DCWが複数の富士フイルムレンズレビューを同時に公開

Digital Camera Worldが富士フイルム「XF50mm F2 R WR」「XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR」「XF56mmF1.2 R APD」「XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ」のレビューを公開しました。

Digital Camera World：Fujifilm Fujinon XF50mm f/2 R WR review

絞り開放からフレーム全体で良好な解像性能だ。

色収差は全体的に良く補正されている。

僅かな糸巻き型歪曲だ。

総評

洗練された操作性と、堅牢で耐候性の高い金属製構造の魅力的なXマウントレンズだ。
焦点距離は35mm判換算で76mmとなり、F2の開放F値による被写界深度の浅いポートレートや静物撮影に理想的だ。高級レンズ「フジノンXF56mmF1.2 R APD」に比べて、重量は約半分、価格は約3分の1と、コストパフォーマンスに優れている。

長所：
・絞り開放から優れたシャープネス
・見事なボケ
・防塵防滴

短所：
・F2
・手ぶれ補正なし
・F2としては高価

Digital Camera World：Fujifilm Fujinon XC15-45mm f/3.5-5.6 OIS PZ review

解像性能はズーム前半でとても良好だが、望遠側で低下する。フレーム周辺部のシャープネスは平凡だ。

広角から中間域で色収差が僅かに目立つ。

自動補正のおかげで歪曲収差は極僅かだ。

総評

沈胴構造で小型・軽量だ。X-A5などコンパクトなミラーレスに最適である。特に動画撮影時に滑らかなズーム操作が可能な電動ズーム機能を搭載している。フルサイズ換算で23?69mmという多彩なズーム域を持つ実用的なレンズだ。

長所：
・沈胴式のコンパクトな設計
・電動ズーム
・安価

短所：
・平凡なシャープネス
・安っぽい作り
・防塵防滴ではない

Digital Camera World：Fujifilm Fujinon XF100-400mm f/4.5-5.6 R LM OIS WR review

動きの速い被写体を見事に追従する。

手ぶれ補正は効果的だ。

近距離の解像テストでは望遠側で性能が顕著に低下するが、実写で見事な性能だ。

ズーム全域で色収差は抑えられている。

歪曲収差は自動補正によりゼロである。

総評

フルサイズ換算で最大609mmという超望遠を実現している。アクション、スポーツ、野生動物の撮影において、超高速オートフォーカスシステムと5段分の光学手ブレ補正機構が威力を発揮するだろう。1.4kgと決して軽くはないが、長時間の手持ち撮影でも十分に対応でき、あらゆる面で優れた性能を備えている。

長所：
・高速AF
・5段分の手ぶれ補正
・防塵防滴

短所：
・AFLボタンが無い
・1.4kgと重い

Digital Camera World：Fujifilm Fujinon XF56mm f/1.2 R APD review

F1.2からポートレートには十分なシャープネスだ。

透過率はF1.2からF1.7まで低下している。

ボケはAPDの効果で滑らかだ。

色収差は絞り開放付近で平凡だが、中程度の絞り以降は良好な補正状態だ。

歪曲収差は実質的にゼロである。

総評

通常版に比べ高級な「APD」版は、ボケの質をさらに高めるアポダイゼーションフィルターを搭載している。F1.2の大口径単焦点としてはかなり小型軽量でありながら、美しい造りで操作性も抜群。シャープネスはそれほど印象的ではなく、購入するにはかなり高価だが、全体として、Xマウント用としては最も望ましいポートレートレンズである。

長所：
・ボケが滑らか
・操作性が良好
・ビルドクオリティがしっかりとしている

短所：
・最もシャープなレンズではない
・高価

とのこと。
少し前に登場したXFレンズのレビューを一挙に公開。全てのレンズで、恒例のラボテストで測定したデータを公開しています。どのレンズも個性的で面白そうな光学性能に仕上がっていますね。

私はXF50mmF2やXC15-45mmの使用経験あり。XF50mmF2は「F2」のレンズと考えると少し高価ですが、防塵防滴仕様に加えてしっかりとした光学性能や絞りリングの操作性を考慮すると適正価格かと思います。オートフォーカスもまずまず高速で特に不満はなし。敢えて言えばシルバーモデルを購入しても、付属するレンズフードがブラックであることが不満。より安価なVILTROXでも金属製のシルバー塗装のフードが付属しています。
XC15-45mmは外装がプラスチッキーで望遠側でパフォーマンスが低下するのは」DCWの指摘通り。とは言え、15mmの広角域を利用することができ、接写性能もなかなか良好です。さらに価格を考慮すると、多少の欠点は妥協できるかなと。

XF56mmF1.2 APDは登場から月日が経過しています。価格的に、そして光学的にベストな選択肢ではないものの、富士フイルムでは唯一のAPD対応モデルであり、APDの滑らかなボケは魅力的と言えそうですね。

XF50mm F2 R WR 最新情報まとめ

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XF56mmF1.2 R / APD 最新情報まとめ

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