2023年3月22日付けでニコンの気になる特許出願が公開。「NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S」と思われる光学系の実施例と、24-80mm F2.8の実施例を含むズームレンズの特許となっています。
概要
- 【公開番号】P2023040257
- 【公開日】2023-03-22
- 【発明の名称】変倍光学系および光学機器
- 【出願日】2023-01-16
- 【分割の表示】P 2020562007の分割
【原出願日】2018-12-26- 【出願人】
【識別番号】000004112
【氏名又は名称】株式会社ニコン- 【背景技術】
【0002】
従来から、写真用カメラ、電子スチルカメラ、ビデオカメラ等に適した変倍光学系が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。変倍光学系においては、変倍または合焦の際の収差の変動を抑えることが求められている。実施例1
- 焦点距離:24.8-67.9
- F値:2.92
- 画角:85.10-33.84
- 像高:21.60
- 全長:139.35-169.16
- バックフォーカス:11.93-28.62
実施例3
- 焦点距離:24.8-82.5
- F値:2.92
- 半画角:85.12-28.34
- 像高:21.60
- 全長:150.97-185.45
- バックフォーカス:11.75-30.78
今回公開されたのは2018年の現出願の分割特許。分割特許はあまりピックアップしませんが、前回のタイミングで取り上げていなかったので2022年版を掲載。パラメータとレンズ構成から「NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S」用と思われます。2018年12月の段階で元の特許が出願されているため、Zシステム始動時には既に開発が始まっていたと思われます。
また、24-70mm F2.8の他に「24-80mm F2.8」の実施例もあります。従来と比べて望遠側が長く使いやすそうですが、光学系の全長が10-15mm長くなっているので、携帯性や機動力を考慮して、従来の24-70mmを選択したのかもしれません。
ニコンNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S 交換レンズデータベース
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