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キヤノン RF16-28mm F2.8 IS STM レンズレビューVol.4 諸収差編

キヤノン「RF16-28mm F2.8 IS STM」のレビュー第四弾 諸収差編を公開。歪曲収差以外はまずまず良好な補正状態で、特に大きな問題点はありません。

本日のまとめ

極端な歪曲収差以外は適切な補正状態です。歪曲収差も補正が可能なカメラ出力やメジャーなRAW現像ソフトであれば問題となることはありません。補正時に隅の画質低下を懸念する人がいるかもしれませんが、元の画質が良好なので、心配するほどの低下は無し。

逆光時でも色収差は良好に補正され、色づきが目立つシーンはほとんどありません。

Apart from extreme distortion, the correction is appropriate. As long as you have a camera that can correct for distortion or a major RAW development software, there should be no problem. Some people may be concerned about a drop in image quality in the corners when correcting, but as the original image quality is good, there is no significant drop in quality to worry about.

Chromatic aberration is also corrected well even in backlit conditions, and there are almost no scenes where the colors are noticeable.

RF16-28mm F2.8 IS STMのレビュー一覧

倍率色収差

倍率色収差とは?

主にフレームの周辺部から隅に現れる色ずれ。軸上色収差と異なり、絞りによる改善効果が小さいので、光学設計の段階で補正する必要があります。ただし、カメラ本体に内蔵された画像処理エンジンを使用して、色収差をデジタル補正することが可能。これにより、光学的な補正だけでは難しい色収差の補正が可能で、最近では色収差補正の優先度を下げ、他の収差を重点的に補正するレンズも登場しています。特にミラーレスシステムでは後処理に依存する傾向あり。

参考:ニコン 収差とは

16mm

補正オフの状態でも色収差は特に目立ちません。良好な補正状態です。

20mm

16mmと同じく、良好な補正状態。

24mm

引き続き、色収差に関する大きな問題はありません。

28mm

望遠端の28mmでも他の焦点距離と同様。良好な補正状態です。

軸上色収差

軸上色収差とは?

軸上色収差とはピント面の前後に発生する色ずれ。ピントの手前側は主にパープルフリンジとして、ピントの奥側でボケにグリーンの不自然な色付きがあれば、その主な原因が軸上色収差と考えられます。F1.4やF1.8のような大口径レンズで発生しやすく、そのような場合は絞りを閉じて改善する必要があります。現像ソフトによる補正は可能ですが、倍率色収差と比べると処理が難しく、できれば光学的に収差を抑えておきたいところ。ただし、大口径レンズで軸上色収差を抑える場合は製品価格が高くなる傾向があります。軸上色収差を完璧に補正しているレンズは絞り開放からピント面のコントラストが高く、パンチのある解像感を期待できます。

参考:ニコン 収差とは

16mm

絞り開放から軸上色収差に関する大きな問題はありません。

20mm

16mmと同様。

24mm

問題無し。

28mm

他の焦点距離と比べて、僅かに色収差が大きくなっています。とはいえ、ほぼ無視できる範囲内であり、問題ではありません。

歪曲収差

歪曲収差とは?

歪曲収差とは、平面上で直線的に写るはずが直線とならずに歪んでしまうこと。特に直線が多い人工物や水平線が見えるような場合に目立ちやすく、魚眼効果のような「樽型歪曲」と中央がしぼんで見えてしまう「糸巻き型歪曲」に分かれています。

参考:ニコン 収差とは

比較的補正が簡単な収差ですが、「陣笠状」など特殊な歪みかたをする歪曲は手動での補正が難しい。この場合はレンズに合わせた補正用プロファイルが必要となります。

補正済みの出力

16mm

かなり極端な樽型歪曲。RFレンズではお馴染みの設計と言えますが、本レンズはその中でもやや強めの歪曲収差が残存。特に四隅はイメージサークルが足りていないように見えるため、歪曲収差による補正と引き延ばしは必須。

20mm

16mmのようなケラレと歪曲収差ではないものの、未補正では目立つ樽型の歪曲収差が残っています。やはり補正必須。

24mm

20mmと同程度か、少し改善。

28mm

24mmと同程度の強い樽型歪曲。ズーム全域で強めの歪曲収差があるため、RAW現像ではレンズプロファイルを使った補正は必須。

コマ収差

コマ収差・非点収差とは?

コマ収差・非点収差とは主にフレーム四隅で点像が点像として写らないこと。例えば、夜景の人工灯や星、イルミネーションなど。日中でも木漏れ日など、明るい点光源で影響を受ける場合あり。この問題は後処理が出来ないため、光学的に補正する必要あり。

参考:ニコン 収差とは

絞ることで改善するものの、夜景や天体撮影など、シャッタースピードが重要となる状況では絞ることが出来ず、光学的な補正が重要となる場合もあります。

16mm

良好な点像再現性とは言えないものの、コマフレアは目立たないように見えます。

20mm

若干のコマ収差が残存していますが影響は軽微。

24mm

20mmもやや目立つ結果。絞ると改善します。

28mm

20mmと同程度。

球面収差

16mm

完璧とは言えませんが、全体の結果に影響を及ぼすような収差ではありません。

20mm

16mmと同程度。

24mm

広角側よりもやや目立ちますが、それでも軽微な問題。

28mm

24mmと同程度。軸上色収差の影響が少し増加していることが分かります。

まとめ

極端な歪曲収差以外は適切な補正状態です。歪曲収差も補正が可能なカメラ出力やメジャーなRAW現像ソフトであれば問題となることはありません。補正時に隅の画質低下を懸念する人がいるかもしれませんが、元の画質が良好なので、心配するほどの低下は無し。

逆光時でも色収差は良好に補正され、色づきが目立つシーンはほとんどありません。

大口径の広角レンズと言うことで、低照度環境で使う人が多いと思われます。本レンズはコマ収差がまずまず良好に補正されているので、点像再現性がマストな人以外にとって十分な結果が得られると思います。

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オリジナルデータはFlickrにて公開

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