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キヤノン 偏光素子・ハーフミラー使用「50mm F1.5」「32mm F0.75」光学系の特許出願

2025年3月25日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。偏光素子とハーフミラーを利用して小型化を実現しつつ、大口径で明るいレンズの実現を想定した光学系の実施例を複数掲載。フルサイズ「50mm F0.95」、APS-C「100mm F2」など。

概要

  • 【公開番号】P2025040503
  • 【公開日】2025-03-25
  • 【発明の名称】光学系および撮像装置
  • 【出願日】2023-09-12
  • 【出願人】
    【識別番号】000001007
    【氏名又は名称】キヤノン株式会社
  • 【課題】広いフォーカス範囲で高い光学性能を有する小型の光学系および撮像装置を提供する。
  • 【背景技術】
    【0002】
    近年、スマートフォンの普及や高級カメラ市場における一眼レフカメラからミラーレスカメラへのシフトなどにより、光学系の小型化の重要度が高まっている。 特許文献1には、偏光素子とハーフミラーとを備えた小型の光学系(偏光反射結像系)が開示されている。
  • 【0004】
    特許文献1に開示されている光学系は、Fナンバーが2.85と暗い。偏光反射結像系は、その構成上、ランダム偏光が入射した場合の光量が1/8となるため、通常の光学系と比べてFナンバーを明るくする必要がある。また特許文献1に開示されている光学系では、フォーカスに際して、収差が良好ではないとともに撮影倍率を高くすることができない等、広いフォーカス範囲で高い光学性能を実現することができない。
  • 【0005】
    そこで本発明は、広いフォーカス範囲で高い光学性能を有する小型の光学系を提供することを目的とする。
  • 【発明の効果】
    【0008】
    本発明によれば、広いフォーカス範囲で高い光学性能を有する小型の光学系を提供することができる。

実施例1

  • 焦点距離:48.00
  • F値:1.50
  • 半画角:24.26
  • 像高:21.64
  • バックフォーカス:0.10

実施例2

  • 焦点距離:32.00
  • F値:0.75
  • 半画角:24.37
  • 像高:14.50
  • バックフォーカス:0.10

実施例3

  • 焦点距離:32.00
  • F値:0.95
  • 半画角:24.38
  • 像高:14.50
  • バックフォーカス:0.10

実施例4

  • 焦点距離:21.65
  • F値:0.95
  • 半画角:33.81
  • 像高:14.50
  • バックフォーカス:0.11

実施例7

  • 焦点距離:17.38
  • F値:0.95
  • 半画角:39.84
  • 像高:14.50
  • バックフォーカス:0.10

実施例15

  • 焦点距離:100.00
  • F値:2.00
  • 半画角:7.70
  • 像高:13.52
  • バックフォーカス:0.10

実施例24

  • 焦点距離:35.50
  • F値:0.95
  • 半画角:31.36
  • 像高:21.64
  • バックフォーカス:0.10

実施例25

  • 焦点距離:50.00
  • F値:0.95
  • 半画角:23.40
  • 像高:21.64
  • バックフォーカス:0.10

数あるキヤノンの光学系特許の中でも珍しい設計ですが、これが実際に商品化されるかどうかは不明。バックフォーカスが短いのでレンズ交換式カメラ用には不適に見えます。数値では超大口径ですが、光量低下を補うための大口径となっているので、実際にどのような結果が得られるのか気になるところ。

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