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キヤノンのユーザーに振動で動作を伝達するカメラ技術に関する特許

2023年10月12日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。所定のタイミングでカメラに内蔵された振動デバイスを使用し、ユーザーに通知を行うことができる機能のようですね。静粛性が重要となるシーンで便利な機能となりそうです。

概要

  • 【公開番号】特開2023-147064(P2023-147064A)
  • 【公開日】令和5年10月12日(2023.10.12)
  • 【発明の名称】電子機器、電子機器の制御方法、およびプログラム
  • 【出願日】令和4年3月29日(2022.3.29)
  • 【出願人】
    【識別番号】000001007
    【氏名又は名称】キヤノン株式会社
  • 【課題】ユーザによる電子機器の保持状態または電子機器の設定状態に応じて適切な通知を行うことが可能な電子機器を提供する。
  • 【背景技術】
    【0002】
    従来、振動デバイスを有する電子機器において、所定のタイミングで振動デバイスに振動を発生させ、ユーザに通知を行う機能を有する電子機器が知られている。振動(触覚)を利用することで、視覚や聴覚に頼らずに通知を行うことができるため、ユーザによる電子機器の操作などに影響を与えにくいという点で有用である。特許文献1には、カメラのグリップ部またはディスプレイ部に複数の圧電部材を配置し、ユーザの手との接触面積が最も大きい圧電部材を変形させてユーザに通知を行う構成が開示されている。
  • 【発明が解決しようとする課題】
    【0004】
    しかしながら、特許文献1に開示された構成では、ユーザの手の接触面積が大きい圧電部材を変形させるため、カメラの状態または設定によっては、カメラからの通知をユーザが正しく認識できない可能性がある。
  • 【0005】
    そこで本発明は、ユーザによる電子機器の保持状態または電子機器の設定状態に応じて適切な通知を行うことが可能な電子機器を提供することを目的とする。

視覚や聴覚以外でカメラの動作を認識できる手段として、カメラに振動デバイスを内蔵してユーザーに通知する仕組みのようですね。また、同特許では振動デバイスではなく「ヘッドホンでのみレリーズオンを再生」など別の手段も用意している模様。これらが未来のEOSに実装されるかどうかは不明ですが、静粛性が重要となるシーンでは便利な機能となるかもしれません。

実際、ニコンなどはカメラからメカニカルシャッターがなくなっている機種もあります(手持ちのZ 8など)。メカシャッターの振動が無く、レリーズを判断し辛くなっています(電子音だと耳障りだったり、聞き取り辛かったり)。レリーズ通知をモニターに表示することもできますが、かなり見づらいと言わざるを得ません。こんな時にキヤノンの特許のような振動通知機能があると便利だなと感じました。
将来的にキヤノンも積層型CMOSセンサー搭載モデルでメカニカルシャッターを省略するとしたら、このような通知機能を実装するかもしれませんね。ちなみに、キヤノンは過去にも似たような振動デバイスによる通知機能の特許を出願しています(前回はレリーズボタンを振動させるもの)。

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