コントロール・AFを兼ね備えています。

大きく重く、非常に高価なレンズですが、マイクロフォーサーズ一筋であればおススメの一本。

Although it’s a bit large and heavy for a Micro Four Thirds lens, this internal zoom lens covers a focal length range equivalent to 100–400mm on a 35mm full-frame camera at f/2.8. It combines excellent build quality, precision, and autofocus performance.
It’s a large, heavy, and very expensive lens, but if you’re committed to Micro Four Thirds, it’s highly recommended.

*当ブログのレビューは冒頭に断りが無い限り、自費購入となっています。

M.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PROのレビュー一覧

まえがき

2025年9月発売の大口径望遠ズームレンズ。
フルサイズ換算で100-400mm相当をカバーしつつ、開放F2.8を維持する大口径望遠ズーム。F2.8の明るさにより低照度撮影や浅い被写界深度に対応。さらにテレコン使用で最大800mm相当まで拡張可能であり、この際も開放F5.6を維持しています。マイクロフォーサーズの特性により、フルサイズ用レンズと比べて大幅に軽量である点が強み。

最短撮影距離は全域で約0.78mと優秀で、最大0.5倍相当の撮影倍率を実現。2倍テレコン使用時には1倍相当のテレマクロ撮影も可能。5軸シンクロ手ぶれ補正に対応し、400mm相当で最大7段分の補正効果を発揮。「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO」よりも機能的に優れています。

販売価格は40万円台と非常に高価ですが、「200mm F2.8」をカバーするマイクロフォーサーズ用ズームレンズは唯一無二。

主な仕様

レンズマウント マイクロフォーサーズ
対応センサー 4/3
焦点距離 50-200mm
焦点距離(35mm換算) 100-400mm
レンズ構成 13群21枚
開放絞り F2.8
最小絞り F22
絞り羽根 9枚
最短撮影距離 0.78m(ズーム全域)
最大撮影倍率 0.08倍(50mm時)
0.25倍(200mm時)
フィルター径 77mm
手振れ補正 あり(VCM機構)
5.5段補正
5軸シンクロIS時 7.0
テレコン 対応
コーティング ZERO II
フッ素
サイズ Ø91.4×225.8mm
重量  1075g
1,250g 三脚座含
防塵防滴 IP53
AF VCM
絞りリング -
その他のコントロール フォーカスリミット
L-Fn
AF/MFスイッチ
SETボタン
ISスイッチ

価格のチェック

販売価格は約45万円。
M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO」ほど高価ではないものの、マイクロフォーサーズの中では非常に高価なレンズです。多くのフルサイズ用「70-200mm F2.8」「100-400mm F4.5-5.6」よりも高い値付けを正当化できるかどうか個人差があることでしょう。

M.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PRO
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外観・操作性

箱・付属品

今回はお借りしたレンズのため、箱と付属品が完備されていません。仕様書通りであれば、付属品は以下の通り。

  • レンズフード(LH-82C)
  • レンズキャップ(LC-77C)
  • レンズリアキャップ(LR-2)
  • レンズケース(LSC-1127)

レンズケースは他のPROレンズと同様のポーチ型の柔らかい袋。販売価格を考慮すると、もう少ししっかりとしたものを期待したかったところ。(シグマの旧Artシリーズ用ケース・ソニーGM用ケース等)

とは言え、携帯時はバックパックなどを使用します。バックパックにそのまま入れることができるソフトケースのほうが利便性が高いと言えるかもしれません。(必要なければ折りたたむことも可能)

外観

鏡筒はM.ZUIKO DIGITALでは珍しい白色を基調としたカラーリングを採用。色はキヤノンやソニーの白レンズと似ています。遮熱塗装で熱の吸収を抑制。環境に影響されにくい安定した光学性能を発揮。

外装の素材は主にプラスチックを使用しているように見えますが、手で触れやすい部分や金属パーツやゴム製リングを装備。プラスチッキーな印象は全くありません。

装飾はM.ZUIKOらしい青色のリングをレンズ先端に装備。全体的なデザインは「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO」とよく似ていますが、50-200mmは金属製ネームプレートがありません。三脚リングは着脱可能なタイプ。

三脚リング・三脚座

金属製三脚リングを搭載。黒色のノブを操作することでリングを緩めたり、取り外すことが出来ます。150-400mm F4.5のように三脚座のみを取り外すことは出来ません。リングはクリックレスタイプであり、90度ごとの戻り止めは無し。

三脚座の底面には「1/4インチ」ネジ用の穴が一か所。加えて緩め止め用のピンが3か所あります。

アルカスイス互換の雲台に対応する切り欠きがあります。ネジ固定を必要とせず、そのまま対応雲台に搭載可能。

ハンズオン

サイズ 重量
50-200mm F2.8 Ø91.4×225.8mm  1075g
1,250g 三脚座含
40-150mm F2.8 φ79.4×160mm 760g
150-400mm F4.5 Ø115.8×314.3mm 1,875g
LEICA 50-200mm Φ76mm×132mm 655g

