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Kマウント 標準レンズ狂想曲 ?K-1の標準レンズをどうするか??

P9810858

PENTAX K-1を購入した皆様はKマウントレンズをいかがお揃えですか?

防滴性能を有した超広角レンズとして登場した『HD PENTAX-D FA 15-30mm F2.8 ED SDM WR』は貴重な大口径・防滴超広角ズームで他に選択の余地が無い。

1年もお預けをくらったペンタックスご謹製の渾身作『HD PENTAX-D FA★ 70-200mm F2.8 ED DC AW』は競合レンズがかなり古いレンズで、資金に余裕があれば迷うことは無い。

防塵防滴の超望遠ズーム『HD PENTAX-D FA 150-450mm F4.5-5.6 ED DC AW』は広角と同じく競合するレンズで防塵防滴仕様のレンズが無い事などからあまり選択肢が無い。

これら広角・望遠レンズは必要な人は高くてもやっぱり良い物が欲しいところ。軍資金以外であまり悩む事が無いと思う

しかし、標準域は如何だろうか?

広角ほどワイドに写せず、望遠ほど遠くの被写体を引き寄せる事は出来ない。しかし、その画角から様々なシーンで使えるため汎用性は高く、使用頻度が上がる。それなら高級なら標準ズーム『HD PENTAX-D FA 24-70mmF2.8ED SDM WR』を買って満足出来るのじゃないだろうか?

しかし、私の使用目的からすると標準レンズは大口径である必要があまり無い。広角ではしっかり絞って風景を、ボカしたい時は望遠端で被写体を寄せて撮る。すると『HD PENTAX-D FA 28-105mm F3.5-5.6 ED DC WR』がベストチョイス。

しかし、F値変動の標準ズームを敢えてフルサイズ機で使う必要があるだろうか?(普段使いのカメラレンズとして)と考えてしまった。

広角はフルサイズでトップクラスのダイナミックレンジと高画素による情報量の豊かさを活かせる。

望遠は高感度耐性の向上によるシャッタースピードの自由度向上と高画素のクロップ・トリミングにおける自由度の高さを活かす事が出来る。

標準は広角・望遠のどちらの特徴をも併せ持つ万能レンズではあるのだが、いまいち決定打に欠ける。

記録写真が多くなりそうだから、いっその事センサーサイズを落としてみたらどうか?と悪魔の囁きが聞こえ、私はその提案にのっかってみた。

1型センサーをサブシステムに組んでみた

IMGP1540

まず購入したのが『Nikon 1 J5 ダブルレンズキット』。

レンズ2つと1型センサーボディが買えてしまう価格で、なんと『HD PENTAX-D FA 28-105mm F3.5-5.6 ED DC WR』を買う資金でお釣りが来る。

コンデジ並に小さく、1型センサーを搭載するミラーレス一眼。20コマ秒を叩き出す高速シャッターが取り柄の機種で、J5では裏面照射センサーを搭載した上に比較的新しい画像処理エンジン『EXPEED 5A』を搭載している。

AFには像面位相差AFを採用しており、なかなか快適なフォーカシングも体感出来る。

DSC_0279

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キットレンズでもよればボケる上に、付属の標準単焦点に付け替えるとしっかりと背景を溶かすことも出来る。

DSC_0213

被写界深度が深く、寄れるキットレンズでは虫や植物を撮る場合にパンフォーカスを狙いやすい。

しかし、ISO感度の余裕が無くISO400~800で既にディテールが溶け始めている。新しい処理エンジンのお陰でカラーノイズは全く目立たないが、シャープネスを強目に設定してもやや物足りなさを感じる。

さらに、遠景はのっぺりとした謂わいる「油絵」状態になるので、好き嫌いはわかれると思う。フルサイズの高画素機と比べてしまうと見劣り感が大きいのでかなり悩ましい。

IMGP1537致命的だったのが、操作系統。

電子ダイヤルは2つ搭載されており、右肩のコマンドダイヤルと背面のホイールボタン。Avモードで絞り値と露出調整などに割り当てる事が出来るのかと思いきや、全くカスタム出来ない。

露出調整の呼び出しやピクチャーコントロールなどはボタンやメニューから呼び出す必要がある。以前使った事がある、高倍率ズームレンズを搭載した『Nikon P900』と操作性が似ている。一眼レフ系とは明らかに異なっている。

上位機種であるNikon1 V3も同傾向にあるので、このシリーズに対するニコンの方針は固そうだ。

この点が非常に気になってしまい、PENTAX K-1のサブシステムとしてはやや物足りなさを感じてしまった。

IMGP1306

誤解の無いように付け加えると、嫁さんが使う分にはベストなカメラ。軽い上に画質も良好でAFもクイックだ。レンズを複数持っても、荷物がかさばらない点は非常に評価出来る。

操作はカスタム性に乏しいが、使い勝手がシンプルで使いやすいという一面もある。

M4/3 LUMIX GM1Sに電動ズームを買ってみた

OLYMPUS DIGITAL CAMERAそう言えば、我が家には1型システムを組まなくてもM4/3のボディがある事を思い出した。

ということで、ナノサーフェスコーティングを採用している「LUMIX G X」シリーズの電動ズームを中古で購入。ボディと併せてざっくり3万円程度と1型の高級コンデジSONYのRX100よりも安い。それでいてセンサーサイズは大きめのM4/3。

なぜ初めからこのチョイスにしなかったのかと小一時間後悔。

IMGP1319実はNikon1 J5 よりも小さい。(ボディキャップ付いちゃってるけど、電動ズーム付けても小さい。)

