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幅広い分野で信頼できるレンズ|RF85mm F1.4 L VCM

Phototrendが「RF85mm F1.4 L VCM」のレビューを公開。F1.4の絞り開放から高い解像性能を実現し、ボケは自然な描写と評価。AFは非常に効果的で、フォーカスブリージングは良く抑えられているとのこと。

Phototrend:Test Canon RF85 mm F1,4 L VCM : le spécialiste du portrait en toute circonstance

  • 外観:VCMシリーズは20、24、35、50、85mmの5本で構成され、サイズや操作性が統一されている。動画撮影者はジンバルのバランス再調整が不要。写真と動画両方に対応するハイブリッド設計。
  • 構造:10群14枚構成で、モールド非球面レンズ1枚とUDレンズ1枚を採用。AFMFスイッチやカスタムボタンも搭載し、防塵防滴仕様。
  • 携帯性:直径7.6cm、長さ9.9cm、重量636gと比較的コンパクトで軽量。ソニーFE 85mm F1.4 GM IIよりも小型。
  • 操作性:フォーカスリング、ノッチ付きのコントロールリング、絞りリングの3種類を搭載。絞りリングはビデオ向けに設計されノッチレスで非常に滑らかだが、写真撮影では不便。EOS R1やR5 IIでのみ絞りリングが動作し、フロントリングを絞りリングに割り当てることはできない。絞りリングの挙動を除けば操作性は高く、長時間の使用でも快適。
  • AF:ナノUSMとVCMのデュアルモーター駆動を採用。EOS R5 IIとの組み合わせで非常に高速かつ高精度な瞳AFを実現し、昼夜を問わず確実に合焦。完全に静音でフォーカスブリージングもよく抑えられており、動画撮影にも理想的。
  • MF:記載なし。
  • 手ぶれ補正:光学式手ぶれ補正は非搭載。大口径レンズとしては一般的な仕様。
  • 解像性能:開放F1.4から中心・周辺ともに高いシャープネスを持ち、均一性も優秀。F2でさらに改善するが、実際にはF1.4とF2.8の描写差は僅少。開放から実用的に使用できる性能。
  • 像面湾曲:記載なし。
  • ボケ:ポートレート撮影では被写体と背景の分離が明確で、背景は柔らかく蒸気のように溶ける。玉ボケは開放では楕円形になるが、不自然ではなく美しい。全体として柔らかく自然な描写であり、立体感と存在感を高める。
  • 軸上色収差:開放F1.4では紫や緑のフリンジが目立つが、F2で軽減し、F2.8でほぼ消失する。F4では完全に補正され、コントラストも回復。実用上大きな問題にはならない。
  • 倍率色収差:記載なし。
  • 球面収差:記載なし。
  • 歪曲収差:軽微な糸巻き型歪曲が見られるが、補正プロファイルにより効果的に修正される。実用上問題ない。
  • 周辺減光:開放F1.4では顕著だが、F2で大幅に軽減し、F4でほぼ解消する。内部補正プロファイルでも十分に補正可能。
  • コマ収差:記載なし。
  • 逆光耐性:記載なし。
  • 光条:記載なし。
  • 作例集:リサイズのみ。作例多数。
  • 総評:RF85mm F1.2 L USMとRF85mm F2 Macro IS STMの中間を埋める存在であり、明るさ・画質・操作性を高い次元で両立。開放から高い解像力を誇り、美しいボケ描写を実現。色収差や周辺減光などは存在するが良好に抑制され、補正も容易である。AFは高速・高精度・静音であり、写真・動画双方に最適。F1.2より扱いやすく、F2よりも高性能で、ポートレート、ウェディング、動画撮影まで幅広い分野で信頼できるレンズ。
  • 競合について:直接的な競合は少ない。廉価なRF85mm F2 Macro IS STMはハーフマクロと手ぶれ補正を備え、価格は649ユーロと安価だが、AF性能は劣る。一方、RF85mm F1.2 L USM(およびDS版)は描写性能が圧倒的だが、重量約1.2kgと大きく、価格も2999〜3449ユーロと高価。
  • 備考:テスト撮影はEOS R5 IIのポートレートモードを使用。マゼンタやオレンジ寄りの発色になったが、RAW現像で修正可能である。

2025年9月に登場した5本目のキヤノンVCMレンズ。
これまでで最も長い焦点距離を「F1.4」の開放F値でカバー。従来通り動画撮影向けの絞りリングを備え、VCMシリーズで統一されたレンズサイズを実現しています。

一眼レフ用「EF85mm F1.4L IS USM」と比べると小型軽量となり、VCM駆動による静粛で高速なAFを実現しているほか、最短撮影距離も改善。光学手振れ補正は非搭載ですが、このようなレンズを必要とする場合のカメラは手振れ補正を搭載している可能性が高い。

Phototrendのレビューでは、他のVCM単焦点レンズとサイズを統一しつつ、優れた解像性能やボケ、収差の補正状態を両立しているようです。色収差補正など一部の要素は完璧と言えないものの、大きな問題とは感じなかった模様。

絞りリングは引き続き動画向けの仕様。しかし、キヤノンEOS Rシリーズのカメラデザインであれば、静止画利用の場合はカメラ側操作で問題ないと思われます。

キヤノン RF85mm F1.4 L VCM 最新情報まとめ

  • 発売日:2025年9月27日発売予定
  • 予約開始日:2025年9月12日(金)AM10:00
  • 希望小売価格:オープン価格
  • キヤノンインラインショップ:236,500円
  • カメラのキタムラ:212,850円
RF85mm F1.4 L VCM
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レンズの仕様

レンズマウント RF
対応センサー フルサイズ
焦点距離 85mm
レンズ構成 10群14枚
開放絞り F1.4
最小絞り F16
絞り羽根 11枚 円形絞り
最短撮影距離 0.75m
最大撮影倍率 0.12倍
フィルター径 67mm
手振れ補正 -
テレコン -
コーティング ASC
フッ素
サイズ φ76.5×99.3mm
重量 636g
防塵防滴 対応
AF VCM
絞りリング 搭載
その他のコントロール Fnボタン
AFMFスイッチ
付属品 ET-73C レンズフード
E-67II キャップ
RFキャップ
LP1219 レンズケース

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