ソニー「FE 100-400mm F5.6-8 OSS」のレビュー第六回 逆光・周辺減光編を公開。
簡易的なまとめ
周辺減光はいくつかのポイントで強くなるものの、絞りやカメラ側補正を利用可能。問題となるシーンは多くありません。
逆光耐性はとても良好で、フレアは良く抑えられ、ゴーストの発生も軽微。そもそも超望遠ズームで強い光源をフレームに入れる機会が少ないことを考慮すると、問題に遭遇することはまずないはず。夕日を背景に飛行機や野鳥を撮影する場合くらいでしょうか。
光条は綺麗ですが、綺麗な描写となるのは大きなF値の場合のみ。諦めてクロスフィルターを使ったほうが良いかなと。
Although vignetting becomes more pronounced at certain points, it can be corrected using the aperture or the camera’s in-camera correction. There aren’t many scenes where this poses a problem.
Backlight performance is very good; flare is well suppressed and ghosting is minimal. Given that there are few occasions when you would frame a strong light source with a super-telephoto zoom lens in the first place, you are unlikely to encounter any issues. The only exception might be when photographing aeroplanes or wild birds against a sunset.
The sun rays are beautiful, but they are rendered beautifully only at large f-numbers. I think it might be better to just accept this and use a cross filter instead.
*当ブログのレビューは冒頭に断りが無い限り、自費購入です。
FE 100-400mm F5.6-8 OSSのレビュー一覧
- FE 100-400mm F5.6-8 OSS レンズレビューVol.6 周辺減光・逆光編
- FE 100-400mm F5.6-8 OSS レンズレビューVol.5 ボケ編
- FE 100-400mm F5.6-8 OSS レンズレビューVol.4 諸収差編
- FE 100-400mm F5.6-8 OSS レンズレビューVol.3 遠景解像編
- FE 100-400mm F5.6-8 OSS レンズレビューVol.2 解像チャート編
- FE 100-400mm F5.6-8 OSS レンズレビューVol.1 外観・操作・AF編
周辺減光
周辺減光とは?
周辺減光とは、画面の中央に比べて四隅や周辺部分が暗く写る現象。英語では「ビネッティング(Vignetting)」とも呼ばれる。
本来は画面全体が同じ明るさで写るのが理想ですが、レンズの構造上、周辺部へ届く光の量が中央より少なくなることがあります。その結果、写真の四隅がわずかに暗くなり、特に青空や白い壁など均一な被写体を撮影すると目立ちやすい。
周辺減光は広角レンズや大口径レンズで発生しやすく、開放F値付近で最も強く現れることが多い。レンズを1〜2段ほど絞ると改善する場合が多く、近年のミラーレスカメラではソフトウェア補正によって自動的に軽減。
一般的には欠点として扱われるものの、必ずしも悪い現象とは限りません。画面の四隅が暗くなることで視線が中央へ集まりやすくなり、ポートレートやスナップ写真では雰囲気作りに役立つ場合もあります。そのため、あえて補正せずに利用する写真家もいるくらい。
- 良好
- 周辺減光
ソフトウェアで簡単に補正できる現象ですが、露出不足を後処理の補正(増感)で補うため、センサー由来のノイズが発生する原因となる点には注意。特に夜景や星空の撮影などで高感度ISOを使う場合はノイズが強く現れる可能性あり。
100mm
ピント位置に関わらず、絞り開放付近で四隅に減光効果が発生。広い範囲ではないものの、隅に強めの減光があります。2段絞るとほぼ解消。
最短撮影距離
無限遠
200mm
ズーム両端と比べると影響は軽微。絞り開放でも問題ありませんが、2段ほど絞ると解消します。
最短撮影距離
無限遠
400mm
近距離は100mmよりも良好ですが、遠側では100mmよりも広い範囲に減光効果が発生します。
最短撮影距離
無限遠
逆光耐性
逆光耐性とは
逆光耐性とは、太陽や強い照明が画面内、または画面のすぐ外にある状況で、画質をどれだけ維持できるかを示す性能。
逆光下では、レンズ内で光が反射・散乱することで「フレア」や「ゴースト」が発生。フレアは写真全体が白っぽくなってコントラストが低下する現象で、ゴーストは光源の形をした模様や色付きの像が画面内に現れる現象。
逆光耐性が高いレンズは、強い光源が画面内にあってもコントラストや色の再現性を維持しやすく、フレアやゴーストの発生も少ない。近年のレンズでは特殊コーティングの採用により大幅改善。
ただし、逆光耐性が優れていても完全にフレアやゴーストをなくすことは難しい。特に超広角レンズやズームレンズでは光学設計上の制約から発生しやすい場合があります。
レンズレビューで「逆光耐性が優秀」と評価される場合、太陽を画面に入れた撮影でも画質の低下が少なく、安定した描写が期待できることを意味しています。
100mm
強い光源がフレーム内にある場合でもフレアの発生は抑制されています。ゴーストは絞りに関わらずいくつか発生しますが、影響は軽微。
200mm
100mmと同じ傾向です。
400mm
他のズーム域と同じ傾向。ベイヤーフィルターの反射と思われるゴーストの影響は避けられないものの、それ以外の問題は良く抑えられています。
光条
光条とは
光条とは、太陽や街灯などの強い点光源から放射状に伸びる光の筋のこと。英語では「サンスター(Sunstar)」とも呼ばれる。
光条は主にレンズを絞ったときに発生しやすく、絞り羽根の枚数や形状によって見え方が変化。例えば、夜景の街灯が星のように見えるのは光条の効果によるもの。
光条がシャープで均一なレンズは、風景写真や夜景写真を好む撮影者から高く評価されます。一方、光条が太かったり不揃いだったりすると、見栄えがやや不自然。
一般的に開放F値では光条はほとんど目立たず、F8〜F16程度まで絞ると現れやすくなる。ただし、絞りすぎると回折の影響で解像感が低下するため、光条の強さと画質のバランスを考慮する必要があります。
レンズレビューで「美しい光条が得られる」と評価される場合、夜景やイルミネーション撮影で点光源を印象的に表現しやすいことを意味しています。逆に「光条が不規則」と評価される場合、光の筋の長さや形が揃わず、やや雑然とした印象になることを示しています。
実写で確認
回折の影響を受けますが、小絞りでシャープな光条が発生。それぞれの筋はサイズや形が均等で綺麗。
まとめ

周辺減光はいくつかのポイントで強くなるものの、絞りやカメラ側補正を利用可能。問題となるシーンは多くありません。
逆光耐性はとても良好で、フレアは良く抑えられ、ゴーストの発生も軽微。そもそも超望遠ズームで強い光源をフレームに入れる機会が少ないことを考慮すると、問題に遭遇することはまずないはず。夕日を背景に飛行機や野鳥を撮影する場合くらいでしょうか。
光条は綺麗ですが、綺麗な描写となるのは大きなF値の場合のみ。諦めてクロスフィルターを使ったほうが良いかなと。
作例
関連レンズ
- FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS
- FE 100-400mm F4.5 GM OSS
- FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS
- 100-400mm F5-6.3 DG DN OS
- 50-300mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD
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