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用途が明確なユーザーには強く訴求する一本|NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

Dustin Abbottがニコン「NIKKOR Z 50mm f/1.2 S」のレビューを公開。大きく重く、覚悟が必要なレンズであり、解像性能は抜群と言う程ではないと言及。しかし、良好な精度のAFや美しく立体感のあるボケを評価。

Dustin Abbot:Nikkor Z 50mm F1.2 S Review

  • 外観:記載なし。
  • 構造:金属合金とプラスチック外装による高いビルドクオリティ。防塵防滴構造を備え、各操作部や接合部にシーリングを配置。前玉にはフッ素コーティングを採用し、内部フォーカスにより防塵防滴性を高めている。
  • フード:花型フードが付属し、小さなロック機構を備える。プラスチック製で質感は標準的。
  • 携帯性:直径約90mm、長さ150mm、重量約1090gと非常に大型かつ重量級。50mm F1.2レンズとしても最大クラスで、長時間使用では負担が大きい。フィルター径82mmも大きめ。
  • 操作性:コントロールリング、AF/MFスイッチ、Fnボタン、OLED表示を搭載。コントロールリングは無段階で滑らかな操作が可能だがクリック機構は非搭載。スイッチ配置はやや操作しにくい位置。OLEDは屋外視認性にやや難あり。
  • AF:デュアルSTM駆動。速度は平均的で、最新レンズほどの瞬発力はないが実用十分。駆動音は完全な静音ではない。一方で純正らしい高い精度が強み。
  • MF:滑らかで適度な抵抗感があり高精度。AF時でも手動調整が可能。フォーカスブリージングは良好に抑制。
  • マクロ:最短撮影距離45cm、最大撮影倍率0.15倍。平均的だが近接時の描写は良好。
  • 手ぶれ補正:非搭載。ボディ側に依存。
  • 解像性能:開放では中央はシャープだがコントラストは控えめ、隅はやや弱い。絞ることで全体的に大きく改善し、F2.8以降は画面全体で非常に優秀。絞りをF1.4まで絞っても、シャープネスとコントラストはVILTROX PRO AF 50mm F1.4がより良好。
  • 像面湾曲:記載なし。
  • ボケ:非常に柔らかく滑らかな描写で、クリーミーな背景表現が魅力。猫目効果は軽微で、ポートレートに適した表現力。
  • 軸上色収差:開放では顕著で、紫・緑のフリンジが確認される。高価格帯としては不満が残る。
  • 倍率色収差:非常に良好に補正。
  • 球面収差:記載なし。
  • 歪曲収差:ごくわずかな糸巻き型で良好に抑制。
  • 周辺減光:開放で非常に強く、補正量も大きい。補正は可能だが高ISOでは影響が出る可能性あり。
  • コマ収差:周辺でやや発生。天体用途として悪くはないが良くもない。
  • 逆光耐性:概ね良好。強い光源ではゴーストが発生する場合あり。最新レンズよりはやや劣る。
  • 光条
  • 作例集
  • 総評:大型・重量級で扱いに覚悟を要するが、柔らかく立体感のある描写と高い光学性能を備えたプロ向けレンズ。AF速度や色収差などに弱点はあるものの、表現力を重視する用途では高い満足度を得られる。万人向けではないが、用途が明確なユーザーには強く訴求する一本。
  • 競合について:絞りをF1.4まで絞っても、シャープネスとコントラストにおいてViltrox PRO AF 50mm F1.4に匹敵しない。
  • 備考

Dustin Abbotのレビューでは、光学性能を評価しつつも最新レンズと比べて解像性能の強みは無くなってきていると指摘。軸上色収差が目立つ点も指摘しています。

他のレビューではあまり目にしない指摘ポイントなので、併せて確認しておいたほうが良さそう。解像性能・色収差補正どちらも肯定的な評価が多いものの、最新レンズと比べて相対的な評価が下がってきたと言うことでしょうか。
(私もAF 50mm F1.4 Proをテストしており、近距離はややソフト、遠景ではシャープと言った感じ。ニコンより撮影距離による結果のバラつきがあるかもしれません)

Dustin Abbot氏によると、ニコンは立体的なボケが強みとなる模様。また、正確なAFも備えていると述べているので、実写ではニコンのほうがシャープと感じる場面が多いかもしれませんね。

Flickrの専用ページには既に3000点を超えるユーザー投稿が公開されています。官能的ともいえる描写が自身の好みと合うかどうか、しっかりと見極めて購入したいところ。

レンズの情報

NIKKOR Z 50mm f/1.2 S交換レンズデータベース

  • 2020年12月11日 発売
  • 初値:250,470円

ニコンZシステム用として、比較的初期に登場した大口径レンズ。
F1.4を超える大口径を実現しつつ、マルチフォーカスによる近接性能の向上や動画撮影との相性を両立。

マルチに使える特徴を備えるものの、レンズサイズが大きく、重く、高価な50mm。ニコンは光学設計で「対称型を突き詰めた理想的なレンズ構成」と言及しており、サイズ度外視で光の無理な屈折をさける設計に注力したと述べています。結果としてサイズ増。

全長だけで言えば「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」と比べて、そう大差ありません。携帯性を重視する場合は「NIKKOR Z 50mm f/1.8 S」や「NIKKOR Z 50mm f/1.4」が遥かに良好と言えるでしょう。人を選ぶ50mmとなっています。

NIKKOR Z 50mm f/1.2 S
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レンズの仕様

レンズマウント Z
対応センサー フルサイズ
焦点距離 50mm
レンズ構成 15群17枚
開放絞り f/1.2
最小絞り f/16
絞り羽根 9枚(円型絞り)
最短撮影距離 0.45m
最大撮影倍率 0.15倍
フィルター径 82mm(P=0.75mm)
手振れ補正 -
テレコン -
コーティング ナノクリスタル
SIC
アルネオ
サイズ 約89.5mm×150mm
重量 約1090g
防塵防滴 対応
AF マルチSTM
絞りリング -
その他のコントロール コントロールリング
A/M
DISP
L-Fn
情報パネル
付属品 レンズキャップ82mm LC-82B
裏ぶた LF-N1
バヨネットフード HB-94
レンズケース CL-C2

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