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XC13-33mmF3.5-6.3 OIS レンズレビューVol.4 諸収差編

富士フイルム「XC13-33mmF3.5-6.3 OIS」のレビュー第四回 諸収差編を公開。

簡易的なまとめ

広角側の歪曲収差は現像環境によって注意が必要。コマ収差の影響もいくらか残存しています。しかし、2点以外はキットレンズとして適度~良好に補正されています。色収差が良好に補正されているのでボケの色付きとして目立ちにくい。球面収差の補正状態も良好で、開放からコントラストの高い結果が得られています。

Distortion at the wide-angle end requires careful consideration depending on the shooting conditions. Some coma aberration also remains. However, with the exception of these two points, the lens is adequately to well-corrected for a kit lens. Chromatic aberration is well-corrected, so it is not noticeable in the color of the bokeh. Spherical aberration is also well-corrected, resulting in high contrast even at wide-open aperture.

*当ブログのレビューは冒頭に断りが無い限り、自費購入となっています。

XC13-33mmF3.5-6.3 OISのレビュー一覧

倍率色収差

倍率色収差とは?

主にフレームの周辺部から隅に現れる色ずれ。軸上色収差と異なり、絞りによる改善効果が小さいので、光学設計の段階で補正する必要があります。ただし、カメラ本体に内蔵された画像処理エンジンを使用して、色収差をデジタル補正することが可能。これにより、光学的な補正だけでは難しい色収差の補正が可能で、最近では色収差補正の優先度を下げ、他の収差を重点的に補正するレンズも登場しています。特にミラーレスシステムでは後処理に依存する傾向あり。

参考:ニコン 収差とは

実写で確認

ズーム全域で僅かな色収差が残存しています。目立たない場合が多いと思いますが、高コントラストなシーンやボケの色付きとして影響を受ける可能性あり。

13mm
15mm
23mm
33mm

軸上色収差

軸上色収差とは?

軸上色収差とはピント面の前後に発生する色ずれ。ピントの手前側は主にパープルフリンジとして、ピントの奥側でボケにグリーンの不自然な色付きがあれば、その主な原因が軸上色収差と考えられます。F1.4やF1.8のような大口径レンズで発生しやすく、そのような場合は絞りを閉じて改善する必要があります。現像ソフトによる補正は可能ですが、倍率色収差と比べると処理が難しく、できれば光学的に収差を抑えておきたいところ。ただし、大口径レンズで軸上色収差を抑える場合は製品価格が高くなる傾向があります。軸上色収差を完璧に補正しているレンズは絞り開放からピント面のコントラストが高く、パンチのある解像感を期待できます。

参考:ニコン 収差とは

実写で確認

補足レンズの不具合で13mmのテスト結果はブレが発生しています)

全体的に良好な補正状態です。

歪曲収差

歪曲収差とは?

歪曲収差とは、平面上で直線的に写るはずが直線とならずに歪んでしまうこと。特に直線が多い人工物や水平線が見えるような場合に目立ちやすく、魚眼効果のような「樽型歪曲」と中央がしぼんで見えてしまう「糸巻き型歪曲」に分かれています。

参考:ニコン 収差とは

比較的補正が簡単な収差ですが、「陣笠状」など特殊な歪みかたをする歪曲は手動での補正が難しい。この場合はレンズに合わせた補正用プロファイルが必要となります。

13mm

やや強めの樽型歪曲が残っています。カメラや現像ソフトで簡単に補正可能ですが、レンズプロファイルを利用できない現像方法では注意が必要です。

Before imageAfter image

23mm

補正無しで全く問題ありません。

Before imageAfter image

33mm

補正無しで全く問題ありません。

Before imageAfter image

コマ収差

コマ収差・非点収差とは?

コマ収差・非点収差とは主にフレーム四隅で点像が点像として写らないこと。例えば、夜景の人工灯や星、イルミネーションなど。日中でも木漏れ日など、明るい点光源で影響を受ける場合あり。この問題は後処理が出来ないため、光学的に補正する必要あり。

参考:ニコン 収差とは

絞ることで改善するものの、夜景や天体撮影など、シャッタースピードが重要となる状況では絞ることが出来ず、光学的な補正が重要となる場合もあります。

実写で確認

ズーム全域のフレーム隅で点像に影響が見られます。これを改善するためには1-2段絞る必要があります。

球面収差

前後のボケ質に大きな変化はありません。フォーカスシフトの影響も目立ちません。

まとめ

広角側の歪曲収差は現像環境によって注意が必要。コマ収差の影響もいくらか残存しています。しかし、2点以外はキットレンズとして適度~良好に補正されています。色収差が良好に補正されているのでボケの色付きとして目立ちにくい。球面収差の補正状態も良好で、開放からコントラストの高い結果が得られています。

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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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