Carl Zeissレンズ カメラ レンズ

カールツアイス Batis 2.8/135 最新情報まとめ

  • 2017.10.3:Lensrentalsのレビューを参考サイトに追加しました。
  • 2017.9.2:Focus Numeripueを参考サイトに追加しました。
  • 2017.5.11:フォトヨドバシを作例に追加しました。

参考 記事・サイト

購入早見表

Batis 2.8/135
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レンズデータ

レンズ仕様

焦点距離 135 mm
絞り値 f/2.8 ? f/22
カメラマウント Sony E-Mount*
フォーマット互換性 Full Frame
撮影距離 0,87 m (2.9 ft) ? ∞
自由作動距離 0,74 m (2.4 ft) ? ∞
画角**(対角線 水平線) 18° / 15° / 10°
Diameter of image field 43 mm (1.69")
最小被写体距離 (MOD)** 125 x 185 mm (4.9 x 7.3")
最短被写体距離での映像比 1:5.3
レンズ構成(枚 | 群) 14 / 11
フランジ焦点距離 18 mm (0.71")
入射瞳位置 (像面の手前)
オートフォーカス +
手ブレ補正 +
フィルター径 M67 x 0.75
フォーカスリングの回転角 Focusing not mechanically coupled
最大直径 98 mm (3.9")
フォーカスリングの直径 81 mm (3.2")
全長 (レンズキャップを含む) 133 mm (5.2")
全長 (レンズキャップを含まない) 120 mm (4.7")
重量 614 g (1.4 lbs)

レンズ構成図

海外の評価

Focus Numeripue:モダンで革新的なレンズデザイン

ほぼ全ての面でこのレンズはオススメできるものだ。

光学的品質は非常に良好。絞り開放から一貫した画質を提供する。歪曲は存在せず、大きめの周辺減光(絞り開放で近接時)はポートレート写真家なら楽しめるだろう。

レンズ鏡筒は美しく、そして革新的なデザインだ。そして手ぶれ補正が搭載されている。

絞り開放F値はF2.8であるため、ボケの量は注意しておく必要があるだろう。

長所:手ぶれ補正搭載・デザインと操作性・画期的なOLEDパネル・絞り開放から均質な画質・歪曲がない

短所:絞り開放F2.8・戸惑うマニュアル操作・絞りリングが無い・フレーム2/3の端の画質がやや低下する(F5.6の時)・周辺減光が目立つ

ePHOTOzine:疑う余地のない美しいレンズだが非常に高価

  • 光学設計は1930年代のZeiss Sonnarに基づいているが、その時からかなり進化したものとなっている。α7とのバランスは良好だが「システムサイズとしてコンパクト」とは言い難い。
  • 135mmは画角の狭いポートレートとして、APS-Cで短距離スポーツ・野生動物で使える200mm相当の望遠レンズとして驚くほど多用途に使える望遠レンズだ。
  • 解像性能は中央と四隅の両方で優れており、信じられないくらいの均等性で隅から隅までほぼ同程度の解像力を発揮する。細かく言えば、F4?F5.6に解像力がピークに達し、F22でもパフォーマンスはまだまだ良好で”非常に良好”と言えるため最小絞り値を完璧に使えるものと言えるだろう。
  • 色収差は非常に低く、中央ではほぼゼロに近い値で四隅でさえほとんどフリンジングは無い。さらに修正が必要とは思えないが、ソフトウェア補正で追い詰める事は可能だ。
  • 歪曲はほとんどの望遠設計と同じように糸巻き型で1.42%と測定されている。これは建築物などを撮影すると気が付くことがあるだろう。ほとんどの一般的な撮影ではそれほど問題にならない。必要に応じてカメラ・ソフトウェアで修正可能だ。
  • フレアの発生はほとんどなく、光源を直接撮影するときにコントラストの低下が見られるがゴーストは確認できない。
  • このレンズは高品質を反映した1749ポンドという高価格で販売されている。これは他社の競合レンズを見てみると、そのほとんどがBatisよりも明るいレンズになっている。「EF135mm F2L USM」は949ポンド、「135mm F2.0 ED UMC」は369ポンド、「Apo-Sonnar T* 2/135」は1299ポンド、「Sonnar T* 135mm F1.8 ZA」は1099ポンド、「135mm F1.8 DG HSM | Art」は1399ポンドなどが存在する。
  • このレンズは疑う余地のない美しいものだ。それは価格を引き離して考えれば欠点がほとんど無いように見える。もし可能ならば、購入レンズリストにおける優先順序の高いレンズとなることだろう。

