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VILTROX AF 20mm F2.8 レンズレビューVol.6 周辺減光・逆光編

「VILTROX AF 20mm F2.8」ニコンZマウントのレビュー第六弾を公開。小型軽量な広角レンズらしく周辺減光はやや目立つ模様。ただし、逆光耐性は低価格ながら、まずまず良好な結果に見えます。

VILTROX AF 20mm F2.8のレビュー一覧

周辺減光

周辺減光とは?

フレーム周辺部で発生する不自然な光量落ち。
中央領域と比べて光量が少なく、フレーム四隅で露出不足となります。主に大口径レンズや広角レンズで強めの減光が発生。

ソフトウェアで簡単に補正できる現象ですが、露出不足を後処理の補正(増感)でカバーするため、ノイズ発生の原因となる点には注意が必要。特に夜景や星空の撮影などで高感度を使う場合はノイズが強く現れる可能性あり。

最短撮影距離

絞り開放から四隅の減光が目立ち、F4以降は絞っても大きく改善しません。小型軽量な広角レンズとしての欠点と言えるでしょう。この減光が気になる場合はカメラ、現像ソフトでの修正が必要となります。

無限遠

無限遠では周辺減光がさらに強くなり、F4まで絞っても非常に目立ちます。F5.6以降で改善しますが、それでも四隅には目立つ減光が残ります。

逆光耐性・光条

中央

絞り開放では完璧と言えないものの、フレアの影響はよく抑えられています。ただし、絞ると光条とベイヤーフィルターの反射と思われるゴーストが目立ち、フレーム全体もフレアの影響でコントラストが若干低下しています。

強い光源をフレーム外周辺に配置すると、過度ではないものの部分的にフレアの影響が発生。ゴーストは発生しませんが、画質に影響を与えるであろう強度のフレアは絞っても解消しません。

光条

F8付近から光条が明瞭となり、F11~F16でシャープな描写。手頃な価格の広角レンズとしては綺麗な光条で、特に不満はありません。

まとめ

小型軽量な広角レンズらしく、周辺減光が目立つようです。これは画角の狭いZ 28mm F2.8も同傾向(さらに目立つ)であり、物理的な問題のように見えます。絞ることで少しは改善しますが解消はしません。カメラ側のヴィネットコントロール、もしくは現像ソフトでの修正が必要となります。低ISOでは問題となりませんが、高ISOを使った撮影では周辺減光の補正がノイズ増の原因となる可能性あり。逆光耐性は完璧と言えないものの、実写ではまずまず良好と感じています。状況によっては目立つ場合もありますが、そのような場合はVILTROX以外でも問題となることでしょう。光条は低価格レンズながら綺麗なので、絞って撮影する都市・工場などと相性がいいかもしれません。

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