このページではオリンパスのハイエンドミラーレス「OM-D E-M1X」のメニューシステムについてレビューしています。
このページの要点
- メニュー画面ごとの解説
- 普段は端折るジャンルですが、E-M1Xは複雑なので取り上げました
- 一部干渉機能(グレーアウト状態)の解説
- 相変わらずグレーアウトした項目の干渉状態を表示する機能は無し
- 文字数が多くなってしまったのでおススメカスタマイズは後日、別記事にて
Index
メニューシステム
撮影メニュー1
リセット/カスタム設定
カメラ設定を「初期設定に戻したり、ほぼ全ての設定項目をリセットする機能」と「現在のカメラ設定をカスタムモード1?4へ登録したり、逆に呼び出すこと」が可能。
カスタムモードに登録したカメラ設定を通常のP/A/S/Mモードへ上書きすることが出来る点が他社に無いユニークな機能。これでコピーできる内容をカテゴリ別で選ぶこと出来れば最高だった。
カスタムモードへ登録される内容は多岐にわたる。ほぼ全てのカメラ設定をカスタムモードへ登録することが出来ると言っても過言では無く、引き継げないのは言語や日時設定くらい。
このカメラは多機能なので、カスタマイズを小まめに変えて使い方を調整する人は多いはず。マイメニューに登録しておくと便利。
なぜカスタム登録機能がカメラリセット機能と一緒となっているのかは謎に近い。リセット機能は「セッティングメニュー」で良いと思うのです。
ピクチャーモード
オリンパスのカラープロファイルやデジタルフィルターを選択する項目。
プリセットや設定値などで従来機から大きな変更点は無し。PEN E-PL9で初導入された「ネオノスタルジー」が使用可能という点でE-M1 Mark IIと異なる。
画質モード
RWA出力・JPEG出力時の画質・RAW+JPEG出力の設定変更。
JPEGサイズはL/M/Sから選ぶことが可能。MとSはカスタムメニュー「G」項目にある「ピクセルサイズ」でサイズの変更が可能。
アスペクト比設定
4:3・16:9・3:2・1:1のアスペクト比から選択可能。
上記の「ピクセルサイズ設定値」で指定した解像度がモニター上に表示されるので地味に便利。
デジタルテレコン
×2倍にクロップしたライブビュー像とそのクロップ像での撮影が可能。メニュー画面からこの機能を呼び出すのは非効率なのでボタンカスタマイズで割り当てておくと便利。
ドライブ
単写や電子先幕シャッター(ダイヤマーク)や電子シャッター(ハートマーク)への変更、そしてセルフタイマーやハイレゾショットへのモード移行が可能。
1/8000秒よりも高速な電子シャッターへの自動切換え自動切換え機能はありません。
電子先幕シャッターは初期設定で表示がOFFとなっているので「カスタムメニュー D1」の「表示設定」から電子先幕の項目にチェックを入れる必要がある。
オリンパスユーザーならお馴染みとなりますが、連写「H」はAF/AE固定の連写特化モード。一般的な追従連写モード「L」なので注意したいところ。
連写Lと言っても、メカシャッターで10コマ秒、電子シャッターで18コマ秒の連写が可能となっているので特に問題と感じることは無いはず。
撮影メニュー2
*ブラケット・HDR・多重露光・デジタルシフトはHDMI出力中は使用不可
ブラケット撮影
露出・ホワイトバランス・フラッシュ・ISO・Art・フォーカス(深度合成)に対応。
ブラケットモードのオンオフはカメラ「BKT」ボタンかボタンカスタマイズで専用ボタンを割り当てて呼出可能。BKTボタンを長押しすることでメニュー画面を開かずにブラケットモードの変更が可能となっています。
ただし、Artブラケットやフォーカスブラケットの微調整はメニュー画面を開く必要がある。
HDR撮影
4枚合成のHDR画像(合成JPEGと1枚目のRAW)と3・5・7枚のAEブラケットに対応。BKT機能のAEブラケットと比べて露出段数の間隔が広い。
多重露出撮影
従来通り、OFFもしくは2コマ。3枚以上の合成は2枚合成の写真をイチイチ選択する必要があるのも従来通り(RAW出力対応)。
デジタルシフト撮影
RAW出力(元の画像)に対応。E-M1 Mark IIと同じく縦横2軸の同時補正が可能となっています。
低振動/静音撮影
初期設定では電子先幕シャッターがオフとなっています。必要であればオンにして利用しましょう。
