「NIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1」のレビュー第五回 ボケ編を公開。 NIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1のレビュー一覧 前後ボケ 綺麗なボケ・騒がしいボケとは? ボケ ... 続きを見る
NIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1 レンズレビューVol.5 ボケ編
簡易的なまとめ
低価格で大きな開放F値変動ズームとしては滑らかで綺麗な後ボケ。撮影距離が長くなると、フレーム隅に向かって粗が目立つようになりますが、ボケが小さいので過度に心配する必要はありません。(被写体から離れると)大きなボケは得られません。
近距離では広角端から望遠端まで一貫して滑らかなボケ質。前ボケはやや硬めですが、開放F値の大きな標準ズームレンズで問題になることは少ないはず。
For a low-priced zoom with a large maximum aperture range, it produces smooth and beautiful background blur. As the shooting distance increases, graininess becomes more noticeable toward the frame edges, but since the blur is small, there's no need for excessive concern. (When moving away from the subject) large blur is not achievable.
At close distances, the blur quality remains consistently smooth from the wide-angle end to the telephoto end. The foreground blur is somewhat harder, but this should rarely be an issue with a standard zoom lens featuring a large maximum aperture.
*当ブログのレビューは冒頭に断りが無い限り、自費購入となっています。
NIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1のレビュー一覧
- NIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1 レンズレビューVol.5 ボケ編
- NIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1 レンズレビューVol.4 諸収差編
- NIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1 レンズレビューVol.2 解像チャート編
- NIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1 レンズレビューVol.1 外観・操作・AF編
Index
前後ボケ
綺麗なボケ・騒がしいボケとは?
ボケの評価は主観的となりがちですが、個人的には「滲むように柔らかくボケる」描写が綺麗と評価し、逆に「急にボケ始めたり、ボケの輪郭が硬い」描写は好ましくない(もしくは個性的な描写)と定義しています。ただし、感じ方は人それぞれなので、ひょっとしたら逆のほうが好ましいという人もいることでしょう。参考までに「滲むボケ」「輪郭の硬いボケ」のサンプルが以下のとおり。
描写傾向の違いは主に球面収差の補正状態によるもの、前後どちらかのボケが柔らかい場合はもう片方のボケが硬くなる傾向があります。
後ボケ
ボケの縁取りが強調されない柔らかい描写。色収差による悪目立ちもなく、使い勝手の良いボケ質。
前ボケ
後ボケと比べると、縁どりが硬く、輪郭が残りやすい描写。極端な硬いボケ質ではなく、色収差の影響も目立ちません。「後ボケと比べると硬い」という程度。
玉ボケ
口径食・球面収差の影響
口径食が強いと、フレーム四隅のボケが楕円状に変形したり、部分的に欠けてしまいます。この問題を解消するには絞りを閉じるしか方法がありません。しかし、絞るとボケが小さくなったり、絞り羽根の形状が見えてしまう場合もあるので状況に応じて口径食を妥協する必要あり。
- 影響が強い
- 影響が弱い
口径食の影響が少ないと、絞り開放から四隅まで円形に近いボケを得ることが可能。できれば口径食の小さいレンズが好ましいものの、解消するには根本的にレンズサイズを大きくする必要があります。携帯性やコストとのバランスを取る必要があり、どこかで妥協が必要。
- 前ボケ
- 後ボケ
球面収差の補正が完璧では無い場合、前後のボケ描写に差が発生します(前後ボケのレビューで示した通り)。この場合はどちらかが滲みを伴う滑らかな描写になり、反対側で2線ボケのような硬い描写となってしまいます。
実写で確認
広角端で口径食の影響が強め。しかし「24mm F4」で玉ボケが大きくなるシチュエーションは限定的。心配する必要はありません、以降の焦点距離では絞り開放から口径食の影響が少なく、玉ねぎボケの傾向もなし。
ボケ実写
24mm
接写時は滑らかな後ボケ。周辺に向かって騒がしくなる兆候が見られるものの、大きな問題はありません。撮影距離が長くなると、周辺部や隅にコマ収差や倍率色収差の影響が発生。ただし、ボケが小さく目立ちません。
50mm
開放F値が大きいので大きなボケとは言えませんが、滑らかで綺麗な描写です。撮影距離が長くなると、色収差や非点収差の影響を受けているように見えますが、ボケのサイズに対して悪影響は軽微。
105mm
全身ポートレートの撮影距離で背景を溶かせるほどの被写界深度は得られません。この場合は他のレンズを検討したほうが良いでしょう。しかし、描写は滑らかで綺麗。中距離から接写まで使いやすいボケ質です。
まとめ

低価格で大きな開放F値変動ズームとしては滑らかで綺麗な後ボケ。撮影距離が長くなると、フレーム隅に向かって粗が目立つようになりますが、ボケが小さいので過度に心配する必要はありません。(被写体から離れると)大きなボケは得られません。
近距離では広角端から望遠端まで一貫して滑らかなボケ質。前ボケはやや硬めですが、開放F値の大きな標準ズームレンズで問題になることは少ないはず。
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