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「ここだ!こうだ!これだ!」写真・機材道楽の備忘録

シンデレラレンズの代名詞 EF50mm F1.8 STM【評価・作例】

   

  • 2017.10.22:レンズの特徴を追加しました。
  • 2016.8.12:全体的にページを改訂

レンズの特徴

中央解像力 良好
ピーク F2.8-F5.6
周辺解像力 絞れば良好
ピーク F4-F8
軸上色収差 色づくが問題無い程度 倍率色収差  とても良好
球面収差 良好 コマ収差 とても目立つ
非点収差 歪曲  僅かな樽型
周辺減光 F1.8-F2.2で大きい 逆光耐性  強くは無い
AF 静かで正確 手ぶれ補正
ボケ傾向  前後のボケ…絞り開放でやや騒がしい
玉ボケ…綺麗だが絞り開放で色づきあり
備考 僅かな像面湾曲

レビュー・作例・参考サイト

購入先早見表

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プロテクトフィルター C-PLフィルター(偏光) NDフィルター

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レンズデータ

レンズ仕様

画角(水平・垂直・対角線) 40°・27°・46°
レンズ構成 5群 6枚
絞り羽根枚数 7枚
最小絞り 22
最短撮影距離 0.35m
最大撮影倍率 0.21倍
フィルター径 49mm
最大径×長さ φ69.2mm×39.3mm
質量 約160g

レンズ構成

ef50-f18-stm2

紹介:お手頃価格でキラキラ・大ボケを演出できるナイスなレンズ

CheckPoints

Good
  • 比較的安価
  • 軽量
  • 静音・高速AFが可能なSTM搭載
  • やや限定されるフルタイムマニュアル対応
  • 円形絞り
  • 旧型と比べて接写性能が改善
  • 旧型と比べてコーティングが改善
Bad
  • AFが遅い
  • フードが別売り

コメント

外装・機能性

本レンズは数あるEFレンズの中でも特に安価なモデルだが、プラスチックの鏡筒と金属製のマウントで構成されたデザインからはチープさを感じさせない造り。

160gの重量は標準単焦点としてはとても扱いやすい軽量なレンズで、フットワークを活かした撮影に向いている。

接写性能が改善

最短撮影距離がII型の0.45mから0.35mと大きく変化した。それに伴い最大撮影倍率も0.15倍から0.21倍に向上。小さい被写体を写しやすくなっている。

駆動にステッピングモーターを採用

フォーカスレンズの駆動には電子制御のSTM駆動を採用している。この為、フルタイムマニュアルに対応しているがスタンバイ時などピントリングの操作を受け付けないシーンがある。リングUSMのように何時でも回せるという性質のものでは無いので注意。

フォーカシングは前玉が繰り出す

また、フォーカシングでレンズ前玉が繰り出すタイプの為、防塵防滴性能はやや低め(もともと耐候性シールが施されていない事もあるが)。別売りのフードを装着する事でフォーカシングする鏡筒を隠す事が出来るので、やや防滴性が向上する。

フィルター枠は回転しない

フィルター枠は回転しないので、偏向フィルターなどは使いやすい。フィルター径は49mmと小型の物を用意すればよいので、経済的にも負担が少なくてGood。ステップアップリングを取り付けてもフードと干渉し難い点も地味に良い。

描写

解像力

安価な単焦点レンズとしてはまずまずで、絞り開放では周辺部がやや物足りない。しかし、中央は開放から良好でピント芯は把握できる。

フレーム全体で安定した描写を得たいのであれば、f/2.8まで絞ると徐々に立ち上がってくる。中央の解像力はF2.8以降は大きく変化しないので(回折現象が始まるまでは)周辺部の解像度や被写界深度の調整に専念しよう。

フレーム全体における解像力のピークはf/5.6~f/8において、中央で回折現象が始まっているもののf/11も良好な印象。

II型と大きな差は無く、光学設計を継承しているので傾向はほぼ一緒と見て問題無いだろう。描写性能の改善を期待してII型から買い替えるとやや不満が残るかもしれない。

ボケ

II型と比べて円形絞りを採用しているので、ボケのざわつきが抑えられている。

色収差

とても良好に補正されているので、全体的に色にじみを見つける方が難しいだろう。ただし、周辺部の高コントラストな部分においてはやや目立つ場合がある。後処理するほどの問題になる事も少なく、概ね後処理で解消できる。