電子シャッターは「メカシャッターが使えない静かな場所」を想定しているためか、初期設定ではAF補助光や電子音が「禁止」となっています。
初期設定で静音撮影時の長秒ノイズ低減機能がOFFとなっているので注意。
ハイレゾショット
システムは従来通りだが撮影方法に「手持ち」が追加されています。
画質編でレビューしたように、絶対的な解像性能は三脚ハイレゾのほうが良好。三脚ハイレゾが使える時は積極的に三脚ハイレゾを使っていきたい。
ライブND撮影
詳しくはライブNDレビュー編を参照。
かいつまんで説明すると、ライブコンポジット機能で疑似NDフィルターを実現したもの。
動画メニュー
モード設定
P/A/S/Mから動画モードを選ぶことが出来る他、フリッカースキャン機能にも対応している。
静止画モードでRECから突入する動画モードはP固定なので注意。
画質設定
画質・Mモード時のISOオート設定・高感度ノイズ低減機能の調整・ホワイトバランス・ホワイトバランス補正・ホワイトバランス電球色残し・ピクチャーモードの設定が可能。
オリンパスで初実装したログ機能は「ピクチャーモード」をオンにすることで専用の仕上がり設定を「Flat」「OM-Log400」から設定可能。
AF/手ぶれ補正設定
「AF方式・C-AF動作速度・C-AF追従感度・手ぶれ補正・手ぶれ補正強度」を設定可能。
ボタン/ダイヤル/レバー
静止画と分けて動画用のボタン機能を割り当てることが可能。基本的には静止画と同じように設定可能。
表示設定
コンパネ設定・INFO画面設定・タイムコード設定(DF・NDF/カウントアップ/コード値)・電池残量表示設定・ビューアシスト機能を良可能。
ムービー録音
カメラで録音するかしないかの設定。
HDMI出力
出力をライブビューにするかモニタリングスルーにするかどうか設定可能な他、RECトリガー・タイムコード通知の設定も可能。
HDMIの出力サイズなどはカスタムメニューD4から設定する。
再生メニュー
回転再生
縦位置状態に呼応して画像も回転するかどうかの設定。
編集
RAW・JPEG編集の他、ムービー編集や録音が可能。
プリント予約
DPOFをSDカードに付与する機能。付与する際に日付と時間を挿入することができる
全プロテクト解除
読んで字のごとく
全シェア予約
読んで字のごとく
全コマコピー
読んで字のごとく
WiFi接続
読んで字のごとく
カスタムメニュー
A1
AF方式
従来通り「S-AF」「C-AF」「MF」「C-AF+TR」「プリセットMF」から選択可能。
下記「AF+MF」をオンにすることで「S-AF+MF」「C-AF+MF」とどちらもフルタイムマニュアルに対応する。特にC-AFのフルタイムマニュアル対応はオリンパス初。(ただしPROレンズ限定機能)
AF+MF
前述したようにAF動作中に強制的にMFモードへ移行可能。ミラーレスでAF-C動作中のフルタイムマニュアルに対応したカメラは珍しいはず。
AEL/AFLモード
従来通り、シャッター半押しAFや親指AFを一元管理できる設定項目。
AEL/AFL機能はカスタムボタンに割り当てることが出来るのでフロントFnボタンに仕込んでも良い。
AFスキャン
「オフ」「1回限定」「無制限」から選択可能。
C-AF追従感度
従来通り。
被写体に合わせて設定を変える機会が多いと思うのでマイメニュー登録推奨。
C-AF中央スタート
オリンパスの新機能。詳しくはC-AF編を参照。
C-AF中央優先
オリンパスの新機能。詳しくはC-AF編を参照。
A2
ターゲットモード表示設定
従来通りだがターゲットモードに「25点+カスタム4枠」計5種類が追加されている。
取捨選択の必要性は高まっているので使わないターゲットモードは非表示にしておきたい。
AFターゲット表示
OFFで緑枠を非表示(分かりづらいのでおススメしません)。
MODE1で最初の1点のみ合焦時に一瞬表示、MODE2で継続的に表示され、ALL時のC-AFでクラスター表示に対応している。
個人的には常時MODE2で良いのではないかなと。
AFターゲットパッド
タッチパッドを使ったAFフレームの移動機能に対応。
正直に言うと、マルチセレクターを実装したのだから誤操作が多いこの機能はオフで良いと思うのです。グリップも大きいの親指でのタッチパッド操作は難しい。
