このページでは一眼カメラ用交換レンズ「VILTROX 33mm F1.4 STM」の情報を収集しています。
最新情報
- 2020-05-14:VILTROXがX-Pro3のボディと干渉すると注意喚起しています。
- 2020-04-24:Fujirumorsがネット上のレビュー動画をピックアップしています。
- 2020-04-13:Viltrox ウェイボーアカウントがレンズのサンプルやAF動画をピックアップしています。
- 2020-04-07:VILTROXが予告していたミラーレス用レンズ「VILTROX 33mm F1.4 STM」の予約販売が海外で開始されました。国内で動きはまだありませんが、専用の情報収集ページを作成。
レンズデータ
管理人のレビュー
- VILTROX AF 33mm F1.4 STM 交換レンズ徹底レビュー 完全版
- VILTROX AF 33mm F1.4 STM 交換レンズレビュー 外観・操作性・AF編
- VILTROX AF 33mm F1.4 STM 交換レンズ徹底レビュー 遠景解像編
- VILTROX AF 33mm F1.4 STM 交換レンズ徹底レビュー 解像力編
購入早見表
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レンズデータ
レンズ仕様
- 対応フォーマット:APS-C
- 焦点距離:33mm
- 開放F値:F1.4
- 9群10枚(EDレンズ1枚)
- 電磁絞り・インナーフォーカス
- 金属構造
- STM駆動
- 270g
- ソニーE・富士フイルムX・キヤノンEF-M
MTFチャート
レンズ構成図
関連レンズ
- EF-M32mm F1.4 STM
- E 35mm F1.8 OSS
- XF35mmF1.4 R
- XF35mmF2 R WR
- XC35mmF2
- 30mm F1.4 DC DN
- 35mm F1.2 ED AS UMC CS
- Touit 1.8/32
- SPEEDMASTER 35mm F0.95 II
- 7Artisans 35mm F1.2
海外の評価
Sony Alpha Blog
Sony Alpha Blog:Viltrox 33mm F1.4 STM
- レンズの紹介:
・VILTROXのAPS-C用大口径レンズの1つだ。フルサイズで言うところの50mmに相当する焦点距離をカバーしている。
・AFに対応しており、EXIFに情報が記録される。
・重量:270g
・価格:274ユーロ
・絞り:F1.4-16
・全長:71mm
・フィルター:52mm
・絞り羽根:9枚
・クリックレス絞りリング
・最短撮影距離:0.4m
・レンズフード付属
・ステッピングモーター搭載
・レンズポーチ付属
・Micro USBポートあり - ビルドクオリティ:
・レンズは総金属製でビルドクオリティはとても良好だ。 - 携帯性:
・記載なし。 - 操作性:
・絞りリングはクリックレスだが、Aポジションが存在する。
・絞りリングのAとF16の間には弱めのクリックストップがある。誤操作でAポジションになることが多いため、もう少し抵抗量があると良かった。
・フォーカスリングは十分に滑らかでとても使いやすい。 - オートフォーカス:
・AFはほとんどの場合、高速かつ正確だ。
・全体的にVILTROX 56mm F1.4よりも少し劣る。
・低ノイズだが、完全に無音ではない。動画では音を拾う可能性が有る。
・瞳検出やトラッキングは完全に機能する。
・目立つブリージングは無い。 - マニュアルフォーカス:
・記載なし。 - 手ぶれ補正:
・記載なし。 - 解像性能:
・α6600でテストした。
・中央はF1.4で良好止まりだが、F2で優れた性能となる。
・四隅はF1.4から良好であり、F4まで絞ると優れた性能となる。
・F1.4の性能には少しがっかりしたが、それ以外はとても良好なパフォーマンスと一貫性だ。 - 像面湾曲:
・記載なし。 - ボケ・色:
・玉ボケは良好だ。F1.4で円形だが、F2に絞ると角ばる。
・等倍でチェックするとボケの縁取りが見られる。
・後ボケはとても良好だ。騒がしい背景でも非常に柔らかい描写となる。
・色表現はとても良好で自然な描写だ。ポートレート向けの暖色傾向が少し見られる。
・肌調がとても優れている。 - 色収差:
・とても目立つが、後処理で簡単に補正できる。 - 球面収差:
・記載なし。 - 歪曲収差:
・中程度の糸巻き型だ。 - 周辺減光:
・F1.4で目に付くが、F2.8付近で解消する。 - コマ収差:
・記載なし。 - 逆光耐性:
・平凡な性能だ。
・光条はまずまずだ。 - 動画:
・シャープネス・玉ボケ・後ボケは動画でも非常に良好な結果を得られる。
・逆光や色収差は動画で問題となる可能性が有る。
・クリックレスの絞りリングは便利だ。
・AFは大部分の場合にうまくいくが、まれにハンチングする。
・フォーカスブリージングは見えない。 - シグマ30mm F1.4 DC DNとの比較:
・シグマは比較して高価である。
・VILTROXは絞りリングがある。
・ビルドクオリティはVILTROXが良好だが、耐候性が無く、最短撮影距離は長い。
