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キヤノン「400mm F2.8」「500mm F4」「600mm F4」光学系と思われる特許出願

2024年1月19日付けの気になる特許出願が公開。原出願が2017年の分割ですが、ミラーレス向けの「400mm F2.8」「500mm F4」「600mm F4」を想定したような光学系の実施例が含まれています。

概要

  • 【公開番号】P2024009238
  • 【公開日】2024-01-19
  • 【発明の名称】光学系及びそれを有する撮像装置
  • 【出願日】2023-11-24
  • 【分割の表示】P 2022183235の分割
    【原出願日】2017-11-20
  • 【出願人】
    【識別番号】000001007
    【氏名又は名称】キヤノン株式会社
  • 【課題】 軽量であり、かつ色収差等の収差が良好に補正された光学系を得ること。
  • 【背景技術】
    【0002】
    焦点距離の長い撮影光学系として、物体側に正の屈折力の光学系を配置し、像側に負の屈折力の光学系を配置した、いわゆるテレフォトタイプの撮影光学系が知られている。テレフォトタイプの撮影光学系は、例えば単焦点の超望遠レンズに用いられている。
  • 【0003】
    超望遠レンズでは、一般に、焦点距離が長くなるにつれて軸上色収差や倍率色収差が多く発生する。これらの色収差を良好に補正するための手法として、物体側に配置されるレンズの枚数を増やし、各レンズに色収差の補正作用を分担させることが知られている。しかしながら、超望遠レンズの物体側に配置されるレンズは有効径が大きくなりやすく、上述した手法により色収差の補正を図ると撮影光学系の重量が増大してしまう。
  • 【0004】
    特許文献1の撮影光学系では、最も物体側から連続して、低分散かつ異常分散性を有する材料から形成された正レンズを配置することで、軸上色収差や倍率色収差の補正を図っている。
  • 【0007】
    光学系の更なる軽量化を実現するためには、正レンズのみならず、負レンズについても適切な材料や配置を見出すことが重要である。
  • 【0008】
    本発明は、小型であり、かつ色収差等の収差が良好に補正された光学系及びそれを有する撮像装置を提供することを目的とする。

実施例1

  • 焦点距離:392.00
  • F値:2.90
  • 半画角:3.16
  • 像高:21.64
  • 全長:360.03
  • バックフォーカス:31.01

実施例2

  • 焦点距離:490.00
  • F値:4.12
  • 半画角:2.53
  • 像高:21.64
  • 全長:412.08
  • バックフォーカス:33.39

実施例3

  • 焦点距離:588.00
  • F値:4.12
  • 半画角:2.11
  • 像高:21.64
  • 全長:476.08
  • バックフォーカス:33.21

バックフォーカスがやや短く、ミラーレス向けのフルサイズ対応超望遠レンズと思われる光学系ですね。原出願が2017年の分割特許ですが、ミラーレス向けの超望遠単焦点は珍しい。パラメータを見る限りでは「400mm F2.8」「500mm F4」「600mm F4」と言ったところでしょうか。

キヤノンRFレンズラインアップには既に「RF400mm F2.8 L IS USM」「RF600mm F4 L IS USM」があります。しかし、これらは一眼レフ用の「EFレンズ」の光学系を継承しているのでバックフォーカスは長め。今回の特許出願における実施例と見比べてみると、後群の構成が異なっている模様。とは言え、既にRFレンズの400mm・600mmをラインアップしている以上、この構成の製品が登場する可能性は低い。リニューアルするとしてもまだ先の話となりそう。あるとしたら現在のラインアップにはない「500mm F4」でしょうか。

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