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E-M1 Mark II+M.ZUIKO ED 75mm F1.8は最高の望遠スナップレンズ【機材レビュー】

      2017/05/17

マイクロフォーサーズ用の単焦点レンズとしては「M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO」に次いで焦点距離の長い望遠レンズが「M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8」です。

前々から気になっていたものの、価格に及び腰で手が出せなかった。ところがひょんな所から中古の良品が5万円チョイで手に入ったので、さっそく試写してきました。

外観チェック

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全体的に金属製の素材を使用しており質感は良好。

ピントリングも金属製で動作は滑らか。ピントリングの幅は程よいサイズであり、邪魔にもならず操作し難くもない。

マイクロフォーサーズとしては大き目なレンズですが、手に取ってみると思いのほか軽く感じる。見た目と焦点距離から「ポートレートレンズ」と勘違いしそうになりますが、画角は150mm相当の望遠単焦点。ハンドリングの良さと画角がミスマッチで初めは混乱するかも。

フルサイズ一眼用の「ガラスの塊」と感じる1㎏前後の巨大な単焦点レンズと比べると非常に軽い。

例えば「フルサイズの単焦点でお散歩カメラにしようとは思わないけど、これなら全然OK!」という感じ。重量的にも見た目的にも威圧感がない。

フィルター径は58mmで「M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 II」や「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II」と一緒。生憎と私はこれらのレンズを持っていない。

キャップ

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この焦点距離では今時珍しいかぶせ式のレンズキャップ。レンズ同様、金属製で非常に質感が高い造りとなっている。残念ながらレンズフードと両立できないので早々にお役御免となる(後述)。

質感とレンズキャップと相まってペンタックスの「smc PENTAX-FA 77mm F1.8 Limited」を連想させる。ちなみにFA 77mmよりも大きい。

キャップ内側にフェルト生地が張り付けられているのでレンズに被せるとしっかり固定される。何か固いものに引っ掛けない限りは簡単に脱落はしなさそうだ。

フード

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ちょっと高い別売りフードも付属していた。これはラッキー。

別売りとして購入すると、これだけで6000~7000円程度するもの。人によっては「高い!」と指摘するかもしれません。

とは言え、実際に手に取ってみると価格には納得させられる部分がある。レンズ・キャップ同様に金属製で内側には反射防止用の植毛が施されているので高級感を損なわない造り。なかなかに素晴らしい。

フード無しでも逆光にはあまり悩まされませんが、見た目で買うのもアリ、とおススメ出来るくらいの質感を持っています。逆さ付けも出来るので収納性は悪くありません。

ネジ締めタイプで使い勝手はバヨネット式と比べて悪くない。しっかり締めないと空回りするものの、適度に締めれば脱落する事はまずない。

「Made in China」とか「Japan」に拘るつもりはありませんが、製造国名がフードの表側で大きく表記されているのは少しマイナス。シルバーだと見えづらくてあまり気になりませんが、ブラックだと白文字で目立つかもしれません…。

純正プロテクトフィルター

OLYMPUS純正のプロテクトフィルターもついてきた。

62mm以降の純正フィルターはZEROコーティングを採用しているらしいが、58mmの詳細を見る限りマルチコーティング留まり。それ以上のフィルター径のように「サテン処理による反射の抑制」や「ZEROコーティング」「外縁黒塗りガラス」の表記がなかったりする。

マルミのDHGなりEXUSなりに変更しようか検討中。

解像力チェック

中央は絞り開放からかなり良好なので、四隅の一番隅っこをクロップしてチェック。

F1.8

僅かに像が甘い気もしますが、絞り開放でこれだけ写ればOKなレベル。倍率色収差は徹底的に抑えられており、まったく目立ちません。

四隅の描写と切り離して考えれば、中央や周辺部は絞り開放からバッチリ使えると言えるでしょう。

細かく見るとコントラストが高い部分において色収差の影響があり、パープルフリンジが発生しています。軸上色収差の補正は良好ではありますが、完璧ではないようです。

F2.8

フレーム全域で素晴らしい解像力であり、像の甘さは感じられなくなります。絞り開放では気になった軸上色収差も問題無いレベルに抑えられています。

安定した描写とボケを両立するならこの絞り値をチョイス。

ちなみにF2.2で既にF1.8から改善傾向が見られ、F2.5でも良いかな?と感じます。

F4

F2.8とほぼ変わりません。

ちなみにPROレンズで「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO」と被る焦点距離です。両方とも持っていますが、12-100 PROは開放で四隅がやや甘く、40-150 PROは75mm F1.8とドッコイ。

サイズ感を無視し、尚且つF1.8~F2.5が使えない点を妥協出来ればM.ZUIKO 40-150 PROの方が便利。

F5.6

F4.0とほぼ変わりません。

総じて四隅を含めた解像力のピークはF2.8~F5.6の間かと感じました。撮影シーンによってはF2.8だと軸上色収差によるボケの色づきが僅かに発生するので、安定を考慮するとF4.0~F5.6がピーク。