絞り開放付近ではエッジがハロっぽくなることもあるが、功を奏して柔らかい表現に繋がる。硬質な物を撮るときには絞ることで解消する。

歪曲・周辺減光

およそ2段程度の減光が絞り開放で発生するので、目立つ傾向がある。ただし、f/5.6まで絞り込むと解消できる。

歪曲も樽型にやや強めに発生するので、ソフトウェアで処理する必要が場合によってはあるだろう。

逆光

II型と比べてコーティングが新しくなっている分、そこそこ強くはなっている。しかし、大局的な性能さは存在せず、フレアが発生しやすい点は同様。忌々しいが、別売りフードを購入する事で精神的な充足を得られる。

総評

Canon ではお馴染みの「EF50mm F1.8 II」。1万円を切る価格で販売されていたが、実を言えば1990年12月発売の超ロングセラー商品でありコーディングなどが古いと言えば古い。そこで今 回、コーディングや絞り羽根、そしてSTM搭載などリニューアルされて登場した。

STMが搭載される事でフルタイプマニュアルフォーカスが可能になり、今までの撮影スタイルからさらに幅を広げることが出来る。さらに5枚だった絞り羽根が7枚の円形絞りになることで、背景を飛ばす際に綺麗な玉ボケも演出出来る。さらにフィルム時代の古いコーティングからデジタル対応の新しいコーティングに変えることでデジタルカメラに最適化。

また、最短撮影距離も、古いレンズでは0.45mまでしか寄れなかったが、0.35mまで寄れるようになった。結果最大撮影倍率も上がるので、撮影の自由度が増えるだろう。

注意点はフィルターの径が52mmから49mmに落ちているの で注意が必要だ。新規に買う分には安いフィルター径になるのでお手頃だが、「EF50mm F1.8 II」からの買い替えユーザーの方はフィルターを買い換えるかステップダウンリングを購入する必要があるので気をつけよう。その他、130gだった重量が STMなどの搭載で160gと重くなっている。わずか30gの違いではあるが…。

海外の評価

CAMERA LABS

旧モデルEF50mm F1.8 IIと比べて、スムーズなフォーカシング、より丸みを帯びる絞り羽根、接写性能、金属マウントなどの品質が向上しています。

より高価で高性能のシグマ 50mm Artは究極の50mmと言うことが出来ますが、そこまでの性能が必要ないならばEF50mm F1.8 STMは安価でコンパクトな素晴らしいレンズです。

競合レンズとの比較

EF50mm F1.8 II

現在9,000円と純正レンズの中でも飛び抜けて安いが、STMを搭載した本レンズは現在16,000円ほど。7,000円の差にSTMの搭載やコーティング、絞り羽根などを考えれば十分に安いのではないかなと言うのが個人的な見解。今から買うならSTMがおススメ。

ただし、描写性能、特に解像力に関してはほぼ同傾向なので「とにかく安くてボケを大きくしたい」のであれば選択肢になり得る。ただし、円形絞りを採用していないので玉ボケは角ばっている。

EF50mm F1.4 USM

若干だが明るいレンズで、より明るさを求めるのであればこの選択肢となる。ただし、設計の古さは否めないので、絞り開放での描写はかなりソフト。価格は本レンズと比べると倍近いので、コストパフォーマンスを考えるとやや物足りなさを感じる。

また、AF駆動方式にマイクロUSMを採用している。これは故障の報告が多い駆動方式で中古レンズを買いあさる時には気を付けた方がいいだろう。

明るさを追求しなければ50mmSTMがベターな選択肢。

EF50mm F1.2L USM

キヤノンEFの標準単焦点としては最上級。特にこのクラスの明るいレンズは数少ない。

被写界深度が極端に浅いので、独特の写り方は味わうと癖になる性能を持っている。しかし、そのピント面の薄さでフォーカスシフトの問題が大きくなる傾向があり、ユーザーの間では「じゃじゃ馬」と評されることもある。乗りこなすことで得られるものは大きいが、万人にはおススメしにくい。フルタイムマニュアルでピントを追い込むポートレート向けのレンズ。

SIGMA 50mm F1.4 DG HSM|Art

サードパーティ製のレンズを含めた場合に現行のAF対応の標準単焦点としてはベストな選択肢になる高性能レンズ。

開放から中央は非常にシャープで、ガッツリ絞ると周辺部を含めてカリッカリな描写を楽しめる。色収差は皆無に近いほど良好に補正されているので、とても現代的な写りをする。ポートレートに使うにはややキレがありすぎるかな?と感じるものの風景や人工物とは相性が良い。

価格もやや強気設定で、サイズは性能に見合う大振りでヘビー級なレンズ。他社製が故のピント精度の問題もUSBDockで微調整する事が出来るので、あまり不安に感じる事もないだろう。

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