2020年10月15日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開されています。APS-C「15-70mm F4-7.1」を含む、様々なミラーレス用標準ズームが実施例に含まれています。
手ごろなRF-S標準ズーム登場なるか?
- 【公開番号】特開2020-170102(P2020-170102A)
- 【公開日】2020年10月15日
- 【発明の名称】ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
- 【出願日】2019年4月4日
- 【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社- 【課題】全ズーム範囲にわたり高い光学性能を有しつつ、全系が小型で軽量なズームレンズを提供する。
実施例1 実施例2 実施例3 焦点距離 24.72-67.90 24.72-116.40 24.72-101.85 F値 4.12 4.04-7.31 4.29-7.31 半画角 41.50-17.30 41.80-10.30 41.80-11.80 像高 19.69-21.64 19.90-21.64 19.90-21.64 全長 101.50-141.15 109.01-159.02 107.52-158.03 BF 12.50-24.86 1415-31.01 13.48-35.52 実施例4 実施例5 実施例6 焦点距離 27.72-82.45 15.45-67.90 F値 3.53-5.88 3.93-7.31 半画角 38.53-14.70 42.40-11.37 像高 19.69-21.64 12.56-13.65 全長 101.50-142.50 71.26-113.36 BF 14.16-32.52 12.40-24.51
基本的には「実施例3」から分かるように現行のRFレンズ「RF24-105mm F4-7.1 IS STM」を想定した特許なのかなと思います。レンズ構成やISレンズの位置がピタリと一致するので間違いないでしょう。
24-105mm F4-7,1をリリースする際に「24-70mm F4」「28-80mm F3.5-5.8」などが候補として挙がっていたのか、それとも別で用意しようとしていたのか気になる所。まぁ、既にRFマウントの標準ズームは4本もあるので、何か登場するとしても直近での可能性はまずないはず。(高倍率を含めると5本)
実施例をじっくり確認してみると、広角側でフルサイズのイメージサークルに足りていないことが分かります。おそらく、画像処理によって四隅を引き延ばすことを想定しているのでしょう。「RF24-240mm F4-6.3 IS USM」の時もそうでした。実際、手持ちの24-105mm F4-7.1をチェックしても24mm無限遠時は四隅がケラれました(RAwに強制適用されるレンズ補正を外した結果)。
少し気になるのが実施例5。同じコンセプトのAPS-C用標準ズームです。今さらEOS M用を開発するとは思えないので、ひょっとしたらAPS-C EOS R用の手頃なズームレンズとなるのかもしれませんね。
参考:現行のRF標準域カバーのズームレンズ
- RF24-70mm F2.8L IS USM
- RF24-105mm F4L IS USM
- RF24-105mm F4-7.1 IS STM
- RF24-240mm F4-6.3 IS USM
- RF28-70mm F2L USM
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