前玉・後玉

先端はバヨネットタイプのレンズフードに対応。ゴムカバーはありません。
前面には77mmフィルターを装着できるソケットを装備。レンズフードは深くて保護性が高いものの、雨や汚れなど、ダメージが想定される場合はフィルターを装着しておいたほうが良いでしょう。

レンズフードにフィルター操作窓があるため、150-400mmよりも可変NDやC-PLは操作が容易。

金属製レンズマウントは4本のネジで本体に固定。周囲は防塵防滴用のゴムシールを装備。マウント内部は不要な反射光を抑制するためのマットブラック塗装が施されています。

テレコンバージョンレンズを装着する空間を確保するため、最後尾のレンズは少し奥に配置されています。

フォーカスリング

レンズ前方にゴム製フォーカスリングを搭載。PROシリーズレンズに多いフォーカスクラッチ構造は不採用。リングは抵抗少なめで滑らかに回転します。

操作時のストロークは回転速度に依存。素早く操作してもピント全域を移動するには50mm時に90度、200mm時に270度で操作可能。ゆっくり操作する場合はストロークが倍近く増加します。

焦点距離によってストロークが大きく異なるので、MF操作を多用する場合は慣れるのに時間がかかるかもしれません。

ズームリング

レンズ中間にはゴム製の幅広いズームリングを搭載。インナーズームレンズのため、ズームリングの抵抗が小さく、指先を使って軽めの力でも操作可能。

50mmから200mmまでのストロークは90度に少し届かないくらい。フルサイズ用の70-200mmと大きな差はありません。150-400mm F4.5と同程度ですが、レンズが小さいぶん約90度でも操作しやすい。

ボタン・スイッチ

左側面には高級望遠ズームレンズに期待する全てのコントロールを備えています。

  • フォーカスリミッター
  • AF/MF
  • IS
  • ボタン機能切替(L-Fn / PRESET)
  • SETボタン

レンズ前方には4か所にFnボタンを配置。左手で操作しやすいように、反時計回りに少し傾いて配置されています。

レンズフード

円筒形のプラスチック製レンズフードが付属。
先端は保護性のあるゴムカバーを備え、内側は反射を抑える切込み加工が施されています。

逆さ付けに対応していますが、この場合はフォーカスリングとFnボタンの操作が難しくなります。

レンズフードにはフィルター操作用の窓があります。

装着例

OM-3に装着。マイクロフォーサーズ用レンズとしては大きいものの、35mm判換算で100-400mmをカバーするインナーズームレンズと考えると許容範囲内でしょうか。

OM-3で使用する場合は追加のグリップが欲しくなります。OM-1のように大きなグリップを備えている場合は問題ないと思われます。

AF・MF

フォーカススピード

フォーカス駆動は方式不明。おそらくステッピングモーター。
M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO」ですらステッピングモーター駆動を採用しているので、50-200mm F2.8も同様のはず。

M.ZUIKO DIGITALでボイスコイルモーターを使用しているのは「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO」のみ。使っている人は体感していると思いますが、めちゃくちゃ速いです。比較すると、50-200mm F2.8はやや遅め。十分高速ですが、電光石火とは言えません。

近接性能が高いためか、近側にAFが迷うと復帰まで時間がかかります。レンズ側のAFリミッターを使用することで、復帰までの時間を短縮可能。(参考動画の後半でリミッター使用しています)

ブリージング

ブリージングとはピント位置によって画角が変化することを指します。画角の変化が大きいと、フォーカシングで画角が広がったり狭くなったりするので気が散ったり、AFが不安定化する原因となります。出来ればフォーカシングブリージングは無い方が良い。今回はブリージングの影響を確認するために、レンズを最小絞りまで絞り、最短撮影距離・無限遠で撮影した結果が以下の通り。

50mm側やズーム中間域で僅かな画角変化があるのみ。200mmでは全く問題ありません。

50mm
Before imageAfter image
100mm
Before imageAfter image
200mm
Before imageAfter image

精度

OM-3との組み合わせで問題なし。
動体撮影でピントを外すことがありましたが、どちらかと言えばカメラ側の問題に見えます。

MF

ノンリニアレスポンスのため動作に慣れが必要ですが、ニーズに合わせた適度なストロークで違和感なく操作することができました。

まとめ

マイクロフォーサーズ用レンズとしては少し大きく重いものの、35mmフルサイズ換算で100-400mm 相当の画角をF2.8でカバーするインナーズームレンズ。良好なビルドクオリティ・コントロール・AFを兼ね備えています。

大きく重く、非常に高価なレンズですが、マイクロフォーサーズ一筋であればおススメの一本。

光学性能やボケ質などは現在チェック中。
高級レンズに期待する性能ですが、特に驚いたのは滑らかなボケ。近距離でも中距離でも背景が騒がしくならず、滑らかで綺麗なボケが得られます。超望遠のみならず、後ボケやマクロユーザーにも面白い選択肢になると思います。

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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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