「NIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1」のレビュー第二回 解像チャート編を公開。
簡易的なまとめ
結果だけを見ると残念に感じるかもしれません。S-Lineよりも周辺や隅の結果が悪く、絞っても差が埋まることはありません。正直に言うと、シグマの高倍率ズームレンズ「20-200mm F3.5-6.3 DG」のほうが遥かに良好な結果が得られています。
(ニコンはRAW現像で歪曲収差の補正を切ることができないものの、その差を抜きにしても周辺・隅の画質低下が顕著)
とは言え、接写・近距離で周辺・隅のパフォーマンス低下はよくあることで、このレンズだけの問題ではありません。それに至近距離で被写体を隅に配置する機会は多く無いはず。
後日、遠景解像テストの結果をご紹介しますが、近距離と比べて遥かに良好です。今回のテスト結果を受けて過度に心配する必要はありません。
Looking only at the results might be disappointing. The performance in the periphery and corners is worse than the S-Line, and stopping down doesn't close the gap. To be honest, Sigma's high-power zoom lens, the “20-200mm F3.5-6.3 DG,” delivers significantly better results.
(While Nikon's RAW processing doesn't allow turning off distortion correction, even ignoring that, the degradation in image quality at the edges and corners is noticeable.)
That said, a drop in performance at the edges and corners during close-up or near-distance shooting is common and not unique to this lens. Besides, opportunities to place subjects in the corners at extremely close distances are likely rare.
I will share the results of the distant resolution test at a later date, but it is significantly better compared to close-up performance. Based on these test results, there is no need for excessive concern.
*当ブログのレビューは冒頭に断りが無い限り、自費購入となっています。
NIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1のレビュー一覧
解像力チャート
撮影環境

テスト環境
- カメラボディ:Z8
- 交換レンズ:NIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1
- パール光学工業株式会社
「【HR23348】ISO12233準拠 8K解像力テストチャート(スチルカメラ用)」
- オリンパス HYRes 3.1 解析ソフト
- 屋内で照明環境が一定
- 三脚・セルフタイマー10秒・電子シャッター
- RAW出力
- ISO 100 固定
- Adobe Lightroom Classic CCでRAW現像
・シャープネス オフ
・ノイズリダクション オフ
・色収差補正オフ
・格納されたレンズプロファイル(外せない) - 解析するポイントごとにピントを合わせて撮影
(像面湾曲は近接で測定が難しいので無限遠時にチェック) - 近接でのテストであることに注意(無限遠側はさらに良好となる可能性あり)
補足
今回はRAW出力を元にしてシャープネスをオフの状態で検証。ボディ出力のJPEGやRAW現像でシャープネスを整えるとより数値が向上する可能性あり。今回の数値はあくまでも「最低値」とお考え下さい。
24mm

中央は非常にシャープですが、周辺から隅に向かって大幅に低下します。近距離でパフォーマンスが低下するレンズは数多く、このレンズも例外ではありません。特に広角レンズは定型チャートと相性が悪い(標準や望遠と同程度のサイズで撮影するには接写が必要となる)。
これはS-Lineの24-120mmも同じですが、比較して本レンズの低下がより顕著。幸いにも、F8まで絞ると大幅に改善するので、周辺や隅の画質を重視する場合は絞ることをおススメします。
あくまでも接写時のテスト結果であり、遠景では全く異なる結果となる点に注意してください。撮影距離の長い実写テストは遠景解像編にて紹介します。
中央

周辺

四隅

数値確認
| 中央 | 周辺部 | 四隅 | |
| F4 | 4248 | 2661 | 403 |
| F5.6 | 4551 | 2855 | 1066 |
| F8.0 | 4266 | 3257 | 2507 |
| F11 | 4249 | 3396 | 2701 |
| F16 | 3463 | 2827 | 2983 |
| F22 | 2977 | 2527 | 2471 |
35mm

