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TTArtisan AF 56mm F1.8 X-mount レンズレビュー Vol.5 周辺減光・逆光編

銘匠光学「TTArtisan AF 56mm F1.8」富士フイルムXマウント用のレビュー第五弾を公開。X-T30との組み合わせで、Lightroom現像時は周辺減光の過剰補正となる場合がある模様。逆光耐性はTTArtisanレンズとしては良好に見えます。

TTArtisan AF 56mm F1.8のレビュー一覧

    おことわり

    今回は国内代理店より無償提供の「TTArtisan AF 56mm F1.8」を使用してレビューしています。提供にあたりレビュー内容の指示や報酬の受け取りはありません。従来通りのレビューを心がけますが、無意識にバイアスがかかることは否定できません。そのあたりをご理解のうえで以下を読み進めてください。

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    周辺減光

    周辺減光とは?

    フレーム周辺部で発生する不自然な光量落ち。
    中央領域と比べて光量が少なく、フレーム四隅で露出不足となります。主に大口径レンズや広角レンズで強めの減光が発生。

    ソフトウェアで簡単に補正できる現象ですが、露出不足を後処理の補正(増感)でカバーするため、ノイズ発生の原因となる点には注意が必要。特に夜景や星空の撮影などで高感度を使う場合はノイズが強く現れる可能性あり。

    最短撮影距離

    少なくともX-T30との組み合わせで、Lightroom Classic CC編集時に適用されるレンズ補正をオフにすることができません。この際、周辺部が中央よりも明るくなる「過剰補正」となっていることがわかります。極端ではありませんが、フラットな光量の背景では目立つかもしれません。この現象はF4まで絞ると改善します。

    無限遠

    最短撮影距離ほどではないものの、わずかに過剰補正の影響がみられます。

    逆光耐性・光条

    中央

    完璧からは程遠いものの、過去のTTArtisanレンズと比べると良くなっています。壊滅的なフレアは発生せず、光源付近に影響を及ばすのみ。

    強い光源をフレームから外した場合、フレーム全体で良好なコントラストを維持。絞っても顕著な影響はありmせん。

    光条

    F16まで絞ると、先細りするシャープな描写。APS-Cの回折を考慮するとF8-11くらいに抑えたいところですが、この際は分散するタイプの光条となります。

    まとめ

    実写で問題となることは少ないものの、状況によっては周辺減光の過剰補正が目立つかもしれません。(今のところ、そのような場面に遭遇することはありませんでしたが…)
    少なくとも無限遠側の補正状態はほぼ良好。逆光耐性は完璧と言えないものの、これまでのTTArtisanレンズを考えると良くなっています。曇天でも発生していた謎のフレアはほぼ無くなり、強い光源をフレームに入れた際もゴーストは良く抑えられています。

    購入早見表

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