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富士フイルム「X-T4」と「X-T3」の外観・スペックの違い

このページでは富士フイルム「X-T4」と「X-T3」の外観やスペックの違いを見比べています。

更新履歴・目次

  • 2020-05-06:全体的にページを更新しました。
  • 2020-02-28:正式発表を受けて仕様表を更新しました。一部不明瞭な部分があるので、オンラインマニュアル公開後に追加で更新予定
  • 2020-02-22:外観比較を追加しました。
  • 2020-02-21:富士フイルムが2月26日に「X-T4」の正式発表を予告しています。そして本日「X-T4」に関するスペックの噂情報が出回り始めたので「X-T3」と比較するページを作成しました。今のところリークされたスペック情報のみを掲載しています。外観比較は正式発表後に追加予定です。

基本情報と価格の確認

X-T4 X-T3
発売日 2020年 2月26日 2018年 9月20日
希望小売価格 オープン オープン
初値 ?202,455 ?178,787
データーベース データベース
商品ページ 商品ページ
仕様表 仕様表
説明書 説明書

X-T4

ハード・ソフト両面での強化が多い

  • 5軸 6.5段 ボディ内手ぶれ補正
  • バリアングルモニタ
  • 物理的なインターフェースの改善
    (静止画/動画スイッチ・カードスロット・ポートカバーなど)
  • 新開発15fps対応メカシャッター
  • 圧縮RAW
  • 最新AFアルゴリズム・AFシステム
  • 最新動画機能
  • 最新作画機能
    (新フィルムシュミレーション・HDR合成・クロームブルー・明瞭度など)
  • 新型バッテリー

イメージセンサー・プロセッサーがX-T3と同じと考えると、将来的に一部の強みが陳腐化する可能性あり。ただし、ファームウェアアップデートでハード的な強みを強化することは出来ないので、X-T4の恒常的な強みとなるのは太字の部分。ここにX-T3との差額以上の価値を見出すことが出来れば買いだと思います。

X-T4 ボディ ブラック
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X-T4 XF16-80レンズキット ブラック
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X-T3

将来的に一部性能は追いつく可能性あり

  • 小型軽量
  • ヘッドホン端子
  • 3Wayチルトモニタ
  • 比較的安価

前述した通り、イメージセンサーやプロセッサーは同等なので、将来的に差が埋まる可能性があります。とは言え、正式にファームウェアアップデートが告知されたわけでは無いので過信は禁物。現時点ではハード・ソフトどちらも見劣りしますが、特に使い勝手の悪いカメラではないはず。X-T4のハード的な強みが魅力的と感じなかったら、X-T3を検討するのもアリと言えるでしょう。

X-T3 ブラック
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X-T3 シルバー
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外観の違い

正面

特に大きな変更はありません。

背面

大きな変更点として、モニタの可動方式が(3Wayチルト→バリアングル)に変化しています。モニタを傾ける際は横方向への展開が必須となっているので注意が必要です。また、モニタ可動方式変更に伴い、方向ボタンが少し右方向へ移動しています。

ボタン配置は似ているものの、右上3カ所は全体的に機能が入れ替わっています。X-T3の操作性になれている場合は注意が必要です。

X-T3の測光ダイヤルは静止画/動画切替スイッチに変化しています。さらにドライブダイヤルには「HDR」モードが追加されています。

上面

ISOダイヤルに「Cポジション」が追加されています。ダイヤル操作が可能となっており、拡張感度はCポジションからダイヤル操作で設定します。
Fnボタンの位置が押しやすい場所へ移動しています。

右側面

少しカメラの厚みが増しており、全体的にグリップが大きくなっているのが分かります。
デュアルSDカードスロットが上下に配置され分かりやすくなっています。その一方、レリーズ端子は無くなっています。

左側面

アクセサリーポートが2系統に分かれています。並びは従来と同じですが、上部にマイク端子とレリーズ端子、下部にUSB-C端子とHDMI D端子を備えています。X-T3のようなヘッドホン端子が無いので、USB-C端子経由か縦位置バッテリーグリップの端子を利用する必要があります。

スペックの違い

イメージセンサー

X-T4 X-T3
センサー形式 X-Trans CMOS IV
裏面照射型
X-Trans CMOS IV
裏面照射型
有効画素数(万画素) 2610 2610
最大記録画素 6240×4160 6240×4160
アスペクト比 3:2
16:9
1:1
3:2
16:9
1:1
ローパスフィルター - -
手振れ補正(補正段数) 5軸6.5段 -
除塵機能 超音波 超音波

イメージセンサーが全く同じなので、画質に大きな変化はありません。ただし、X-T4はセンサーシフト式5軸手ぶれ補正を搭載しています。手ぶれ補正が有効なシーンでISO感度を低く抑えることが可能となっており、よりノイズを抑えた撮影成果を生み出すことが可能です。