長所:全体を通して優れたシャープネス、低色収差のアポクロマート、高速・静音で正確なAF、美しボケ、優れたエルゴノミクス、耐候性、手ぶれ補正、接写性能

短所:非常に高価

Dustin Abbott:光学性能は完璧だがBatisとしては価格が高い

  • ツアイスのOtusやMilvusをレビューしてきた私としては見慣れたデザインだ。同様に滑らかな黒色の金属鏡筒の外観は例えばMilvus 135mmに似ている。
  • 似ているが、相違点がいくつかありフードはプラスチック製だ(Milvusは金属製だ。ミラーレス用のBatisはカメラとのバランスを優先したのだろう)。レンズは間違いなく軽量であり、小さくは無いが私が使ってきたツアイスとしては最軽量の一つだろう。
  • 多くのユーザーはF2.8というレンズ口径を不満に思うかもしれないが、私はツアイスが賢明な選択をしたように思う。これはミラーレスボディの為のF2.8で最高のレンズだ。
  • 他のツアイスとの相違点はまだあり、ゴム加工されたフォーカスリングはお馴染みだが距離指標が存在しない。代わりにOLEDの液晶モニタが搭載されて距離指標を表示できる。多くのミラーレス用レンズが距離指標を省略する中で間違いなく有用な物だろう。
  • フォーカスバイワイヤ方式の操作感はMFツアイスよりも極僅かにラグがあるものの、滑らかで完璧な抵抗感はツアイスのものだ。私はツアイスレンズのAFが大好きだが、定期的にフォーカスリングを掴む衝動を堪えきれない。
  • 位相差AFは非常に正確でキャリブレーションは不要だ。つまり画質に影響するピントミスを心配することなく撮影できる。優れたAF精度は信じられない程の光学性能を輝かせてくれるものだ。
  • α7R IIとBatis 135mmの組み合わせは私が使用したレンズの中で最も高速なAFでは無いが、それは良い仕事をしてくれる良いコンビネーションだ。
  • レンズには手ぶれ補正を入り切りするスイッチが無いため、カメラ側で操作する必要がある。ボディ側とレンズ側の手ぶれ補正が相互作用するか私は測りかねるが、どちらか一方をオフにする必要はない。しかし、非常に低いシャッタースピードでも印象的な撮影することが出来た。
  • このレンズの光学性について私は完璧と感じており、欠点を指摘するものは何もない。ツアイスレンズの欠点となる周辺減光は実使用では心配しなくても良いレベルだ。
  • 解像力は驚異的なディテールとテクスチャを描き出している。α7R IIの4200万画素を余すことなく使い切っているようだ。
  • 発色・肌色再現はツアイスらしい完璧なものだ。
  • 歪曲収差・色収差は完全に蚊帳の外となっている。
  • 逆光耐性は高いが、太陽をフレームインするとコントラストがいくらか失われる。しかしゴーストの発生は確認できない。

要約して、私が直面している問題は二つだ。一つはズームレンズと同じ口径(F2.8)であること。単焦点を求める多くの場合はズームレンズよりも大口径であり、被写界深度を浅くする能力と集光能力に優れているものだ。光学性能は完璧で周辺減光も少ないが、ボケ量やシャッタースピードは考慮すべきだろう。

