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弱点もあるが堅牢で期待どおりの性能|LUMIX S 18mm F1.8

PCmagがパナソニック「LUMIX S 18mm F1.8」のレビューを公開。コマ収差や逆光耐性など弱点がいくつかあるものの、基本的には堅牢で期待どおりの性能と言及。システム開始から比較的早期に投入された点を評価しています。

Lenstip:Panasonic Lumix S 18 mm f/1.8

  • 外観:同レンズシリーズは18mmから100mmまでをカバーしながら、すべて同一サイズで統一されている。これにより、映像制作者にとって操作部品の配置が共通化され、フィルター径も統一されるという大きな利点がある。
  • 構造:金属製マウント。内側のリングにはシリアル番号および中国製である旨が記載されている。外観上は完全に密閉されているように見える構造。鏡筒は黒色プラスチック製。
  • 携帯性:重量とサイズは、ソニー16mm Gと20mm Gのほぼ中間。フィルター径は67mmで、一般的なサイズ。
  • 操作性:記載なし。
  • AF:LUMIX S1R IIとの組み合わせでは、AFは完全に無音かつ高速。全距離移動の合焦時間は平均約0.3秒と非常に優秀で、撮影方向や低照度環境による遅延もほとんど見られない。フォーカスブリージングは約2%と推定され、実用上は無視できる。
  • MF:幅約30mmのフォーカスリングを備え、細かなゴムリブで覆われている。距離目盛りや被写界深度目盛りは非搭載。動作は滑らか、適度な減衰。標準設定では全距離で約110〜120度の回転角を要し、精密な操作が可能。この回転量はカメラ側メニューで変更できる。
  • 手ぶれ補正:記載なし。
  • 解像性能:フレーム中央は非常に良好だが、同社他のF1.8レンズと比べると突出した性能ではない。開放では48 lpmm超で実用的だが、50mmや85mmのF1.8より低い。絞ると急速に改善し、F4では約69 lpmmに達する。ただし、超広角レンズとしては特別に印象的とは言えず、ソニーFE 20mm F1.8 Gや16mm F1.8 Gには及ばない。APS-C相当周辺では開放で約39 lpmm、絞ると50 lpmm超まで改善。フルサイズ最周辺では補正が難しく、開放付近では許容範囲を下回り、最高でも約48 lpmmに留まる。総じて使いやすいが、開放付近の最周辺性能が弱点。
  • 像面湾曲:記載なし。
  • ボケ:広角レンズとしても期待以下。玉ねぎボケが明確に現れ、玉ボケ内部の光量分布に不均一さが目立つ。絞ると明るい縁取りが強調され、描写はさらに難しくなる。2段絞ると口径食が解消される点は救い。
  • 軸上色収差:ピント外れ部分にわずかな色づきが見られるが、最大絞り付近に限られ、実写ではほぼ気にならないレベル。
  • 倍率色収差:開放で約0.09%と低〜中程度の境界にあり、絞ると約0.06%まで急速に低下。実用上大きな不満はないが、ソニーの競合2本はより優秀。
  • 球面収差:フォーカスシフトはほぼ見られないが、前後で玉ボケの縁の描写が異なり、球面収差補正が完全ではないことが確認できる。
  • 歪曲収差:未補正RAWでは極めて大きな歪曲収差が確認でき、平均で約-6.6%、口ひげ状歪曲を含めると約-8%に達する。光学的補正をほぼ行わず、デジタル補正前提の設計。20mmクラスの競合よりも歪みは大きい。
  • 周辺減光:補正前提の通常RAWでは、開放で約47%(-1.86EV)とやや大きいが、F2.8以降で急速に改善する。歪曲補正なしRAWでは最大約62%(-2.78EV)に達するが、大口径レンズとして極端に悪い数値ではない。
  • コマ収差:APS-C相当では比較的良好だが、フルサイズ四隅では顕著で、点光源が大きく崩れる。2段絞っても完全には解消されず、最後まで残る収差となる。
  • 逆光耐性:全体的に良好とは言えない。太陽がフレーム外でもフレアが発生し、絞るほど悪化する傾向がある。フレーム内に太陽が入ると多数のフレアや色付きゴーストが現れ、特に隅付近では画質を大きく損なう場合がある。ただし、コントラスト低下自体は比較的軽微。
  • 光条:記載なし。
  • 作例集
  • 総評:弱点は複数存在するが、基本的には堅牢で期待どおりの性能を持つ。ソニーの16mmや20mm F1.8ほどの解像性能はないものの、価格は約2割安く、その差をどう評価するかが選択の分かれ目となる。20mm未満のレンズ投入に消極的な市場において、システム開始から比較的早期に投入された点は高く評価できる。
  • 競合について:記載なし。
  • 備考

他のレビューと比べると少し辛口の評価となっていますが、全体的には堅実な性能の広角レンズに仕上がっているとのこと。ライカLマウントにおいて競合製品は存在しないため、貴重な18mmの選択肢となりそうです。

他のレビューでも指摘されているように、周辺部は少し絞る必要がある模様。さらにコマ収差や周辺減光などを考慮すると夜景な低照度では気になる欠点と感じるかもしれません。

焦点距離を少し長くしても良いのであれば、シグマ「20mm F1.4 DG DN」「20mm F2 DG DN」も要検討と言ったところでしょうか。

パナソニック LUMIX S 18mm F1.8 最新情報まとめ

  • 2022年10月20日 発売
  • 初値:108,900円

2022年10月20日発売のLUMIX S F1.8シリーズとしては最も画角の広いレンズ。(2023年3月時点で)20mmより広い画角をカバーしているのはこのレンズと「LUMIX S 14-28mm F4-5.6 MACRO」「LUMIX S PRO 16-35mm F4」のみ。特に大口径で携帯性を重視する場合の広角レンズとして、面白い選択肢となるでしょう。F1.8レンズとしては安くないものの、防塵防滴仕様で耐候性が高く、MTF曲線の特性も悪くなさそう。

LUMIX S 18mm F1.8
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レンズの仕様

レンズの仕様
発売日 2022-10-20 初値 109,397円
マウント L 最短撮影距離 0.18m
フォーマット 35mm 最大撮影倍率 0.20倍
焦点距離 18mm フィルター径 67mm
レンズ構成 12群13枚 手ぶれ補正 -
開放絞り F1.8 テレコン -
最小絞り F16 コーティング 不明
絞り羽根 9枚
サイズ・重量など
サイズ φ73.6×82.0mm 防塵防滴 対応
重量 340g AF リニア
その他 AF/MFスイッチ
付属品
レンズフード

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