引き続き周辺や隅は低調ですが、中央はすこぶる良好。絞り開放からコントラストが高く、細部までシャープな結果が得られます。絞る必要はありません。
周辺はF8まで絞れば良好となり、隅もF8-11で実用できるくらいまで改善します。
中央

周辺

四隅

数値確認
| 中央 | 周辺部 | 四隅 | |
| F4.2 | 4400 | 2891 | |
| F5.6 | 4325 | 2902 | 1572 |
| F8.0 | 4584 | 3295 | 3025 |
| F11 | 4173 | 3613 | 3032 |
| F16 | 4025 | 3267 | 3268 |
| F22 | 3561 | 2800 | 2592 |
50mm

広角と比べると周辺や隅が改善しますが、均質性がピークとなるS-Lineと比べると見劣りします。
引き続き中央は非常に良好ですが、開放F値の上昇でピークを維持できる範囲は狭い。
中央

周辺

四隅

数値確認
| 中央 | 周辺部 | 四隅 | |
| F5.0 | 4624 | 3434 | 2941 |
| F5.6 | 4456 | 3341 | 2487 |
| F8.0 | 4493 | 3490 | 3075 |
| F11 | 3684 | 3379 | 3061 |
| F16 | 3527 | 3404 | 3230 |
| F22 | 2989 | 2795 | 2878 |
70mm

周辺が中央に近い画質となりました。広い範囲で良好な結果を得ることができます。ただし、隅はソフトな結果であり、S-Lineと比べて差が開くポイント。
中央

周辺

四隅

数値確認
| 中央 | 周辺部 | 四隅 | |
| F6.0 | 4513 | 4006 | 1820 |
| F8.0 | 4362 | 3651 | 3295 |
| F11 | 3913 | 4083 | 3768 |
| F16 | 3490 | 3733 | 3427 |
| F22 | 2946 | 2912 | 2946 |
| F32 | 2340 | 2097 | 2266 |
85mm

70mmと同じく、中央と周辺は絞り開放から安定感のある画質です。周辺もF11くらいまで絞ると良好。
中央

周辺

四隅

数値確認
| 中央 | 周辺部 | 四隅 | |
| F6.3 | 4114 | 3928 | 2415 |
| F8.0 | 4287 | 3800 | 3222 |
| F11 | 3981 | 3981 | 3688 |
| F16 | 3675 | 3474 | 3688 |
| F22 | 2989 | 2969 | 2812 |
| F32 | 2320 | 2434 | 2149 |
105mm

70/85mmと同じく、中央から広い範囲で良好な結果。残念ながら、フレーム隅は比較的ソフトで、F11-16まで絞らないと改善しません。
中央

周辺

四隅

数値確認
| 中央 | 周辺部 | 四隅 | |
| F7.1 | 4012 | 4120 | 3267 |
| F8.0 | 4156 | 4076 | 3175 |
| F11 | 3957 | 3923 | 3408 |
| F16 | 3701 | 3606 | 3531 |
| F22 | 2883 | 3153 | 2869 |
| F32 | 2378 | 2228 | 2172 |
競合レンズ比較
「NIKKOR Z 24-120mm f/4 S」のチャートテストと比較した結果が以下の通り。テスト機が異なるものの、同じ4500万画素のZ7を使用しています。
中央はズーム全域で健闘していますが、周辺や隅は比較的ソフト。中望遠から望遠端で周辺部が良好となりますが、フレーム隅は全域で見劣りする結果となりました。
まとめ

結果だけを見ると残念に感じるかもしれません。S-Lineよりも周辺や隅の結果が悪く、絞っても差が埋まることはありません。正直に言うと、シグマの高倍率ズームレンズ「20-200mm F3.5-6.3 DG」のほうが遥かに良好な結果が得られています。
(ニコンはRAW現像で歪曲収差の補正を切ることができないものの、その差を抜きにしても周辺・隅の画質低下が顕著)
とは言え、接写・近距離で周辺・隅のパフォーマンス低下はよくあることで、このレンズだけの問題ではありません。それに至近距離で被写体を隅に配置する機会は多く無いはず。
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