二つ目の問題として価格がある。ツアイスのレンズとして珍しいことでは無いが、Batisラインとしては価格が高すぎる。これはBatisラインで最も高価だったBatis 18mmよりも500ドルもジャンプしている。他のシリーズと並んだ価格設定を期待していた一部のファンから失望したと聞いたことがある。

これらの問題に悩まされないのであれば、このレンズは非常に満足のいくものだろう。出てくる画像が美しく、レンズのサイズは非常にバランスがとれている。ポートレート、イベント、さらに風景の写真家の多くはとても幸せになれるものだろう。

PhotographyBlog:欠点がほとんどないレンズ

  • 直径98mm、全長133mm、614gのこのレンズはかなり重いが、テスト機のα7R IIと組み合わせるとバランスが取れていた。
  • 総金属製の鏡筒は優れた製造品質を誇っており、さらに防塵防滴・金属製マウントが特徴だ。フォーカスリングの幅は広く、マニュアルフォーカスはとても滑らかだ。革新的なOLEDの被写界深度モニタを備えている。
  • このレンズは手ぶれ補正を搭載しており、最大で4-4.5段の補正効果を発揮する(α7R IIとの組み合わせ)。
  • マニュアルフォーカスの回転角は大きく正確なフォーカシングを可能にする。遊びなしで滑らかに動作するため直観的な操作が可能だ。OLEDモニタの被写界深度表示に加えてα7R IIのピーキング機能と組み合わせればマニュアルフォーカスをより楽しむことが出来るだろう。
  • オートフォーカスはα7R IIと組み合わせると静かで高速、0.1秒で被写体に合掌する。良い光環境の下ではハンチング(AFが迷う動作)は経験しなかった。より暗い状況では苦労する。
  • 色収差(パープルフリンジ)は問題にならず、高いコントラストの状況でしか再現されない。
  • 周辺減光は目立つように見えるが、このような明るいレンズでは想定されるものだ。Photoshopで簡単に修正出来る上、F4まで絞れば周辺減光は目立たなくなる(フラットな被写体の場合にはまだ確認できるが)。
  • 後処理で修正する必要のあるとても目立つ糸巻き型の歪曲がある。
  • 中央のシャープネスは絞り値に関わらず印象的なもので、F4~F16の間でピークの性能を発揮する。四隅の解像力も優れており、F4-F16の間で最適なシャープネスを再現可能だ。

このレンズは期待に応える優れた中望遠レンズだ。高感度ISOでα7R IIの4200万画素機を使ってもディテールは非常に鮮明。絞り開放で撮影するとシャープネスは低下するが、これはF4まで絞ると改善され、美しく滑らかなボケを両立することが出来る。

優れた耐候性と製造品質、滑らかなフォーカスリングと手ぶれ補正、革新的なOLEDディスプレイのおかげで使うことが楽しいレンズだ。性能面で欠点がほとんど無いが、最大の障壁はスペシャルなレンズに付けられた価格だろう。

もしあなたがポートレート写真家ならば、あなたのレンズコレクションに追加される素晴らしいものになることだろう。

Amature Photograpger:高価だが失望する事は無い

長所:絞り開放から優れたシャープネス、実質的に色収差がない、比較的小さい周辺減光、高速で静かで正確なAF、しっかりとして耐候シールの構造

短所:目に見える糸巻き型の歪曲、F2.8単焦点としては高価

135mm F2.8単焦点にしては高いが、Batisがそれだけ高いのには訳がある。AFはとても正確で非常に高価的な手ぶれ補正を搭載しています。そして最も重要な画質が抜群であるため、未来の買い手が失望することは想像できません。

しかし、α7ユーザーは驚異的なポートレートレンズに直面している。「FE 100mm F2.8 STF GM OSS」は超滑らかなボケとなるアポダイゼーション光学エレメントを備えており、シグマのモンスター「135mm F1.8 DG HSM | Art」も非常に魅力的です。近いうちにこれら両方の候補をテストする日を楽しみにしている。

