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XF30mmF2.8 R LM WR Macro レンズレビュー Vol.6 周辺減光・逆光編

富士フイルム「XF30mmF2.8 R LM WR Macro」のレビュー第五弾を公開。今回はピント位置による周辺減光の影響や光源の配置で逆光耐性がどのように変化するのかチェックしています。

XF30mmF2.8 R LM WR Macroのレビュー一覧

周辺減光

周辺減光とは?

周辺減光とは読んで字のごとく。フレーム周辺部で発生する不自然な光量落ちを指す。中央領域と比べて光量が少なく、フレーム四隅で露出不足となる傾向。主に大口径レンズや広角レンズで強めの減光が発生する。

ソフトウェアで簡単に補正できる現象だが、露出不足を後処理の補正(増感)でカバーするため、ノイズ発生の原因となる点には注意が必要。特に夜景で高感度を使う場合はノイズが強く現れる可能性あり。

最短撮影距離

絞り開放で適度な周辺減光あり。過度な影響ではありませんが、影響を受ける範囲が広く、状況によっては目立つかもしれません。絞ると徐々に改善しますが、完璧に抑えるためにはF8付近まで絞る必要あり。

無限遠

最短撮影距離と同程度の周辺減光が発生します。極端ではありませんが、風景撮影などでフラットな背景を四隅に入れると目立つ可能性あり。

逆光耐性・光条

中央

完璧ではありませんが、強い光源を入れても影響は僅か。同じようなテスト環境でいくつものレンズを見てきた経験から言うと、良好な逆光耐性だと思います。絞ると隠れていたゴーストが徐々に顕在化するものの、全体的に良好な逆光耐性は維持されています。

ゴーストの影響はほとんどなく、フレアもよく抑えられています。小絞りまでフレア・ゴーストの影響が目立ちません。

光条

面白いことに、F4まで絞ると光条が発生します。さらに絞るとF16-F22のピークに向かって光条が徐々にシャープな描写へと変化。標準マクロレンズとしてはなかなか良好な描写です。

今回のまとめ

コンパクトな標準マクロレンズらしく、周辺減光の影響は避けられないようです。とはいえ、過度な光量落ちには見えず、カメラに負担をかけることなく綺麗に修正することが可能。絞れば光学的にも解消するので特に心配する必要は無いでしょう。

逆光耐性は思っていたよりも良好で、強い光源をフレームに入れても大問題となるシーンは少ないはず。フレア・ゴーストどちらもよく抑えられています。さらに、絞ると綺麗な描写の光条が得られ、回折の影響が少ないうちからシャープな筋を得られるのは面白い特性だと思います。

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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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