プロセッサー

X-T4 X-T3
画像処理エンジン X-Processor 4 X-Processor 4
RAW出力形式 非圧縮
ロスレス
圧縮
14bit
非圧縮
ロスレス
14bit
TIFF出力 8/16bit
記録メディア SD UHS-II SD UHS-II
メディアスロット 2 2

プロセッサーが同じであるため、基本的な処理速度は同等です。ただし、2020年5月現在でAFアルゴリズムや一部作画機能の点でX-T4有利となっています。将来的にX-T3が同等の機能を手に入れるのかは不明。
新たに圧縮RAWに対応しているため、カード容量あたりの撮影枚数を増加させることが出来ます。

露出

X-T4 X-T3
測光方式 256分割測光 256分割測光
測光範囲 マルチ
スポット
アベレージ
中央重点
マルチ
スポット
アベレージ
中央重点
露出モード P/A/S/M P/A/S/M
常用ISO感度 160?12800 160?12800
拡張ISO感度 80
100
125
25600
51200
80
100
125
25600
51200
露出補正 ±5 ±5
フリッカー低減 対応 対応
DR補正 3段階 3段階

特に大きな変化はありません。
X-T3は測光ダイヤルを搭載しているのでX-T4と比べて測光モードを素早く切り替えることが可能です。

オートフォーカス

X-T4 X-T3
AF方式 ハイブリッド ハイブリッド
測距点 425点 425点
カバーエリア 約100% 約100%
測距輝度範囲 ファインダー -6EV
F1.4 レンズ
-3EV
測距輝度範囲 ライブビュー -6EV
F1.4 レンズ
-3EV
フォーカスモード S-AF
C-AF
MF
S-AF
C-AF
MF
測距エリアモード シングル
(可変)
ゾーン
(可変)
ワイド
トラッキング
高性能化
シングル
(可変)
ゾーン
(可変)
ワイド
トラッキング
顔検出 対応
高性能化
対応
瞳検出 対応
高性能化
対応
追従特性カスタマイズ 被写体保持特性
速度変化特性
ゾーンエリア特性
AFリミッター
被写体保持特性
速度変化特性
ゾーンエリア特性
被写体検出機能 - -
縦/横位置切替 対応 対応
MFアシスト 距離指標
被写界深度
ピーキング
D.スプリット
D.マイクロプリズム
距離指標
被写界深度
ピーキング
D.スプリット
D.マイクロプリズム
ライブビュー拡大 2.5~6倍 2.5~6倍
備考 従来比2倍のAF-C

イメージセンサー・プロセッサーが同じであり、基本的に同じ性能のはずですが、X-T4は最新アルゴリズムを採用しているので比較的良好な性能を期待できます。X-Pro3で初めて実装した「フォーカスリミッター」を搭載。

ドライブ

X-T4 X-T3
シャッター速度 15分-1/8000秒 15分-1/8000秒
電子先幕シャッター 15分-1/8000秒 15分-1/8000秒
電子シャッター速度 15分-1/32000秒 15分-1/32000秒
フラッシュ同調 -1/250秒 -1/250秒
高速連続撮影 AF/AE固定 約30コマ/秒:電子
(×1.25クロップ)
約15コマ/秒:メカ
約30コマ/秒:電子
(×1.25クロップ)
約11コマ/秒:メカ
高速連続撮影 AF/AE追従 約30コマ/秒:電子(×1.25クロップ)
約15コマ/秒:メカ
約30コマ/秒:電子
(×1.25クロップ)
約11コマ/秒:メカ
連続撮影枚数 15fps
ロスレスRAW 38コマ
非圧縮RAW 35コマ
11fps
ロスレスRAW 42コマ
非圧縮RAW 36コマ
特殊連写 - -
低速限界設定 対応 対応
プリ連写機能 前20コマ/後20マ 前20コマ/後20マ
セルフタイマー 2/10秒 ?2/10秒

X-T4は新開発のシャッターユニットを搭載しています。ポストビュー連写ながら、毎秒15コマのメカシャッター連写に対応。現行ミラーレスカメラの中ではトップクラスの連写速度です。
電子シャッターやプリ連写機能の仕様はX-T3と同じ。

ファインダー・モニター

X-T4 X-T3
ファインダー方式 0.5型 OLED 0.5型 OLED
ファインダー解像度 369万 369万
視野率 約100% 約100%
アイポイント(mm) 23 23
最大ファインダー倍率 0.75倍 0.75倍
視度調整範囲 ?- 4?+2m-1 ?- 4?+2m-1
リフレッシュレート -100fps -100fps
備考
モニター形式 TFTカラー TFTカラー
モニター解像度(ドット) 162万 104万
モニターサイズ 3.0型 3.0型
可動方式 バリアングル 3軸チルト
タッチパネル 対応 対応
備考 解像度ブースト
低照度ブースト
レートブースト
タッチFn