The Photoblographer:私はこのレンズを愛している

  • 鏡筒は滑らかな金属製で素晴らしいものだ。
  • ゴム製のフォーカスリングは従来と同じくフラットなデザイン。私は以前からこの手触りを良くしてほしいと思っているが、まだ改善されていない。しかし、雨の中でフォーカスリングを回す事は難しくない。難しくないが、Loxiaほどシンプルではありません。
  • 他のBatisと同様、レンズには暗闇でも確認しやすいLCDモニタが採用されている。望遠レンズにこのようなオプションは必要ないと私は主張したいところだ。
  • このレンズには防塵防滴のシーリングが組み込まれている。おそらくソニー製のカメラよりも優れているだろう。
  • 長焦点のレンズであることを考えると、このレンズの深度指標は全く役に立たない。代わりにAFやピーキングを利用する方が現実的だろう。それ故に液晶画面をなぜ設けたのか私にはまだ理解できていない。動画撮影のためだろうか?
  • 我々が使った135mmのレンズとしてはおそらく最もAFが高速で正確だ。古いα7に装着するとα7が生まれ変わったかのようだ。
  • 暗所ではα7もα7R IIもAFが少し迷うようになる。新しい方はそれほど問題ではない。
  • 画質は本当に高い。Meyer-Optik、Lomoraphy、Lensbabyと言ったキャラクターを持つレンズと同類で私がツアイスを好きなった理由だ。
  • F2.8だが135mmという焦点距離では十分なボケ量を得ることが出来る。ボケは美しい。
  • 組み込まれた手ぶれ補正はソニーのカメラで少なくとも動作するが、カメラのセンサーシフト式手ぶれ補正でかなりの補正効果を得ることが出来てしまう。
  • テスト期間中に私は批判するべき色収差を見つける事は出来なかった。
  • スタジオにおいてフラッシュを使用すると最高の解像力を得ることが出来る。しかし自然光でさえ鮮明さは印象的なほどだ。

好き:画質、耐候シール

嫌い:強力な手ぶれ補正かレンズの明るさが必要

Batis 135mm F2.8は素晴らしい画質、優れたAF性能、耐候シール、全体的にコンパクトでステキなレンズだ。このサイトではエディターズチョイス賞を贈りたい。多くのポートレートや顔写真のプロの心を確実に揺さぶる素晴らしいものだ。

私はこのレンズを落っことした事は無いが、ツアイスはレンズの鏡筒やフォーカスリングのグリップ性については再考しなければならない。

ツアイスは個性的なレンズを登場させており、我々はこれを本当に愛している。シグマとは大きく路線の異なるレンズメーカーだ。多くのソニー製レンズでさえ私は個性が無いと感じている。正直に言うと、私は個性が出ているレンズの方が好きだ。

ボケ方はあまり好みではない。解像力とコントラストがこれほど高い長焦点レンズで、それほどボケが滑らかである必要がない。しかし、多くの点で完璧であり、私はこのレンズを作り出したツアイスに敬意を払わなければならない。

更新履歴

  • 2017.5.3:ePHOTozineのレビューを「海外の評価」に抄訳・追記しました。
  • 2017.4.25:PhotographyBlogのレビューを「海外の評価」に抄訳・追記しました。
  • 2017.4.20:作例にKASYAPA・PhotographyBlogを追加しました。
  • 2017.4.20:国内発売決定を受けてページを更新
  • 2017.4.6:ePHOTOzineの作例を追加しました。
  • 2017.4.6:作例にDustin Abbottを追加しました。
  • 2017.4.5:The Photoblographer・Amature Photograpgerのレビューを追加し「海外の評価」に抄訳を追記。
  • 2017.4.5:公式発表を受けてページを作成。まだ国内での購入などは始まっていませんが、海外では既にレビューが数件投稿されているので、そちらをメインに情報収集しています。国内の販売先が確定したら購入早見表などを追記予定。

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