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NIKKOR Z 50mm f/1.2 Sはニコンで最高のレンズのひとつ

IMAGING RESOURCEがニコン「NIKKOR Z 50mm f/1.2 S」のレビューを公開。レンズサイズは大きいものの、絞り開放から非常にシャープで、ボケも綺麗なレンズに仕上がっている模様。

IMAGING RESOURCE:Nikon Z 50mm F1.2 S Hands-on Review

外観・構造:

  • 花形レンズフードはロック機構を備えている。
  • 防塵防滴仕様である。
  • 15群17枚のレンズ構成には3枚の非球面レンズと1枚のEDレンズを使用している。

携帯性:

  • 50mm単焦点レンズとしては驚くほど長くて重い。
  • レンズフードを装着するとさらに長くなる。
  • キヤノンRF50mm F1.2 L USMも同じくらい重いレンズだが、全長ははるかに短い。
  • Z 7IIやZ 6IIとの組み合わせでバランスがとれている。Z 9と組み合わせるとさらに良くなるだろう。

操作性:

  • 幅広いフォーカスリングを搭載している。
  • フォーカスリングはとても良好に機能し、優れたトルクを備えている。
  • OLEDパネルにはピント距離を表示可能だ。

オートフォーカス:

  • 高速かつ正確に動作するが、驚くほど高速というわけではない。
  • Z 50mm F1.8 Sよりも遅いが。F1.2レンズとしてはきびきびとしている。
  • 大音量ではないが、フォーカス駆動音が発生する。
  • 接写性能は良好だ。

マニュアルフォーカス:

  • 記載なし。

手ぶれ補正:

  • 記載なし。

解像性能:

  • 中央はF1.2から良好な性能で、フレーム隅もF1.2から良好だ。
  • F1.4まで絞るとシャープネスが向上して、少しパンチのある画質になる。
  • F1.8まで絞ると、シャープネスとコントラストはさらに向上する。
  • F2からF4までパフォーマンスはとても一貫している。
  • 被写界深度が必要な場合、F8まで絞っても画質は良好だ。
  • F11からF16まで絞ると、顕著にソフトとなる。

像面湾曲:

  • 記載なし。

ボケ:

  • ボケ味は柔らかく心地よい描写だ。
  • 優れた解像度とボケを両立するのは難しいが、このレンズはやってのけている。
  • 絞ってもボケはとても良好だ。

色収差:

  • 特定の状況で僅かな軸上色収差が発生するが、ほとんど目立たない。

球面収差:

  • 記載なし。

歪曲収差:

  • 歪曲は小さく、言及すべきことはない。

周辺減光:

  • 記載なし。

コマ収差:

  • 絞り開放の隅で完璧な点像再現性ではない。
  • F1.4?F1.8まで絞るのが役に立つ。

逆光耐性:

  • 記載なし。

Z 50mm F1.8 Sとの比較

  • F1.8 Sはより手ごろな価格で小型軽量だ。
  • F1.2 SはOLEDパネルや大きなフォーカスリングを搭載している。
  • 光学性能はF1.2 Sのほうが良好だがF1.8 Sもシャープなレンズだ。
  • 最終的には「F1.2」を重視するかどうかによる。

作例集

総評

優れたレンズだ。非常にシャープで、良好な収差補正を実現している。コマ収差がもう少し良好な補正状態だと良かったが、それ以外に文句はほとんどない。絞り開放で周辺減光が発生するものの、特定の状況ではプラスに働くと思う。

ニコン最高のレンズの一つであり、強力な光学性能を実現した50mmである。F1.2からシャープで、収差はほとんど抑え込んでいる。AF性能も良好でポートレートやイベントの撮影に適している。好みは分かれると思うが、個人的には少しレンズサイズが大きすぎる。しかし、ビルドクオリティやハンドリングは見事である。

Z 50mm F1.8も非常に良好なレンズだが、F1.2 Sのほうが優れているのは間違いない。

  • 長所
    ・優れたビルドクオリティ
    ・優れたシャープネス
    ・最小限の収差
    ・とても良好なボケ
    ・信頼性の高いAF
  • 短所
    ・大きく重い
    ・高価
    ・AFノイズ

とのこと。
数ある「50mm F1.2」の中でも飛びぬけて巨大で重いレンズですね。全長だけで言えば「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」と比べて、そう大差ありません。携帯性を重視する場合は「NIKKOR Z 50mm f/1.8 S」のほうが遥かに良好。

とは言え、光学性能はとても良好みたいですね。サンプルギャラリーでは実際に解像テストで使用したオリジナルデータを確認することが出来ます。高解像なZ 7と組み合わせても、F1.2から隅までシャープな結果を発揮できるのは間違い無さそうです。星空の撮影では「コマ収差はゼロではない」と言及していますが、写真を確認する限り、影響は非常に軽微に見えます。
肝心のボケも大部分は滑らかで綺麗。撮影距離によって複雑な背景の周辺部が騒がしく見える場合もありますが、高解像レンズとしては良く抑えられているように見えます。色収差も少なめ。

ニコンは光学設計で「対称型を突き詰めた理想的なレンズ構成」と言及しており、サイズ度外視で光の無理な屈折をさける努力をしているようです。これが実際に功を奏したのかどうか、実際に使ってみないと分からないかもしれませんね。Flickrの専用ページには既に700点を超えるユーザー投稿が公開されています。官能的ともいえる評価軸が自身の好みと合うかどうか、しっかりと見極めて購入したいところ。

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