ターゲットHOME登録
HOME機能は従来通り。
AF方式・Afターゲットモード・AF位置をそれぞれ調整でき、オンオフに設定可能。
マルチセレクターのボタン押し込みで撮影待機状態からダイレクトに中央回帰する機能が無いので、AF位置「中央」のみ割り当てておくと便利。
ターゲット選択画面設定
ダイヤルや方向ボタンに顔認識設定やターゲットモード変更機能を割り当てることが可能。
ターゲットモードが5つも増えているので思いのほか重要な設定項目。
カスタムターゲットモード設定
オリンパスの新機能。詳しくはC-AF編を参照。
縦位置/横位置切替
他社と似た機能だがAFターゲットモードと位置を適用するかどうかそれぞれ選択可能。
A3
AFリミッター
シグマUSB Dockのようにフォーカスリミッターが発動するピント距離を調整する機能。カメラ側で制御するためレンズ側にリミッターが無くても利用できるのがこの機能の凄いところ。
ただし、ピント距離の設定値はかなり曖昧なのでマクロ的な使い方には向いていない。どちらかと言うと、野鳥撮影やアクション、スポーツなど無限遠側の場合に背景や近景を制限する場合に有効。
機能性はOM-D E-M1 Mark IIと同等。
AFイルミネーター
補助光。
初期設定だと静音撮影モードで光らない。撮影メニュー2の低振動・静音撮影モードでの変更が必要。
顔優先
顔検出機能の他、瞳検出やどちらの瞳を優先するか指定することも出来る。
メニュー画面から操作するか、ターゲット選択モード中に操作することが可能。
追尾被写体設定
オリンパスの新機能。詳しくはC-AF編を参照。
C-AF+TRと組み合わせることで鉄道・飛行機・モータースポーツを検出してガッチリ被写体に食いついてくれる新技術。残念なことに被写体を切り替えるにはこのメニュー画面を開く必要がある。オンオフする場合も多いと思うのでマイメニューへの登録をおススメします。
AF微調整
読んで字のごとく。ただ、この機能のお世話になったことは今のところなし。
個別設定では広角側、望遠側、25分割されたフレーム領域ごとに設定可能とかなり細かく設定できる。
A4
プリセットMF距離
プリセットMF用にピント位置を指定する機能。ここで指定した数値を元にプリセットMFが動作する。
MFアシスト
フォーカスリング操作にピーキングと拡大機能が自動的に連動するかどうか設定できる。
拡大機能はC-AFに対応していないため、C-AFの状態でメニュー画面を開くとグレーアウトして選ぶことが出来ないので注意。
MFクラッチ
PROレンズの「マニュアルフォーカスクラッチ機構」をオン/オフ切替が可能。
誤ってフォーカスリングをスライドしてしまう人はオフにしておくと良いでしょう。
フォーカスリング
回転方向を時計回り・反時計回りから選択可能。初期設定は反時計回り。
BLUB/TIME中MF
読んで字のごとく。
レンズリセット
電源オフ時にフォーカスレンズを所定の位置に戻すかどうか選択できる。
例えば無限遠やマクロ域で固定したい場合はOFF推奨。
B1
ボタン機能
計18カ所のボタンをカスタマイズ可能。割り当てることのできる機能はE-M1 Mark IIから大きな変化は無い。新機能のライブNDが追加されている程度。
十字ボタンとL-Fn以外に機能制限は無いので好みの機能を好きなボタンに配置することが出来る。
縦位置グリップ側のフロントFnやISO・露出補正ボタンにもそれぞれ独立したカスタム機能を設定することが可能。ただし、操作性を考えると横位置と同じ機能を割り当てておいたほうが使いやすい気がする。
中央ボタン機能
マルチセレクターを押し込むことで発動する機能を選択できる。
ただし、使える機能は2種類のみ。押し込みでフォーカス位置を中央に戻すシンプルな機能が存在しないため、HOME機能を潰して中央回帰用に設定するしかないのは残念。(ターゲット選択モードでは押し込みで中央回帰する)
方向キー機能
OFFとAFターゲット移動の2択。
OFF状態の場合、撮影待機状態では操作しても動作しないが、ターゲット選択モードへ移行するとマルチセレクターが機能するようになる。ただし、OFFの場合はC-AF中にマルチセレクターでターゲットを移動でき無くなるので注意。
ダイヤル機能
