「VILTROX AF 56mm F1.2 Pro」のレビュー第三弾 遠景解像編を公開。F1.2から非常に良好な結果が得られるF1.2レンズでした。
製品提供について
このレビューは映像嵐株式会社より無償提供(2週間)された製品を使用しています。
金銭の授受やレビュー内容の指示は一切ないことを最初に明言しておきます。2週間と短い試用期間、購入した製品ではないことに対する無意識のバイアスは否定できませんが、できるだけ客観的な評価を心がけています。
簡易的なまとめ
10万円を切る価格のF1.2 AFレンズですが、絞り開放から非常にシャープな結果が得られます。コントラストも良好で、絞れば細部までパンチのある結果となります。フレーム隅に向かって顕著な画質低下はなく、F1.2の大口径を活かした遠景の撮影が可能。
最も気を付けたいのはフォーカスシフトの影響。絞り開放でAF後に絞った状態で撮影すると、ピント山が後方へ移動するため若干ソフトな結果となる可能性あり。ベストを尽くすのであれば、絞った状態でMFのピント合わせが良いでしょう。(もしくは実絞りで動作するAF-Cの使用)
This F1.2 AF lens costs less than ¥100,000, yet delivers remarkably sharp results even wide open. Contrast is excellent, and stopping down yields punchy results with fine detail. There's no noticeable degradation toward the frame edges, enabling distant shooting that takes full advantage of its large F1.2 aperture.
The most important consideration is the impact of focus shift. Shooting at a stopped-down aperture after autofocusing at full aperture can result in slightly soft images because the focus point shifts backward. For optimal results, it's best to manually focus at the stopped-down aperture. (Alternatively, use AF-C mode, which operates at the actual aperture setting.)
VILTROX AF 56mm F1.2 Proのレビュー一覧
- VILTROX AF 56mm F1.2 Pro レンズレビューVol.3 遠景解像編
- VILTROX AF 56mm F1.2 Pro レンズレビューVol.2 解像チャート編
- VILTROX AF 56mm F1.2 Pro レンズレビューVol.1 外観・操作・AF編
遠景解像力
テスト環境
- 撮影日:2025.9.2 晴れ 微風
- カメラ:α7R V
- 三脚:SIRUI AM324
- 雲台:ArcaSwiss Z1+
- 露出:ISO 100 絞り優先AE
- RAW:Lightroom Classic
シャープネスオフ
ノイズリダクションオフ
レンズ補正オフ
中央
絞り開放から良好な解像性能を発揮。絞っても大きな変化や改善はありませんが、細部のコントラストが少し向上します。APS-C中望遠レンズの中でも特に優れた性能。
注意点として、絞り開放でのピント合わせ後に絞るとフォーカスシフトでピントの山が移動します。F1.2付近で遠景を撮影する機会は少ないと思いますが、ベストを尽くす場合は実絞りのMFでピント合わせがおススメです。
周辺
中央とよく似た結果。絞り開放からシャープな結果となり、絞るとマイクロコントラストが改善します。
四隅
中央や周辺と比べると、コントラストがやや低い。これはコマ収差の影響であり、絞ることで徐々に改善します。解像性能はF2-2.8まで絞るとピークに達しますが、さらに絞るとコントラストの改善が続きます。
まとめ
良かったところ
ポイント
- 絞り開放から全体的にシャープ
- 少し絞ると細部までコントラストが際立つ
- 隅まで安定した性能
10万円を切る価格のF1.2 AFレンズですが、絞り開放から非常にシャープな結果が得られます。コントラストも良好で、絞れば細部までパンチのある結果となります。フレーム隅に向かって顕著な画質低下はなく、F1.2の大口径を活かした遠景の撮影が可能。
悪かったところ
ポイント
- フォーカスシフトの影響に注意
- フレーム隅におけるコマ収差の影響
最も気を付けたいのはフォーカスシフトの影響。絞り開放でAF後に絞った状態で撮影すると、ピント山が後方へ移動するため若干ソフトな結果となる可能性あり。ベストを尽くすのであれば、絞った状態でMFのピント合わせが良いでしょう。(もしくは実絞りで動作するAF-Cの使用)
フレーム隅でコマ収差の影響が少し残っていますが、大部分の良好な画質からすると無視できる程度の問題です。
購入早見表
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作例
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