このページではJJC製のニコン「Z fc」用アクセサリーについてレビューしています
JJCアクセサリレビュー
カメラアクセサリーメーカーのJJCがニコン「Z fc」用アクセサリを販売開始。買おうとしていたところにJJCから「使ってみないか?」と声がかかったので、ごそっと一式手に入れました。今回はそんなZ fc用アクセサリ群についてレビューしています。
カメラハンドグリップ
Z fc専用のメタルハンドグリップ。材質は金属でしっかりとした作り。グリップ部には人工皮革が張り付けられている。カメラを固定する底部はZ fc用の形状となっており、他のカメラに取り付けることは出来ない。
形状は純正品「Z fc-GR1」と非常に良く似ている。しかし、比較してグリップがシンプルながらストラップに対応し、アルカスイス互換のクランプも利用可能。
カメラの固定は付属の1/4型ネジを使う。ツマミが付いているので工具は不要。アルカスイス互換のクランプに対応しているほか、1/4ネジ穴もあり、雲台に直接搭載することもできる。ただし、1/4型ネジ穴は上部に貫通しているので、間違ってカメラの底部に突き刺さないように気を付けたい。
グリップはしっかりとした作りだがサイズが小さい。指をかけるには役立つものの、安定してカメラを保持するには心もとない。この記事で紹介しているサムレストと併せて使いたいところ。
先に購入していたSmallRig製のL型グリップ 3480と比較。SmallRigもアルカスイス互換のプレートとなっているほか、底部にコールドシューを備え、グリップ部にも1/4型ネジ穴を備えている点で機能的だ。
グリップサイズもSmallRigのほうが大きく、指のかかりも良好。提供していただいたJJCには悪いと思いつつ、差額を考慮してもはSmallRig製グリップがおススメ。敢えて言えば、どちらもカラーリングは一種類のみ。シルバープレートが好みでない場合、今のところJJC一択となる(高価な純正品もあるが…)。
ファインダーアイカップ
ブランド名は「Kiorafoto」だが、JJC取り扱いブランドだと思われる。今のところZ fc用の大型アイカップとしては唯一の選択肢。特に純正アイカップはサイズが小さく、遮光性が低いので気になっている人は多いはず。
装着部はプラスチック製で、アイカップ部はゴム製。質感は純正パーツと比べて大きく変わらない。
装着部は純正アイカップとほぼ同じ形状で、ゴムパーツの部分がより大きくなっている。ファインダー使用時の遮光性は良好で、裸眼で使用するぶんにはほとんどケラレ無いように見える。ただ、眼鏡装着時は隅がケラレてしまうので注意が必要。
形状が純正パーツと同じなので、アイカップの形状以外で違和感は無し。視度調整ダイヤルやホットシューもそのまま使うことが出来る。
アイカップの形状は好みが分かれるポイント。個人的にはちょっとダサいように見える。そこを加味しても遮光性が重要であれば唯一の選択肢。1週間ほどで見た目は慣れてしまった。
注意したいのは大型アイカップとバリアングルモニタが干渉すること。モニタ展開・収納時にアイカップの一部が当たってしまう。アイカップはゴム製なので、モニタが損傷することは無いので安心して欲しい。多少ひっかかりがあるものの、そのまま展開・収納することが可能。これも使っているうちに気にならなくなった。
サムレスト
ホットシューに装着する金属製サムレスト(サムグリップ)。Z fcの外観に合うように、頂点部に人工皮革が張り付けられている。一見すると単なるドレスアップアイテムに見えるが、グリップ皆無のZ fcにとって意外にも実用的なアイテムだった。
サムレストとは親指を置く場所であり、前面グリップと共にカメラを握りしめるための大事な要素である。残念ながらZ fc本体にはサムレストと呼べる部位が無く、力を入れて握りにくいデザインとなっている。そこで、このJJC製サムレストが役に立つ。
注意点はサムレストを装着することでアクセスし辛くなるコントロールがあること。「静止画/動画」の切替スイッチの操作が非常に難しくなり、露出補正ダイヤルも操作し辛くなる。特にこの2点のコントロールを多用しているのであれば、サムレストの使用は控えたほうが良い。
逆にそれ以外のコントロールはサムレストによる影響を受けにくい。リアダイヤルやAF-Lボタンは普通に操作することができる。
レンズフード
ついでに「NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR」のレンズフードも頂いてしまった。パッケージの色はブラックだが、中身はシルバーとなっている。と言うのも、ニコン純正フードはブラック用しかないので、(Z fcのキットレンズである)シルバーモデルに対応するフードが無い。そんな需要を満たすべく、先行してF-fotoがHN-40互換のシルバーメタルフードをリリース。一時は供給が追い付かない程に売れた模様。
このJJC製フードも、そんな需要を満たすべく世に出てきたと思われる。
材質はプラスチック製で、F-fotoのメタルフードと比べると質感は落ちる。また、表面にJJCのロゴがあるので、人によっては見栄えが悪いと感じるかもしれない。
カラーリング以外の形状はニコン純正のHN-40と非常に良く似ている。46mm径のフィルターソケットにねじ込むタイプのレンズフードだ。また、F-foto製フードと異なり46mmフィルターを装着できない点も同じ。
残念ながら、我が家にあるZ DX 16-50mmはブラックモデル。普通に装着して使うことはできるが、見栄えはあまりよろしくない。質感はF-fotoのメタルフードのほうが良好だと思うが、総プラスチック製の外装を考慮すると、筐体への負担は少しでも減らしておきたい。そういう意味では軽量なプラスチックフードも一つの選択肢だと思う。
装着例
意外と良かったのは大型アイカップとサムレスト。カメラ本体のファインダー遮光性やグリップ性に不満を感じているのなら、購入を検討しても良いと思う。カメラグリップは正直な所SmallRig製のほうが機能的で使いやすいが、外観上の問題で黒いグリップやプレートが必要な場合は要検討。
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