P/A/M/S/B及び、メニュー、Play、メニュー画面におけるダイヤル機能を割り当てることが可能。
E-M1Xはボタン数が多く、露出補正やISOボタンが存在するため、フラッシュ補正やWB、色温度を割り当てるのも便利そう。
ダイヤル方向
読んで字のごとく。
Fnレバー機能
- OFF
- モード1:ポジションに応じたダイヤル機能の切り替え
- モード2:ポジションに応じたAF方式/ターゲットモード/位置の切り替え
- モード3:「2」ポジションで動画モードへ移行
基本的にはモード1か2を推奨。モード3の動画モードはモードダイヤルの動画モードと同じ特性を持つ。
Fnレバー/電源レバー
上記機能が使えなくなる代わりに電源レバーの代わりとなる画期的な機能。
ただし、Fnレバーの使い勝手が良いので、それを犠牲にして電源レバーとするのはモッタイナイ気がする。
B2
電動ズーム速度
読んで字のごとく。3段階で設定可能。
C-LOCK設定
E-M1Xの背面に備え付けられているロックレバーのカスタム機能。
通常のロックは縦位置グリップ関係の操作をロックできるものだが、この機能を使うことで指定したボタン・機能のみ固定することが可能。例えばタッチパネルのみを利用不可にすることだってできる。
C1
レリーズ優先S
読んで字のごとく。S-AF時の優先設定
レリーズ優先C
読んで字のごとく。C-AF時の優先設定
連写L設定
AF/AE追従連写時の設定機能。
連写速度は「1,2,3,4,5,6,7,8,9,10fps(電子シャッターではさらに15,18fpsが追加される)」と小刻みに調整可能と素晴らしい。
枚数リミッターは最大で99枚。どちらかと言えば10fpsで3点連写・5点連写あたりで使いたい人向けの機能。18fpsの電子シャッターを使う場合、10コマ制限でも半秒で頭打ちとなってしまう。
プロキャプチャーLの設定も可能。プロキャプチャーとはなんぞや?というお題はE-M1 Mark IIの記事を参照してください。
連写H設定
AF/AE固定連写時の設定機能。
連写速度は「10,11,12,13,14,15fps(電子シャッターではさらに20,30,60fpsが追加される)」で設定可能。
特に静音連写Hは秒間60fpsの連写速度を持つのでバッファは瞬間的に頭打ちとなってしまう。正直このスピードは速すぎるので20~30fpsまで落として使うとイイ感じ。
フリッカー低減
人工照明のちらつきを低減する機能。
E-M1 Mark IIは手動でシャッタースピードを調整する気難しい機能でしたが、E-M1Xは他社と同じように自動検出で対応してくれるごく普通の機能となっています。(ちなみに手動モードもある)
C2
手ぶれ補正
- S-IS AUTO:自動判断
- S-IS 1:全方向
- S-IS 2:上下補正の水平流し撮り対応
- S-IS 3:左右補正の垂直流し撮り対応
例えば「縦構図での水平流し撮り」の場合はモード3を選択。
ちなみにこの項目で電子接点無しのマニュアルレンズ用焦点距離の入力も出来る。
連写中手ぶれ補正
連写優先か、手振れ補正優先かの選択が可能。
半押し中手ぶれ補正
読んで字のごとく。
OFFにするとレリーズ時のみ手振れ補正が動作するようになる。他社で言うところのスポーツモードのような存在。
レンズ手ぶれ補正優先
ボディ側手ぶれ補正よりもレンズ側の光学手ぶれ補正を優先して利用する場合にはONに変更する。初期設定OFF。
基本的にオリンパス純正レンズはシンクロ補正されるのでOFFでOK。パナソニックの100-400mmや200mm F2.8などはレンズ側補正を使った方が良いかもしれません。
D1
Control表示
LVコントロールとLVスーパーコンパネをOKボタンで表示させるかどうかの設定。
どちらも非表示とすることが可能。
info表示設定
Play画面やライブビュー画面の情報表示を設定することが可能
ピクチャーモード表示
撮影モード1の「ピクチャーモード」に表示したい設定値と表示したくない設定値を選択可能。あまり使わないArtフィルターは削ったほうが使いやすい。いざとなったらRAW現像出来るので削っても問題無いはず。
ドライブ表示設定
撮影モード1の「ドライブ」に表示したい設定値と表示したくない設定値の選択が可能。電子先幕、静音シャッターモードなど数多いので、使わない機能は積極的に削るべき。