F4作例

2000万画素のE-M1 Mark IIにて。高画素でも解像力を十分に発揮しており、潜在能力の高さを感じる事が出来ます。

ハイレゾショット(RAW)

前の作例よりも後ろから撮影しましたが、ハイレゾショットで奥の建物を同程度までクロップすることが出来ます。

このハイレゾショットはRAWデータからパソコンで現像したものであり、8000万画素のデータを使用。「8000万画素分の解像力にレンズが耐える」という感じではありませんが、2000万画素以上の解像力で50MBハイレゾショットでさらに解像力が伸びると思って間違いないでしょう。

ハイレゾショット その2

小鳥さんをハイレゾショットで撮影出来たのでクロップ。

小鳥さんは微動しているのかやや合成が甘めですが、岩肌はしっかり描写されているようです。

望遠レンズとは言え換算150mm程度ですので、小鳥相手には焦点距離が短いかもしれません。

比較:40-150 F2.8 PRO 150mm

参考に40-150 PROの望遠端をアップ。

ハイレゾほどトリミング耐性はありませんが、元より75mm F1.8よりもクローズアップできるので使いやすいですね。解像力もさすがのPROレンズと言ったところ。

よく見ると小鳥さんの脚に何か絡まってます。かわいそうに…。

ボケ比較

なぜこんな比較をするかと言うと、12-100 PROや40-150 PROと焦点距離が被るため。

どれくらいボケ表現が違うのかをチェックしておきたかったからです。

作例1

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やはりF1.8とF4.0(12-100 PRO)とはかなりボケ量が違いますね。

F2.8と比べてもやはりボケ量は大きくなります。

ご覧の通り、コントラストの高い部分においても軸上色収差によるボケの色づきは最低限と言ったところです。完璧な補正ではありませんが、被写体が近距離なら問題なく使えると言って良いでしょう。

作例2(近接)

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接近してもF1.8とF4.0では差が付きますね。

ちなみにこの子、寝ているポジションが悪かったのか顔の反対側に”ブツ”をひっかけられてかわいそうな状態に…。

作例3(前ボケ)

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この作例でも同傾向。

ピント面と前ボケ・後ボケの距離が近いと軸上色収差による色づきが発生する場合があります。この作例では仏像のハイライト部分において僅かに軸上色収差が発生しています。

ボケの滑らかさは概ね良好で、ざわつく感じは今のところありません。ピント面前後のボケの色づきをかなり抑えられているので、よほど大きくトリミングしない限り目立たないはず。

実写

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AF速度は屋外で使う限り問題無い印象。40-150 PROの爆速と比べるとやや遅い。

絞り羽根が大きいためか、作動音が発生するので動画には不向き。撮影時以外にもライブビューの露出を抑えるために絞り羽根が動作する時も音が発生。

絞り羽根が連写速度に影響を与える事は無さそうな感じ。

まとめ

MFTならではの軽快な望遠スナップレンズが面白い!

比較的高価な単焦点レンズだけあって、性能はかなり良好と言えるものでしょう。レンズの造りも非常に上品で価格なりの性能と品質は持っていると思います。

「解像力」という点で語ると、PROシリーズで「凄い2本」の焦点距離と被っています。F4以上に絞って使う場合はこれらズームレンズと比べて差が出せないくらい高性能なライバル。

75mm F1.8のメリットは「携帯性の良さ」「F1.8の明るさとボケ量(そして気兼ねなく絞り開放から使える光学性能)」の2点。特に携帯性の良さと言うのは無視できない点であり、特にこの画角でこのサイズ感はかなり貴重。

望遠スナップレンズ」と言っても過言ではない携帯性で、フルサイズやAPS-Cでは実現できない”マイクロフォーサーズならでは”の軽快性を持っています。最も近いところでフジXマウントの「フジノンレンズ XF90mmF2 R LM WR」あたりでしょうか。それでも重量差は大きいですが…。

画角とワーキングディスタンスに注意

前述しましたが、フルサイズの焦点距離に慣れていると「75mm」という長さは中望遠というイメージが先行してしまいます。さらにこのレンズのサイズがそれを後押しすることでしょう。

しかし、これは150mm相当の望遠レンズであり、近距離の被写体を撮影するにはそれなりに距離をあける必要があります。特に混雑しているロケーションではワーキングディスタンスを取りづらいかもしれません。家族旅行など、一人でぶらぶら歩くことが出来ない環境では気難しい画角と感じるかもしれません。

お手持ちのレンズに75mmに合わせる事ができるズームレンズがあれば、まずその焦点距離に固定して画角を体感しておいた方が良いでしょう。

個人的な評価

解像力
表現力
使い勝手
携帯性
価格
総合評価

これまで購入してきたマイクロフォーサーズ用レンズの中では満足度の高いレンズ。フルサイズやフィルムで135mm F2.8や150mm F2.8などを使ってきた方には面白いレンズと感じるかもしれません。

望遠レンズと分かって買えば超おススメ。これで防塵防滴だったら満点だった。

購入早見表

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