このページでは一眼カメラ用交換レンズ「E 35mm F1.8 OSS」の情報を収集しています。
データベース
レビュー
購入早見表
名称 | E 35mm F1.8 OSS | |
---|---|---|
型名 | SEL35F18 | |
レンズマウント | ソニー Eマウント | |
対応撮像画面サイズ | ●APS-Cフォーマット専用 | |
焦点距離(mm) | 35 | |
焦点距離イメージ(mm) *1 | 52.5 | |
レンズ構成 (群-枚) | 6-8 | |
画角 (APS-C) *1 | 44° | |
開放絞り (F値) | 1.8 | |
最小絞り (F値) | 22 | |
絞り羽根 (枚) | 7 | |
円形絞り | ○ | |
最短撮影距離 (m) | 0.3 | |
最大撮影倍率 (倍) | 0.15 | |
フィルター径 (mm) | 49 | |
ADI調光対応 | - | |
手ブレ補正 | レンズ内手ブレ補正方式 | |
手ブレ補正段数 | - | |
テレコンバーター (1.4x) | - | |
テレコンバーター (2.0x) | - | |
フードタイプ | 花形バヨネット式 | |
外形寸法 最大径x長さ (mm) | 63 x 45 | |
質量 約 (g) | 154 | |
付属品 | ||
フード (型名) | ALC-SH112 | |
レンズフロントキャップ | ○ | |
レンズリヤキャップ | ○ | |
ケース | - | |
その他付属品 | - |
紹介
F1.8という大口径レンズながら約153gという軽量でコンパクトな標準単焦点レンズ。
特にソニーEマウントでもAPS-C専用の単焦点レンズは貴重な存在だ。APS-C専用で標準画角のF1.8レンズとしてはやや高いかな?と感じなくも無いが、表面はグロス加工を施してあり光沢が高級感を演出している。プラスチック鏡筒ながらチープさは感じない造りで、マウントには金属を採用しているので、一般的な使用上での耐久性はありそうだ。
開放から中央はシャープな描写で、周辺部もそれに追随する形で良好。キットレンズやコンパクトなズームレンズと比較すると「単焦点レンズ」らしい繊細な描写と大きなボケを体感出来る。大きなボケは「非球面使ってます」的にアトボケがやや騒がしくなる場面がある。また、点光源をフレーム内に入れるとコマフレアが目立つ場合があるので注意。
解像力はF4まで絞り込むことでフレーム全域でシャープになりピークを迎える。それ以上絞り込むと、やや描写が落ちてゆく傾向にあるので、被写界深度と相談しながら絞り値を決定しよう。色収差は良好に補正されており、絞ると中央はさらに抑えこまれるが周辺部の色収差がやや目立つ傾向がある。
コンパクトな鏡筒の中には手振れ補正とインナーフォーカシングによる高速AFを可能にするリニアモーター駆動が搭載されている。フォーカシングは高速かつ正確で、ピント距離を大きく移動する場合にも遅さを感じない。但し、近接撮影の場合にやや迷走する傾向にある。
関連レンズ
- 30mm F2.8 DN
- 30mm F1.4 DC DN
- Touit 1.8/32
- 35mm F1.2 ED AS UMC CS
- SPEEDMASTER 35mm F0.95 II
- 7Artisans 35mm F1.2
海外の評価
Kurtmunger
- 前玉は1970年代のキヤノンやツアイスを彷彿とさせる凹面形レンズを使用している。
- 外装はハイクオリティなプラスチックと金属パーツで構成されているように見える。レンズマウントは金属製だ。しっかりとした質感のレンズだがとても軽量である。
- フォーカスは高速で正確だ。AマウントのSAMやスクリュードライブよりも遥かに滑らかで静かである。
- 絞り羽根はF1.8?F2.2で円形を保っているが、それより絞ると六角形となる。
- 逆光耐性は良好だ。
- 周辺減光については何も心配することは無い。
- 軸上色収差は絞り開放付近で目に付くが、F5.6まで絞ると解消する。
- 倍率色収差は良好に補正されている。
- ボケはほぼ滑らかだ。
- コマ収差は事実上ゼロである。
- 歪曲はほぼゼロだ。
- F1.8ではフレーム全域でシャープさが物足りないが、F2.2まで絞ると顕著に改善する。四隅はF5.6まで絞ることでさらに改善する。
大部分の絞り値で良好なシャープさのレンズだ。ボケは滑らかで歪曲はほとんど無い。ビルドクオリティは良好で手ぶれ補正を搭載している。2012年設計のレンズと言うことで、絞り開放の周辺部が少しソフトで軸上色収差は目に付きやすい。しかし、これらは絞ることで改善する。
Sony Alpha Blog
- 鏡筒は高品質なプラスチック製でビルドクオリティは良好だ。
- オートフォーカスは高速で効果的、そして静かである。
- シャープネス:α6000
・中央:F1.8でgood、F2.8でvery good、F4-F5.6でexcellent、F8でvery good、F11でgoodだ。
・四隅:F1.8でまずまず、F2.8でgood、F4でvery good、F5.6でexcellent、F8でvery good、F11でgoodだ。
・全体的に良好だが競合レンズと比較してとても良好な性能では無い。 - 周辺減光は絞り開放で目に付くがF2.8ではとても小さくなる。
- 歪曲は無視出来る程度だ。
- 色収差はコントラストが高い場合に強いパープルフリンジが発生する。
- フレア耐性は良好だ。
- 絞り開放の玉ボケはとても素晴らしい。絞り羽根が7枚なのでF2.8まで絞ると玉ボケの質が少し低下する。
- 後ボケは滑らかでとても柔らかく素晴らしい。
- 発色はとても良好だ。
- 光学手振れ補正は動画撮影でワンポイントとなる特徴だ。
標準単焦点として良好なレンズだ。比較的明るく、素晴らしい後ボケからポートレート撮影で理想的なレンズである。手振れ補正は動画撮影時に便利でオートフォーカスは静止画・動画どちらでも効果的だ。
絞ったときのシャープネスはvery goodだが、絞り開放時はgoodである。これは絞り開放でいくらかの像面湾曲が見られるためであり、中央と周辺部を両方ともシャープにすることは出来ない。E 35mm F1.8より新しいレンズでより良好な競合モデルが存在する。場合によって強いカラーフリンジが発生する点にも注意が必要だ。
- 35mm F1.2 ED AS UMC CS:ベストな35mmだがマニュアルフォーカスレンズ。
- 30mm F1.4 DC DN:次点で良好な単焦点レンズ。
- Touit 1.8/32:性能は良いのだが、高価。
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