銘匠光学「TTArtisan 100mm F2.8 2X Macro」のレビュー第六弾 周辺減光・逆光耐性編を公開。周辺減光はほぼ影響が無く、逆光耐性はTTArtisanレンズとしては良好な結果が得られました。
簡易的なまとめ
製品提供を受けている
このレビューは焦点工房より無償提供された製品を使用しています。金銭の授受やレビュー内容の指示は一切ないことを最初に明言しておきます。無料であること、購入した製品ではないことに対する無意識のバイアスは否定できませんが、できるだけ客観的な評価を心がけています。
簡易的なまとめ
もともと35mmフルサイズセンサーよりも広いイメージサークルをカバーする(ティルトシフトレンズの)光学系を採用。余裕のある画質は周辺減光の観点も同様。絞り開放から減光効果はほとんどありません。雰囲気を出す際に減光があったほう良い場合でも、減光効果は得られません。現像ソフトなどで後処理する必要があります。
隅までフラットな露出が得られるため、ヴィネッティング補正の必要が無く、補正によるノイズ増の心配が無いのはメリットと言えるでしょう。
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Brief summary
The camera uses an optical system (for tilt-shift lenses) that covers a wider image circle than a 35mm full-size
Because you can get a flat exposure right to the corners, there is no need for vignetting correction, and you don't have to
TTArtisan 100mm F2.8 2X Macroのレビュー一覧
- TTArtisan 100mm F2.8 2X Macro レンズレビューVol.6 周辺減光・逆光編
- TTArtisan 100mm F2.8 2X Macro レンズレビューVol.5 ボケ編
- TTArtisan 100mm F2.8 2X Macro レンズレビューVol.4 諸収差編
- TTArtisan 100mm F2.8 2X Macro レンズレビューVol.3 遠景解像編
- TTArtisan 100mm F2.8 2X Macro レンズレビューVol.2 解像チャート編
- TTArtisan 100mm F2.8 2X Macro レンズレビューVol.1 外観・操作編
周辺減光
周辺減光とは?
フレーム周辺部で発生する不自然な光量落ち。
中央領域と比べて光量が少なく、フレーム四隅で露出不足となります。主に大口径レンズや広角レンズで強めの減光が発生。
ソフトウェアで簡単に補正できる現象ですが、露出不足を後処理の補正(増感)でカバーするため、ノイズ発生の原因となる点には注意が必要。特に夜景や星空の撮影などで高感度を使う場合はノイズが強く現れる可能性あり。
最短撮影距離
絞り開放から周辺減光はほとんどありません。ただし、実効F値が上昇するため、無限遠と同じ露出を維持するためにはシャッタースピードを2段程度遅くする必要があります。今回のテストでは中央測光に設定した状態で適正露出を維持する際「無限遠 1/250秒」に対し「2倍マクロ 1/40秒」。
無限遠
マクロ撮影時と比べて周辺に僅かな減光効果が発生しています。無視できる程度で全く問題ありません。
逆光耐性・光条
中央
影響がゼロではないものの、TTArtisanブランドのレンズとしてはフレアの影響が少ないほう。特に正面から強い光源の影響を受けにくくなっています。
隅
光源をフレーム隅に移動しても顕著な影響はありません。レンズフードはありませんが、必要とならない可能性が高い。
光条
偶数絞りで12本の光条が発生。F5.6付近から目立ち始めますが、先細りするシャープな描写はF8から。光条は均等かつ明瞭な描写となっています。
まとめ
もともと35mmフルサイズセンサーよりも広いイメージサークルをカバーする(ティルトシフトレンズの)光学系を採用。余裕のある画質は周辺減光の観点も同様。絞り開放から減光効果はほとんどありません。雰囲気を出す際に減光があったほう良い場合でも、減光効果は得られません。現像ソフトなどで後処理する必要があります。
隅までフラットな露出が得られるため、ヴィネッティング補正の必要が無く、補正によるノイズ増の心配が無いのはメリットと言えるでしょう。
逆光耐性は”TTArtisanとしては”良好。
もちろん、光の強さや角度によっては目立つフレアが発生します。しかし、レンズフード無しで影響を受ける場合が少なく、(他のTTArtisanレンズのように)曇天で謎のフレアが発生することもありませんでした。
100mm F2.8 マクロで光条を積極的に取り入れる機会は少ないはず。しかし、そのような場合はまずまず良好な描写の光条が得られます。絞った際のゴーストは適度で、極端に酷くはありません。
購入早見表
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作例
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