このページでは一眼カメラ用交換レンズ「E 16-70mm F4 ZA OSS」の情報を収集しています。
更新履歴
- 2018-12-05:Sony Alpha Blogがレビューを掲載しています。
- 2017.5.6:全体的にページを更新
- 2016.7.29:ページを公開
データベース
レビュー
購入早見表
レンズデータ
レンズ仕様
名称 | Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS | |
---|---|---|
型名 | SEL1670Z | |
レンズマウント | ソニー Eマウント | |
対応撮像画面サイズ | ●APS-Cフォーマット専用 | |
焦点距離(mm) | 16-70 | |
焦点距離イメージ(mm) *1 | 24-105 | |
レンズ構成 (群-枚) | 12-16 | |
画角 (APS-C) *1 | 83°-23° | |
開放絞り (F値) | 4 | |
最小絞り (F値) | 22 | |
絞り羽根 (枚) | 7 | |
円形絞り | ○ | |
最短撮影距離 (m) | 0.35 | |
最大撮影倍率 (倍) | 0.23 | |
フィルター径 (mm) | 55 | |
ADI調光対応 | - | |
手ブレ補正 | レンズ内手ブレ補正方式 | |
手ブレ補正段数 | - | |
テレコンバーター (1.4x) | - | |
テレコンバーター (2.0x) | - | |
フードタイプ | 花形バヨネット式 | |
外形寸法 最大径x長さ (mm) | 66.6 x 75 | |
質量 約 (g) | 308 | |
付属品 | ||
フード (型名) | ALC-SH127 | |
レンズフロントキャップ | ○ | |
レンズリヤキャップ | ○ | |
ケース | ソフトケース | |
その他付属品 | - |
関連レンズ
紹介
レンズ構成には非球面レンズを4枚(うち一枚はソニー独自の高度非球面レンズを採用)し効果的に収差を補正する事でAPS-Cサイズながら小型化に成功。高性能なカールツアイスレンズを気軽に持ち歩けるようにしている。なにより特筆すべきは長いカールツアイスブランドとしては初となる手ぶれ補正搭載モデルとなった点を挙げることが出来る。
外装はアルミニウムを使った金属製で堅牢な造りとなっている。重量があるかと思いきや、内側を樹脂とする事で堅牢さと機動力を両立。
フォーカシングはインナーフォーカス形式を採用しているのでレンズ全長がピント移動による変化は無い。(ズーミングによる変化はある)AFはとても速く、かつ精確に動作する。ファストハイブリッドAFに対応しているので、α6300などの高性能AFを搭載しているミラーレス一眼と組み合わせると快適なフォーカシングを体感できる。
解像力は開放からしっかり使っていける性能を持っている。特に広角端の解像力は素晴らしく、開放から最大限に性能を発揮できるだろう。エッジのキメ細かいシャープネスは単焦点並みの鋭さを持っており、申し分ないもの。
望遠端でもその性能は維持されており、F5.6?F8の間でピークとなる。中間域は開放で周辺部にやや甘さを感じるものの1段絞れば解消して同程度の解像力を発揮。
ボケも全体的に綺麗で非球面レンズを4枚も使用しているような感じには見えない。
ネックとなるのが色収差で広角では周辺部が目立つ傾向にあり、中間?望遠端にかけては中央も周辺部に近い程度に目立つ。倍率色収差はボディでデジタル補正をかけても解消しきれない場合があるので適時ソフトウェアにおいて調整する必要がありそうだ。
逆光耐性は十分でありコントラストは十分に保たれている。
悩みの種はAPS-CサイズのF4ズームに約8万円程度の価値を見出せるかどうか。さらに防塵防滴仕様では無いので、ハードなロケーションやコンディションの変化に弱い点がある。防塵防滴仕様のα6300の登場で耐候性のあるレンズが欲しい場合にはFEレンズを選択するしか無い。
動画撮影も行うのであれば『E PZ 18-105mm F4 G OSS SELP18105G』というパワーズームに対応したズームレンズも存在する。描写性能はやや落ちるがインナーズームに加えて、パワーズーム、ズームレンジの幅などに優れている。
海外の評価
Sony Alpha Blog
- ビルドクオリティは優れているが、防塵防滴仕様ではない。
- ソニー製だがツアイスも関わっており、レンズ構成は「Zeiss Vario Tessar」だ。(訳注:設計はソニーで図面をカールツアイスが厳密に精査し製造の判断を下していると思われる)
- オートフォーカスは高速かつ静かで信頼性がある。
- シャープネス:α6000
・全体的に中央は優れた結果で、四隅も1段絞れば良好だ。 - 歪曲収差は16mmで顕著な樽型歪曲だ。35mm?70mmでは糸巻き型歪曲となるが遥かに小さい。
- 周辺減光は16mm F4で目に付くが35?70mmでは低レベルだ。
- 色収差はとても少ない。
- 逆光耐性はとても良好だ。
- 後ボケは柔らかく心地よい、とても良好な描写だ。
- 玉ボケはズームレンズとしては問題無いが、70mm F4で四隅に口径食の影響がある。
- 発色やコントラストは優れている。まさにツアイスらしいポイントだ。
ソニーAPS-C Eマウント用でベストな標準ズームレンズだ。「E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS」から大きなアップグレードとなるだろう。フルサイズで言うところの24-105mm F4レンズとなり、ハイクオリティなトラベルズームやお散歩ズームだ。
小型でとても良好なシャープネスと優れた発色を持ち合わせる完璧なバランスのレンズである。
長所:優れた中央画質と1段絞れば良好な四隅の画質・優れた発色・後処理で低歪曲、低減光・高速で信頼性のあるAF・小型軽量・換算24-105mmのズームレンジ・とても良好な後ボケ・色収差が無い・とても良好な逆光耐性・優れたビルドクオリティ・光学手振れ補正・動画がとても良好
短所:価格・絞り開放の四隅・F4・防塵防滴仕様ではない
- E 18-135mm F3.5-5.6 OSS:高倍率で良好なシャープネスだが、暗い上に発色で劣る。
- E PZ 18-105mm F4 G OSS:良好なシャープネスとパワーズーム対応のF4ズームだがサイズは大きい。
- E 18-200mm F3.5-6.3 OSS LE:シャープさが劣り、暗く、発色も良くないが、高倍率である。
- E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS:シャープネスが低く、さらに歪曲収差が大きく、発色で劣る。
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