・シャープネスはシグマがF1.4で1グレード優れている。それ以外はほぼ同じだ。
・どちらもZeiss Touitよりはるかに優れている。
・玉ボケはほぼ同じだ。
・最短撮影距離はシグマのほうが短く、大きなボケを得ることが出来る。
・VILTROXは少し暖色系、シグマは少し寒色系だ。
・シグマはコントラストが高すぎ、シャドウが暗くなりすぎる可能性がある。
・ポートレートはVILTROXが適している。
・シグマはF1.4で間違いなくシャープだが、F2の違いは極僅かだ。
・どちらもAFにはいくつか問題がある。10?15%はミスショットがあった。
・歪曲はVILTROXのほうが小さいが、シグマはレンズプロファイルに対応しているため問題とならない。
・色収差はVILTROXの主な弱点だ。
・VILTROXの周辺減光はより目立つ。
・逆光耐性はシグマが少し良好だ。 - 作例集
総評
α6xxxに最適な単焦点レンズだ。フレーム全体で優れたシャープネスを得ることができ、とても柔らかい後ボケと優れた玉ボケ、優れた色表現と心地よい肌のトーンが得られる。大部分の状況でAFは良好で効果的だ。VILTROX 23mm F1.4・33mm F1.4と一貫性があり、レンズサイズも統一されている。
シグマと比べて動画撮影や暖色傾向の描写を重視するのであれば適している。F1.4におけるフレーム全体のシャープネスが必要な場合はシグマを選ぶと良い。
長所:中央はF2で、隅はF2.8で優れたシャープネス・滑らかな後ボケ・良好なコントラスト・良好な玉ボケ・とても良好な色・肌の描写・良好なAF・コンパクト・良好な価格・とても優れたビルドクオリティ・絞りリング・ブリージングなし・僅かな歪曲
平凡:周辺減光・F1.4のシャープネスはシグマに劣る・逆光耐性・いくらかAFに問題がある
短所:色収差・最短撮影距離・耐候性なし
Optical Limits
Viltrox AF 33mm f/1.4 XF (Fujifilm) - Review / Test Report
- 以前に紹介した「VILTROX AF 23mm F1.4 STM」とよく似た外観のレンズだ。どちらも280ドル未満で手に入る興味深い選択肢である。
- ビルドクオリティもAF23mm F1.4 XFと同様だ。手ごろな価格だが全体的にとても良好な作りである。
- 金属製の大きなフォーカスリングとプラスチック製の無段階絞りリングを備えている。無段階の絞りリングは静止画で理想的な仕様とは言えないが、大きな問題では無い。
- 金属製の花形レンズフードが付属している。
- X-Pro3と物理的な干渉がある。
- オートフォーカスはステッピングモーター駆動だ。高速でノイズレスな動作である。マニュアルフォーカスも通常通りバイワイヤで機能する。
- レンズ補正用のプロファイルが格納されていないので、JPEG出力でも光学的な補正に依存している。
- 歪曲収差は0.6%の糸巻き型だ。驚いたことにAF23mm F1.4よりも少し強めだ。劇的な収差量では無いが、目立つこともあるだろう。現像ソフトにて手動でプロファイルを適用すると完全に補正できる。
- 周辺減光の特性は他の大口径レンズと同様だ。F1.4で0.9EVの目立つ減光が発生する。ただし、フルサイズのように2EVを超える減光では無い。F2まで絞ると緩和するが、しっかりと減光を抑え込みたい場合はF2.8まで絞りたいと感じるかもしれない。
- 絞り開放の中央解像はとても良好だが、周辺部はソフトな描写でコントラストも低下する。F2.8まで絞ると大幅に改善し、中央の広い領域はとても良好、端や四隅も良像と言える水準だ。さらに絞っても中央は向上しないが、F5.6のピークに向かって端や四隅は改善し続ける。
回折はF8から始まるが、中央のみ低下するだけだ。F11で全体的に低下する。 - 像面湾曲は僅かだ。テストした個体の偏心は問題無い。
- 倍率色収差はF1.4で平均1ピクセルを僅かに上回る程度である。絞ると少し低下する。
- ボケはとても優れている。中央の玉ボケは美しい描写で縁取りが無く滑らかな描写だ。絞り羽根の形状はF2まで絞ると目に見える。
口径食はハッキリと現れるが、このような大口径レンズとしては平均より良好だ。 - 前後のボケは前景がとても滑らかだが、後景はいくらか騒がしい描写だ。
- 軸上色収差はF1.4とF2で確認でき、F2.8で減少する。非APOレンズとしては一般的な傾向だ。
約280ドルのレンズで(完璧からは程遠い)「XF35mmF1.4 R」の半値以下だ。絞り開放の四隅は甘いが、F5.6に向かって徐々に改善する。色収差に問題は歪曲収差は僅かに目に付くかもしれない。周辺減光は目立つがこのレンズに限った問題では無い。四隅で劣化するもののボケは良好だ。ビルドクオリティは驚くほど良好でAFはノイズレスだ。
「大口径のシャープなレンズ」としては改良の余地があるものの、古くなったXF35mm F1.4 Rに代わる選択肢となるだろう。
Optical Limits:Viltrox AF 33mm f/1.4 XF (Fujifilm) - Review / Test Report
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