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XF30mmF2.8 R LM WR Macro レンズレビュー Vol.5 諸収差編

富士フイルム「XF30mmF2.8 R LM WR Macro」のレビュー第五弾を公開。今回は色収差や歪曲収差など各収差を恒例のテスト環境でチェックしています。

XF30mmF2.8 R LM WR Macroのレビュー一覧

倍率色収差

倍率色収差とは?

主にフレーム四隅に現れる色ずれを指す。絞り値による改善効果が小さいため、この問題を解決するにはカメラボディでのソフトウェア補正が必要。ただしボディ側の補正機能で比較的簡単に修正できるので、残存していたとして大問題となる可能性は低い。特にミラーレスシステムでは後処理に依存する傾向がある。

参考:Wikipedia 色収差

実写で確認

Adobe Camera RAWで現像する限りでは倍率色収差の影響は皆無。良好に補正されているように見えますが、コントラストの高い領域において少しソフトな描写に見えます。これは内部的に残存する色収差が強制的に補正されているからであり、自動補正が適用されないRAW Therapeeのような現像ソフト経由では少し目に付く倍率色収差を確認できます。

軸上色収差

軸上色収差とは?

軸上色収差とはピント面の前後に発生する色ずれを指す。ピントの手前側は主にパープルフリンジとして、ピントの奥側でボケにグリーンの不自然な色付きがあれば、その主な原因が軸上色収差と考えられる。簡単な後処理が難しく、できれば光学的に収差を抑えて欲しいところだが、大口径レンズでは完璧に補正できていないことが多い。

軸上色収差を完璧に補正しているレンズはピント面のコントラストが高く、パンチのある解像感を期待できる。

参考:Wikipedia 色収差

実写で確認

軸上色収差はとても良好に補正しているように見えます。

球面収差

前後のボケに大きな違いは見られません。球面収差は良好に補正されているように見えます。

歪曲収差

歪曲収差とは?

歪曲収差とは、平面上で直線的に写るはずが直線とならずに歪んでしまうことを指す。特に直線が多い人工物や水平線が見えるような場合に目立ちやすい。主に魚眼効果と似た形状の「樽型歪曲」と中央がしぼんで見えてしまう「糸巻き型歪曲」に分かれる。

参考:Wikipedia 歪曲収差

比較的補正が簡単な収差だが、「陣笠状」など特殊な歪みかたをする歪曲は手動での補正が難しい。この場合はレンズに合わせた補正用プロファイルが必要となる。

実写で確認

スライドショーには JavaScript が必要です。

やや目立つ糸巻き型歪曲が残っていますが、自動補正で綺麗に修正可能。RAWのまま使うことは無いと思いますが、補正を適用しない場合、直線的な被写体をフレームに入れると違和感があります。

コマ収差

コマ収差・非点収差とは?

コマ収差・非点収差とは主にフレーム四隅で点像が点像として写らないことを指す。例えば、夜景の人工灯や星、イルミネーションなど。日中でも木漏れ日など、明るい点光源で影響を受ける場合あり。この問題は後処理が出来ないため、光学的に補正する必要がある。

参考:Wikipedia コマ収差

絞ることで改善するものの、夜景や天体撮影など、シャッタースピードが重要となる状況では絞ることが出来ず、光学的な補正が重要となる。

実写で確認

隅に向かってやや目立つコマ収差の影響を確認できます。遠景解像性能のテストで隅が低コントラストだったのはコマ収差が影響している可能性が高い。絞ると徐々に改善します。

今回のまとめ

光学的に完璧な補正状態とは言えませんが、残存している収差はカメラや現像ソフトで綺麗に修正されます。実際のワークフローで問題と感じる部分は無く、快適に使うことができるマクロレンズと感じるはず。

あえて言えばコマ収差の補正状態があまり良くありません。このようなレンズで点光源を積極的に撮影することは少ないと思いますが、点像再現性を重視したり、絞り開放における四隅のコントラストが重要な時は注意が必要です。

購入早見表

XF30mmF2.8 R LM WR Macro
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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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