ファインダーはX-T3と同じ仕様ですが、モニターは高解像162万ドットを採用し、可動方式がバリアングルモニタへ変化しています。
さらにライブビューのブーストモードが細分化され、状況に合わせたブーストモードを利用可能となっています。

動画

X-T4 X-T3
映像記録方式 MPEG-4 AVC
H.264・HEVC/H.265
MPEG-4 AVC
H.264・HEVC/H.265
音声記録方式 LPCM
AAC
LPCM
記録形式 MOV/MP4 MOV
4K DCI 4K
24/25/30/50/60p
400Mbps
4K UHD
24/25/30/50/60
400Mbps
DCI 4K
24/25/30/50/60p
400Mbps
4K UHD
24/25/30/50/60
400Mbps
FHD 24/25/30/50/60p
200Mbps
24/25/30/50/60p
200Mbps
ハイスピード 240fps 最大3分
120fps 最大6分
120fps 最大6分
連続撮影制限 4K ~30p 約30分
4K? ~60p 約20分
FHD 約30分
4K ~30p 約30分
4K? ~60p 約20分
FHD 約30分
外部出力 4K/60p/F-log/同時記録/4:2:2 10bit 4K/60p/F-log/同時記録/4:2:2 10bit
タイムラプス動画 - -
動画撮影機能 電子IS
ラインレベル入力
動画プロファイル F-Log F-Log
備考 HLG
4K 60p x1.18 Crop
HLG
4K 60p x1.18 Crop

基本性能はX-T3と同じですが、記録形式にMP4やAACが追加されていたり、電子手ぶれ補正に対応したりと機能的な改善が見られます。将来的にX-T3も強化されるのかは不明。

作画機能

X-T4 X-T3
HDR撮影 あり -
多重露光 9枚 2枚
インターバル撮影 露出平滑化
撮影間隔/撮影回数/開始時刻設定
撮影間隔/撮影回数/開始時刻設定
ブラケット AE/Film/DR/ISO/WB/Focus AE/Film/DR/ISO/WB/Focus
ボディ内RAW現像 対応 対応
レンズ補正 歪曲
周辺減光
色収差
手動レンズ補正
歪曲
周辺減光
色収差
手動レンズ補正
仕上がり設定 18種
・Classic Neg
・Bleach Bypass
16種類
プロファイル調整機能 シャープ
彩度
コントラスト
グレインエフェクト
カラークロームエフェクト
カラークロームブルー
トーンカーブ
明瞭度
シャープ
彩度
コントラスト
グレインエフェクト
カラークロームエフェクト
ハイライト
シャドウ
ホワイトバランス AWB
・白優先
・雰囲気
晴れ
日陰
蛍光灯1?3
電球
水中
色温度
オート
AWB
晴れ
日陰
昼光色蛍光灯
昼白色蛍光灯
白色蛍光灯
電球
水中
色温度
カスタム
オート
デジタルフィルター 8種 8種

他の項目と同じく、多くの機能が強化・追加されている項目。今のところこれらがX-T3に継承されると告知はされていませんが、同じプロセッサーを搭載しているので期待したいところ。

インターフェース

X-T4 X-T3
デジタル端子 USB 3.2 Gen1×1 USB3.1 Gen1
特殊端子 - -
シンクロ端子 あり あり
HDMI端子 D D
外部マイク端子 3.5mm 3.5mm
ヘッドフォン端子 USB経由 3.5mm
リモコン端子 2.5mm 2.5mm
ワイヤレスリモコン - -
WiFi 802.11b/g/n 802.11b/g/n
Bluetooth 4.2 4.2
NFC - -
GPS - -
テザー撮影 WiFi/有線 WiFi/有線
電子水準器 2軸? 2軸

電源

X-T4 X-T3
バッテリー NP-W235 NP-W126S
縦位置グリップ VG-XT4 VG-XT3
USB充電 対応 対応
USB給電 対応 USB-PD 対応 USB-PD
撮影可能枚数ファインダー 500枚 390枚
ボディサイズ 幅 134.6 132.5
ボディサイズ 高 92.8 92.8
ボディサイズ 奥 63.8 58.8
質量(メディア・バッテリー含) 607g 539
質量(ボディのみ) 526g 489
防塵防滴 対応 対応
動作温度 -10℃?+40℃ -10℃?+40℃

新型の大容量バッテリーを採用しており、撮影枚数が大きく改善しています。追加バッテリーを2個搭載できる縦位置グリップ装着時はさらにバッテリーライフの差が大きくなります。

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