エポックメイキングなミラーレス一眼だけあって、コンパクトさでは尖った物を持っている。

パナソニックのソフト的なインターフェイスは個人的に好みで、特にタッチパネル液晶である事を活かした機能面は評価出来る。特に液晶左端にファンクションボタンを5つも設定出来るので、色々と設定を弄りたい人にはジャストミートな機能性。

既に発売より数年が経過しており、色々と陳腐化しているがそれでも傑作機らしい使い勝手は健在。

P9810834解像度やボケはやはり1型とは比べ物にならず、センサーサイズの違いを実感する。

P9810838遠景は許容範囲。ペンタックスのファインシャープネスの有り難みを実感させられる線の太さ。

ん?、ちょっと中景・遠景が物足りなかったかなと感じてしまい更なるレンズ沼へ。

E-M1 に 12-40mm PROを買ってみた

P9810852自分でも一体何がしたいのかよく分からなくなってきたのだが、手元に12-40PROが届いた。ここまで来るとあまりフルサイズに標準ズーム付けるのと変わらなくなってきている。

このPROレンズに惹かれたのは、

  • 最大撮影倍率が換算0.6倍まで寄ることが出来る
  • 防塵防滴
  • マイクロフォーサーズのレンズとしては最高クラス(フォーサーズSHGとは比べられないが…)
  • 深度合成対応レンズ

と言った点。寄れる上にフルサイズやAPS-Cよりも被写界深度を稼ぐことが出来る点が良い。寄れる上に、広角12mm(換算24mm)F2.8の大口径ズームなポイントが物欲センサーに反応した。これらを満たすズームはKマウントには存在しない、という点で個人的にはかなりツボに入った。

40-150PROも既にあったりするので、残り広角PROを買うとKマウントより先にゴールしてしまうという…。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

解像度に関しては近接撮影だけで括るとGM1Sに電動ズームとあまり遜色無い。有効画素数が1600万画素とあって、レンズ性能を十分に引き出せていない様だ。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ズームレンズながらボケは綺麗でなかなかに良い。但し、被写界深度がAPS-Cやフルサイズと比べて深いので中景や遠景ではやや力不足感は否めない。

パンフォーカスになるとややカリッとし過ぎる面もあるので、100点満点とはいえないのが痛い。

K-1に立ち返って FA 35mm F2 AL購入

P9810857よく考えたら、「クロップしても1600万画素と現行のマイクロフォーサーズ並じゃん。」と思い至った。

それじゃあ、フルサイズならではのボケを活かして使いやすいレンズは何だ?と考えたところ、このレンズに。

『広角レンズながら、クロップすれば標準レンズと化す』

さらに元は最大撮影倍率0.17倍と極々一般的な広角単焦点だが、クロップする事で0.25倍のクウォーターマクロ程度まで拡大出来る。

広角35mm・標準50mmをカバーするレンズと考えると、そこそこ使いやすい気がしてきた。

PENTAX K-1-1635という訳で最も寄って撮影したものがこちら。これをクロップして使うと

PENTAX K-1-1635[1]ここまで寄ることが出来る。しかもフィルム時代のレンズながら絞れば現行レンズと遜色無く使えそうだ。解像度もクロップした1600万画素ながら、線が細い自然な解像度に。ファイルサイズも小さくなるのでよろしい。

50mmの画角で3600万画素の情報量が要らない場合が多い(広角ほど色々な被写体が入らない為)ので、1600万画素もあれば十分かな?と大いに感じる。

PENTAX K-1-1651フォーカシングはSDMやマクロレンズに比べたらずっと早い。但し、ボディ内モーターを使うので無音とは縁のない駆動音がする。

PENTAX K-1-1653

PENTAX K-1-1664

フルサイズ開放時は四隅の描写がかなり甘いが、適切に絞ればソコソコシャープになる。

とは言え、フルサイズらしい余裕のあるボケ味も捨てがたい。センサーサイズが小さいカメラでは実現し難い分野なので積極的に使っていきたい。

P9810860

「隠れスター」の異名があるこのレンズは、DAレンズで定評のある「DA35安」の光学設計の元となったレンズ。そりゃあ写りは良いわけだ。

フォーカシングで前玉が前後するのはDA35mmと変わらず。防塵防滴では無いので、使い込めばそのうち小ゴミや塵を吸い込むだろう。

しかし、実勢価格はフルサイズ対応の現行レンズとしては安くお求めやすい。中古市場でも多く出回っているので、探しやすいだろう。HD 15-30mmよりもずっと小型で軽量なので、気軽なお散歩レンズとしてはかなり良い。

まとめ

結果として我が家の標準レンズ事情は

  • 嫁さんとのちょっとしたお出かけ=GM1S+電動ズーム
  • K-1に広角・望遠のサブシステム=OM-D E-M1+12-40PRO
  • K-1オンリーでお散歩=smc P-FA 35mm F2 AL(FF広角・APS-C標準)
  • 旅行重視でカメラ持参=Nikon1 J5

という形に落ち着いた。散財額はおよそ14万円。12-40PROのウェイトが大きすぎるが…。

よく考えたら手持ちのK-3に16-85mmあるじゃん?とか思い直したものの、「K-1とK-3の組み合わせは重すぎる」と諦めた。

ポイントはK-1のクロップを積極的に使っちゃってOKと考える事。1600万画素?全然OK!

HD PENTAX-D FA 28-105mm F3.5-5.6 ED DC WR』という選択肢もまだ残されているが、さすがにここまででケツの毛までむしられた状態なのでしばらくはお預け。

追記

そろそろ梅雨の時期を迎えるにあたって、やっぱり簡易防滴の標準欲しいよねって思い始めた。

やっぱり『D FA28-105』も必要です(爆

さらに追記:やっちまいました(爆)5/20着です

購入早見表

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