マルチFn表示設定
カスタムボタンで設定できる「マルチFn」で呼び出す機能を選ぶことが可能。
D2
LVブースト
M/BLUB/TIME/COMP/その他モードのカテゴリ分けで「露出結果を反映せず、見やすい明るさのライブビュー像を表示する」機能。
見やすい明るさのモード1とさらに輝度の高いモード2が存在する。
例えば低照度環境でマニュアルフォーカス操作をする場合なので便利。
アートLVモード
処理の重いアートフィルターをそのまま表示すると動作がぎこちなくなるため、効果を低減して処理を優先する設定が可能。
フレームレート
ライブビュー像のリフレッシュレートを変更できる。標準(60fps)と高速(120fps)の選択が可能。
LV拡大設定
拡大機能を利用中にシャッター半押しでそのままAFを実行するか、通常画面に戻るかを選択可能。さらに拡大時に限りLVブーストを適用できる機能も存在する。
再生拡大倍率設定
再生時の(ダイヤル操作で直ちに移行する)拡大倍率を変更できる機能。
「前回倍率」「等倍」の他、「×2,3,5,7,10,14」と細かい設定が可能。
プレビュー設定
プレビュー機能をトグル式(次回ボタンを押すまでプレビューが続く)へ変更することが出来る機能。同時にLVブーストを適用するかどうかも選択可能。
D3
ガイド線表示設定
方眼・黄金分割・三分割・目盛・対角線・動画罫線の選択が可能な上にガイド線の色を細かく指定可能。
初期設定だとグループ25点などが見づらいので色を変更しておきたいところ。
ガイド線をEVFへも反映する機能もある。
ピーキング表示
ピーキングの色とレベル、輝度調整の設定変更ができる。
ヒストグラム警告設定
読んで字のごとく。
モードガイド表示
読んで字のごとく。
自分撮りアシスト
バリアングルモニタ反転時に表示を左右反転させる機能。
D4
電子音
読んで字のごとく。
静音撮影モード(電子シャッター)は電子音設定がオンでも初期設定では「禁止」となっている。電子音を鳴らしたい時は撮影メニュー2の設定から解除する必要がある。
HDMI
出力先にカメラ設定情報を表示するかどうかの設定は動画メニューで設定する。
正直に言うと「HDMI」として項目を統合したほうが分かりやすい気がする。
USB接続モード
新しく「USB-PD」が加わっている他は特に変更点無し。
USB-PD経由で給電対応。このため特に屋内での長時間タイムラプスなどで便利となっている。手持ちの環境ではAnker製USBアダプターで給電可能を確認済み。
E1
露出ステップ
1/3、1/2、1EVの3択で設定可能。
ISO感度ステップ
1/3、1EVの2択で設定可能。
ISOオート設定
従来通り上限・基準値の設定と低速限界設定のみ。低速限界のオート調節機能はまだありません。(ソニーやキヤノンにあるような)
私は絞り優先モードで低速限界設定の調整を頻繁に行うのでこの機能のショートカット機能が欲しいところ。ISOボタン長押しでメニュー画面直飛び機能が欲しかった。
ISOオート有効
「ALL」と「P/A/S」のみの2択。
個人的には上記「ISOオート設定」にまとめたほうが使い勝手良さそう。それに限られたマイメニューを圧迫してしまう。
高感度ノイズ低減
従来どおり、「OFF/弱/標準/強」の4択。
正直にいうと、少しベタっとしたノイズリダクションなので個人的にはOFF~弱。ISO1600までなら「標準」もなんとか許容範囲内。
低感度画像処理
ISO1600前後で最も有効に機能するマルチノイズリダクションのオン/オフ設定。初期設定は「連写優先」となっているので注意。
RAWファイルには作用しないため、現像前提なら連写重視でOK。
長秒時ノイズ低減
読んで字のごとく。
静音撮影モードは「撮影メニュー2」で長秒ノイズ低減機能がオフとなっているので注意。これを解除しなければ電子シャッター時に長秒NRが利用できません。
E2
BULB/TIMEリミッター
読んで字のごとく。最長30分
BULB/TIME輝度設定
露光中の背面モニタやファインダーの輝度を変更する。初期設定は非常に暗い状態となっているので、見づらい場合は明るくすると良いでしょう。ただし、バッテリー損耗に繋がるのでほどほどに。
ライブBLUB設定
