RF45mm F1.2 STM レンズレビューVol.6 周辺減光・逆光編

キヤノン「RF45mm F1.2 STM」のレビュー第六弾周辺減光・逆光編を公開。

簡易的なまとめ

遠景の絞り開放付近で強めの減光が発生しますが、レンズ補正をオンにしておくと目立つことはありません。高ISOと組み合わせることで（減光補正で）ノイズ増の可能性があるものの、「F1.2」で高ISOを使う機会は少ないことでしょう。

逆光耐性は平凡です。フレアが出やすい、と言うことはありませんがニコン50mm F1.4ほど強力でないのは確か。強い光源を中央から離して撮影したいところ。

At wide-open apertures in distant scenes, significant light loss occurs, but this is not noticeable when lens correction is enabled. While combining this with high ISO settings may increase noise (due to light loss compensation), opportunities to use high ISO at “F1.2” are likely rare.

Backlight resistance is average. While it doesn't produce flare easily, it's certainly not as robust as the Nikon 50mm F1.4. It's best to position strong light sources away from the center when shooting.

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RF45mm F1.2 STMのレビュー一覧

Index

RF45mm F1.2 STMのレビュー一覧
- 周辺減光
- 逆光耐性・光条
まとめ
購入早見表
作例
関連レンズ
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周辺減光

周辺減光とは？

フレーム周辺部で発生する不自然な光量落ち。
中央領域と比べて光量が少なく、フレーム四隅で露出不足となります。主に大口径レンズや広角レンズで強めの減光が発生。

: 良好

: 周辺減光

ソフトウェアで簡単に補正できる現象ですが、露出不足を後処理の補正（増感）でカバーするため、ノイズ発生の原因となる点には注意が必要。特に夜景や星空の撮影などで高感度を使う場合はノイズが強く現れる可能性あり。

最短撮影距離

比較的影響が少ない最短撮影距離でもF1.2の絞り開放でやや目立つ周辺減光が発生。F2.8まで絞ればほぼ解消しますが、絞り開放付近でフラットな露出を望む場合は補正が必要となります。

無限遠

最短撮影距離と比べて強めの減光が発生。F2でも部分的に目立ち、F2.8でも隅に薄っすらと残ります。ここまで目立つと「補正必須」と感じるかもしれません。

逆光耐性・光条

国内ではコーティングに関する記述を見つけることができませんが、海外公式を見る限りでは「スーパパースペクトラコーティング」を採用。ASCやSWCなど、高級レンズに採用されているコーティングは含まれていない模様。

中央

テスト基準の露出で撮影したところ、フレアは良く抑えられ、ゴーストも少なめ。許容範囲内ですが、ニコン「NIKKOR Z 50mm f/1.4」ほど良くありません。

隅

光源をフレーム隅に移動すると、絞り開放付近のゴーストは目立たなくなります。絞ると僅かに発生しますが無視できる程度。レンズフード無しでもほとんど問題ありません。

光条

F5.6で既にシャープな光条が得られ、F8でさらに鮮明となる。F11-16まで絞る必要はありません。回折による解像性能低下を避けつつ、綺麗な光条が得られます。

まとめ

光条はとても綺麗に、中絞りで発生するので便利。F1.2の大口径を活かしにくいものの（周辺減光・コマ収差）、F8くらいまで絞って使う夜景やイルミネーションでは面白い選択肢となるかもしれません。

購入早見表

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