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性能と携帯性を兼ね備えた万能レンズ|RF14-35mm F4 L IS USM

Photographylifeがキヤノン「RF14-35mm F4 L IS USM」のレビューを公開。歪曲収差や望遠端での画質低下などを指摘しつつも、光学性能とサイズ・価格がちょうど良いと評価。F4広角ズームとしてはおススメできるレンズのようです。

Photographylife:Canon RF 14-35mm f/4 L IS Review

  • 外観:他のLシリーズズームと同様に堅牢な造り。外筒は質感のあるプラスチック製、ズームリングとフォーカスリングはゴム製で操作感が良い。外ズーム式で、内筒は軽量だがやや安っぽく見える。
  • 構造:防塵防滴構造で耐久性は非常に高い。極寒のコロラドやデスバレーの砂嵐でも問題なく動作。ズーム操作に伴う繰り出し量は約1cmと少なく、埃や水滴の影響を受けにくい。フッ素コーティングで前玉も汚れに強い。
  • 携帯性:サイズ・重量ともに扱いやすく、フィルター径は77mmと小型。EOS R5装着時にもバランスが良く、不自然さがない。14mmで繰り出し、22mmで縮み、35mmで再び繰り出す。
  • 操作性:AF/MFスイッチと手ぶれ補正スイッチを搭載。ズームリング、フォーカスリング、カスタムコントロールリングも備え、操作性は高い。
  • AF:AFは高速かつ静音で、精度は非常に高い。低照度下でも十分に合焦できるが、より明るいレンズには及ばない。風景や建築写真には十分な性能。
  • マクロ:35mm端で最大撮影倍率0.38倍を達成し、超広角ズームとしては異例の近接撮影能力を持つ。迫力あるクローズアップ撮影が可能。
  • 手ぶれ補正:レンズ内手ぶれ補正を搭載。超広角での四隅補正精度を補う形で、動画撮影にも有効。ボディ内補正非搭載のEOS R・RPなどでも恩恵あり。
  • 解像性能:全域で高いシャープネスを発揮。
    ・14mm:中心は極めてシャープ、周辺も良好。
    ・20~24mm:全体に優れ、単焦点にも匹敵。
    ・28mm:やや低下するがF8で四隅も改善。
    ・35mm:相対的に最も弱く、他焦点に劣るが実用上十分。
    広いズーム域を考慮すれば総じて非常に優秀。
  • 像面湾曲:記載なし。
  • ボケ:記載なし。
  • 軸上色収差:記載なし。
  • 倍率色収差:14mmで最大だが、ズームインや絞り込みで改善。35mmではほぼ無視できる。
  • 球面収差:記載なし。
  • 歪曲収差:14mmで顕著な樽型歪みを示すが、広角ズームとしては妥当。Lightroomなどの補正プロファイルで容易に修正可能。35mmでは歪み0.02%と非常に少ない。補正処理により隅のシャープネスがわずかに低下するが、実用上問題ない。
  • 周辺減光:14mmで周辺光量落ちはあるが極端ではない。歪曲補正適用時の測定であり、補正を外すと隅が暗くなる。14mmでフィルターを使用すると機械的なケラレが発生するため、16mm以上での使用を推奨。
  • コマ収差:記載なし。
  • 逆光耐性:ASC・SWC・SSCの3種コーティングによりフレア耐性は高い。他の超広角ズームよりもフレア発生が少ない。
  • 光条:絞り込むと18本の光条が得られる。太陽を部分的に遮ることで美しい光条を描写可能。条件によっては軽微なフレアが発生。
  • 作例:多数掲載
  • 総評:サイズ・価格・光学性能のバランスに優れた広角ズーム。完璧ではないが、性能と携帯性を兼ね備えた万能レンズ。RF15-35mm F2.8 Lより軽量かつ安価で、風景・建築・旅行撮影に最適。デメリットは少なく、非常におすすめできる一本。
  • 競合について:Canon RF 15-35mm F2.8 Lとの比較では、14-35mm F4 Lが軽量・安価でコスパに優れる。
    ・14mm/20mm/24mm:F4版がよりシャープ。
    ・28mm:両者ほぼ同等。
    ・35mm:F2.8版がやや優位。
    価格差(約1500ドル対2600ドル)を考慮すれば、RF 14-35mm F4 Lの優秀さは明白。
  • 備考

2021年9月に登場したキヤノンRFマウントのF4広角ズームレンズ。
従来のF4ズームと異なり、14mmと広い画角をカバーしつつ77mmフィルターに対応。さらに望遠側は35mmまで利用でき、0.38倍の高い撮影倍率を実現しています。販売価格はやや高めですが、汎用性の高い広角ズームとなっています。光学手振れ補正を搭載しているのでEOS R8などボディ側非対応のカメラでも使いやすい。

Photographylifeのレビューでは、歪曲収差や未補正時の周辺減光について指摘しているものの、全体的に見るとバランスに優れた広角ズームレンズのようです。レンズ補正は必須となるものの、画質への影響は軽微とのこと。(レンズプロファイル非対応の)古い現像ソフトを使う際は気を付けたほうが良いかもしれません。

Photographylifeでは指摘していませんが、鏡筒はズーム中間域で最も短くなります。バッグからの素早い出し入れという点では少し厄介なポイントとなる可能性あり。

キヤノン RF14-35mm F4 L IS USM 最新情報まとめ

RF14-35mm F4 L IS USM
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レンズ仕様

  • 焦点距離:14-35mm
  • 絞り値:F4
  • 絞り羽根:F22
  • レンズ構成:12群16枚
  • 最短撮影距離:0.2m
  • 最大撮影倍率:0.38倍
  • フィルター径:77mm
  • サイズ:φ84.1mm×99.8mm
  • 重量:540g
  • 防塵防滴:対応
  • AF:ナノUSM
  • 手ぶれ補正:5.5段分
  • その他機能:-

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