ライブバルブ中に像を更新するタイミングを調整する項目。ISO L64で24回表示可能。
ライブTIME設定
ライブタイム中に像を更新するタイミングを調整する項目。ISO L64で24回表示可能。
コンポジット撮影設定
コンポジット機能時のシャッタースピードを設定する項目。ライブND機能と異なり、最速で1/2秒となっているため三脚必須。最長は60秒設定。
フリッカースキャン
自動的にフリッカーを検出して対応する機能では無く、手動で人工灯の周波数に合わせたシャッタースピードを設定できる機能。
カジュアルに使うなら「オート」が使える一般的なアンチフリッカーがおススメ。
E3
測光
撮影メニューにありそうな「測光」機能が何故かカスタムメニューに紛れ込んでいる不思議。オリンパスらしいというか…。
E-M1Xは専用ボタンが左肩に配置されているため特に問題は無いでしょう。
AEL測光モード
読んで字のごとく。
AEL/AFLボタン(AEL/AFL機能を割り当てたボタン)を押した際に使う測光方式の選択。普通は「オート」でOK。
例えば「カスタムメニューA1」の「AEL/AEFモード」項目で「AEL=AEL」と割り当てておき、この項目で「スポット測光」を選んでおくことでワンタッチでスポット測光へ切り替えることが可能。地味に便利なのでおススメ。
ターゲット連動スポット測光
従来通り「スポット」「スポットHi」「スポットSd」に対応。
前述したワンタッチ測光切替機能として便利。
露出基準調整
カメラの測光機能が好みと合わない時はこの項目で微調整可能。調整幅は前後1EVで1/6刻みで調整可能。
F
同調速度
読んで字のごとく。1/3段ごとに調整可能。
低速制限
読んで字のごとく。1/3段ごとに調整可能。
フラッシュ補正+露出補正連動
オンの場合はフラッシュ補正値に露出補正値が加算される。初期設定はオフ。
フラッシュ+ホワイトバランス連動
フラッシュ発光時にホワイトバランスを「AWB」や「フラシュ」へ自動的に変更してくれる機能。
RCモード撮影
ワイヤレスフラッシュで遠隔発光させる時に使う項目。
G
画質設定
JPEGのピクセルサイズと圧縮率を設定できる項目。
4枠存在し、この設定値が「JPEG 4枠」「RAW+JPEG 4枠」にそれぞれ反映される。
ピクセルサイズ
MとSのピクセルサイズを変更できる機能。
- M:約770万画素 or 約270万画素
- S:約120万画素 or 約70万画素
シェーディング補正
読んで字のごとく。
E-M1Xは初期設定がオフとなっているので注意。
WBモード
「測光」と同じく撮影メニューにありそうな項目。ホワイトバランスの選択と微調整に対応。
全WBモード補正
すでのホワイトバランスを一括で調整するモード。
例えばレンズが目立つ寒色、暖色に傾くときは便利。
WBオート電球色残し
読んで字のごとく。
カラー設定
sRGBかAdobe RGBの2択。
H1
カードスロット設定
- 記録設定:標準・自動切換え・振り分け・同一書き込み
- 静止画記録スロット:スロット1・2の選択
- 動画記録スロット:スロット1・2の選択
- 再生スロット:2スロットに振り分け・同一書き込み時に選択可能
- 記録フォルダ:指定・新規作成
5項目を設定可能。
ファイルネーム
オート・リセットの2択。
ファイルネーム編集
4文字で独自のファイルネームを設定可能。EM1Xと設定しておくとちょうどいい。
dpi設定
読んで字のごとく。初期設定は350dpi。
著作権情報
読んで字のごとく。
レンズ情報登録
電子接点が無いレンズでEXIF情報を付与したい場合に使う機能。初期設定ではボディキャップレンズ2種が登録されている。
H2
ワンプッシュ消去
ゴミ箱ボタンプッシュ時に確認ウィンドウを省略することができる機能。
手間が減る分、間違って大事な写真を消してしまうリスクが高くなる。オンにする場合はプロテクト機能と併用すべき。
RAW+JPEG消去
消去時にRAW+JPEGで消去するのか、RAWもしくはJPEGを消去するのか選択可能。
実行優先設定
「〇〇しますか?」の問いかけに対して「はい/いいえ」のどちらに最初のカーソルが向いているかを設定できる。
初期設定では「いいえ」側となっているので、「はい」に選びなおして選択する必要あり。その手間を省きたい場合は「実効優先」設定にすると楽。
