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富士フイルム XF56mmF1.2 R / APD 最新情報まとめ

このページでは一眼カメラ用交換レンズ「XF56mmF1.2 R / APD」の情報を収集しています。

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レンズデータ

レンズ仕様

型番 XF56mmF1.2 R
レンズ構成 8群11枚
(非球面レンズ1枚、異常分散レンズ2枚)
APDフィルター(APD 版のみ)
焦点距離 f=56mm
(35mm判換算:85mm相当)
画角 28.5°
最大口径比(開放絞り) F1.2
最小絞り F16
絞り形式
羽根枚数
7枚(円形絞り)
ステップ段差
1/3ステップ(開放絞りのみ1/2ステップ)(全23段)
撮影距離範囲
標準
0.7m?∞
マクロ
0.7m?3m
最大撮影倍率 0.09倍
外形寸法:最大径×長さ(約)
※先端よりマウント基準面まで
ø73.2mm×69.7mm
質量(約)
※レンズキャップ・フード含まず
405g
フィルターサイズ ø62mm
略称 F XF56mmF1.2 R

MTFチャート

pic_02

レンズ構成図

pic_01

35mm判換算で85mmとポートレートでは定番の焦点距離のレンズだ。開放F値は1.2と大口径のレンズであり、APS-C機オンリーのフジXマウントボディでも大きくボケを演出出来る。

レンズのフロントに巨大なEDレンズを2枚と中玉に非球面レンズを採用。鏡筒を始めとしてフォーカスリングや絞りリングも金属製と高級な質感。フォーカス駆動はリニアモーターとインナーフォーカスによる高速オートフォーカス

ピント面のカリカリシャープな描写に加え、アウトフォーカス部の綺麗なボケ味を活かすとポートレート以外にも結構使えそう。開放は柔らかい表現だが、色収差は抑えられているので描写が甘い訳ではない。1・2段絞ればコントラストが高まり、精細な描写を得る。

さらにこのレンズは『APDフィルター』と呼ばれる「中心部の透過率は高く、周辺部に向かって透過率が低くなるフィルター」を非球面レンズの前に搭載したモデルがある。特に絞り開放時のボケ味が滑らかで綺麗になる傾向があり、特にAPD無しと有りとではボケの階調が豊かだったりする。分かり易い例として、下記に公式の『APDとは』というリンクを掲載している。玉ボケの傾向が大きく違う比較写真を掲載しているので、APDの効果が簡単に見て取れる。

絞ると同様の傾向になるので、特に開け気味のポートレートを多用するならアリ。APD搭載版は価格が数万円も跳ね上がっているので、作例を見つつ自身の撮影スタイルにマッチするかは要検討。ボケの大きさで言うとフルサイズに敵わないが、ボケの柔らかさで言ったらこのレンズも選択肢に入る。

海外の評価

Admiringlight

  • 単焦点レンズの中では大きく、23mm F1.4と直径は同じだが全長がやや長い。見た目ほど重くは無く、X-E2と組み合わせてもバランスは良好だ。
  • フォーカスリングは良好に減衰され滑らかだ。
  • 絞りリングは期待していたよりも少し緩いが14mm F2.8ほどでは無い。
  • レンズフードはプラスチック製で逆さ付け可能である。
  • オートフォーカスは高速だが、コントラストAFを使用するとそれほど速くはない。
  • 大口径レンズとしては訴求力のあるシャープネスだ。F1.2からフレーム全域で驚くほど鮮明な画質で、接写の絞り開放でさえとてもシャープだ。四隅は像面湾曲の影響かある程度ソフトだが、絞るとフレーム全域でシャープとなる。F4まで絞ると四隅まで絶対的にとてもシャープな画質だ。
  • ボケはパーフェクトといかないものの、大好きな描写だ。ほとんどの状況で滑らかな描写となり、玉ボケの縁取りは僅かだ。
  • 色はナチュラルかつニュートラルだ。小絞りでは発色が強くなる。
  • コントラストは比較的穏やかだが、F2を超えて絞るとコントラストは急激に高くなりパンチの効いた描写となる。
  • 倍率色収差は最小限だ。
  • 歪曲は実質的にゼロだ。
  • 面白いことに大口径レンズながら周辺減光が小さい。F1.2でさえ減光は比較的少なく、F1.8まで絞れば無視できる程度だ。
  • 逆光耐性はとても良好だ。
  • 球面収差は絞り開放を使い暗い背景に白い被写体を撮影した時のみ気が付く程度だ。

長所:良好な造りの総金属鏡筒・よく減衰されたフォーカスリング・F1.2からフレーム全体でシャープ・少し絞ると四隅までシャープ・とても気持ちの良いボケ・絞り開放から優れた発色とコントラスト・逆光耐性・大口径ながら歪曲や周辺減光が小さい・オートフォーカス・価格

短所:絞りリングが期待したものより緩い・軸上色収差・F1.2における球面収差

このレンズは登場した時点でXFシリーズで最も高価なレンズだ。しかし、大口径と描写を考えると999ドルはお買い得とも言える価格設定だ。

鮮明な被写体分離、素敵なボケ、素晴らしいシャープネス、優れた発色とコントラストとゴージャスなレンズである。フジXシューターにとって、このレンズはカメラバッグに収めるべき珠玉のレンズに違いない。

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