I
EVF自動切換設定
アイセンサーをオフにする機能。
切替機能をカメラのボタンに設定している場合は対応ボタンを長押しすることでこの項目へジャンプすることが出来る。
EVF調整
ファインダーの明るさと色合いを調整する機能。
EVF表示スタイル
- MODE1:カメラ情報とライブビュー像が別表示
- MODE2:カメラ情報(背景色付き)とライブビュー像が別表示
- MODE3:全域ライブビュー像でカメラ情報が重ねて表示される
最もライブビュー像が大きく見えるのはMODE3。ただし、この場合は以下の「EVFガイド線表示」が使えなくなる。
info表示設定
ライブビューに表示するカメラ情報を調整することが可能。
EVFガイド線表示設定
D3の「ガイド線表示設定」に内包されている設定項目に近いが、こちらは「EVFのみガイド線を表示したい」場合に使う設定項目。
注意すべきは「EVF表示スタイル」の「スタイル3」使用時はこの機能がグレーアウトして使えなくなってしまうので注意。スタイル3でファインダーへガイド線を表示したい場合はD3の「ガイド線表示設定」を使う必要がある。
半押し中水準器表示
読んで字のごとく。ただし、「EVF表示スタイル」の「スタイル3」使用時は適用されない。
OVFシュミレーション
初期設定はオフ。
オンにすると光学ファインダーに近い見栄えとなり、撮影設定が反映されなくなる。
J1
ピクセルマッピング
撮像したイメージにホットピクセルが発生しているような場合に使用する機能。特に問題を感じなければ使う必要無し。
ボタン長押し時間調整
長押し対応している各種機能の長押し時間を調整できる機能。例えばモニター/EVF切替ボタン長押しでアイセンサーのオンオフ設定画面へ移行する、など。
設定幅は0.5秒?3.0秒。
水準器調整
電子水準器をキャリブレーションしたりリセットすることが可能。
タッチパネル設定
オン・オフの設定のみ。相変わらずターゲットパッドAFの領域指定は出来ない。
メニューカーソル保持
読んで字のごとく。
フィッシュアイ補正撮影
8mm F1.8 PROの歪曲収差補正を適用して広角レンズのように使うことができるモード。
J2
電池設定
バッテリー1・2の優先順序とバッテリーの状態を確認できる。
バックライト時間
操作していない場合のモニター点灯時間。
スリープ時間
カメラを操作していない状態でスリープへ移行する時間。E-M1Xは復帰が早いので活用するのはアリ。
自動電源OFF
読んで字のごとく。
低消費電力撮影
スリープまでの時間をさらに早めることができるモード。やはりE-M1Xは復帰が早いのでおススメ。「EVF自動切換」がオフになっていると動作しないので注意。
J3
GPS位置情報記録
読んで字のごとく。GPSのオン・オフ
GPS動作モード
省電力モードと精度優先モードの2択。
標高/温度設定
現在地の標高調整やm/ft・摂氏/華氏の表示設定が可能
フィールドセンサーログ
取得開始・停止中の2択。
認証マーク表示
読んで字のごとく。
セットアップメニュー
カードセットアップ
読んで字のごとく。
日時設定
読んで字のごとく。
GPSを搭載しているので自動日時補正に対応している。
言語
読んで字のごとく。
モニター調整
輝度と色温度に対応
撮影確認
OFFから最大20秒まで対応
WiFi/Bluetooth設定
- 通信接続のオン・オフ
- 接続パスワード設定
- バックグラウンド通信
- 設定リセット
- WiFi Macアドレス
バージョン
読んで字のごとく。
マイメニュー
E-M1Xのマイメニュー特徴
- 通常画面でRECボタンを押すことでマイメニューへ登録可能
- 5ページ×7項目で計35機能を登録可能
- 登録項目でRECボタンを押すと削除や順番・ページ移動が可能
他社のマイメニュー機能をさらに使いやすくしたデザインで、オリンパスらしからぬ非常に洗練された使い勝手。
特に非難すべき点は無く、複雑なオリンパスメニューシステムを改善するためにも積極的に活用していきたい。
敢えて指摘するとしたら、グレーアウトした状態の項目は選ぶことすらできないのでマイメニューに登録することが出来ないこと。
今回使用した機材
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