2021年7月15日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。イメージセンサーを保護するコンパクトなバリア機構に関する特許のようですね。
- 【公開番号】特開2021-103248(P2021-103248A)
- 【公開日】令和3年7月15日(2021.7.15)
- 【出願日】令和1年12月25日(2019.12.25)
- 【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社- 【課題】撮像装置に、バリア機構以外の構成部品との干渉を回避しつつ小さいスペースに配置することができるバリア機構を設ける。
- 【0002】
レンズ交換式の撮像装置(カメラ)から交換レンズを取り外したときに、マウントの開口からカメラ内に塵埃が侵入して撮像素子に付着するおそれがある。このため、撮像装置にマウントの開口を塞いで撮像素子を保護するバリア機構を搭載する場合がある。特許文献1には、レンズの未装着状態においてバリアがマウントの開口を塞ぎ、レンズが装着される際の回転によってバリアが開かれるように構成されたバリア機構が開示されている。- 【0005】
本発明は、バリア機構以外の構成部品との干渉を回避しつつ小さいスペースに配置することができるようにしたバリア機構を有する撮像装置を提供する。
コンパクトなセンサーバリアユニットに関する特許出願のようですね。既存のメカニカルシャッターを使用してセンサーを保護する仕組みはキヤノンやソニーが実装していますが、この特許では専用のセンサーバリアの搭載を想定しています。
一部の海外情報サイトでは「コンパクトなシャッターユニット」と間違った情報が流れていますが、あくまでも「センサー保護」のためのシャッター機構であり、レンズ交換時にセンサーへのゴミ付着を予防するための技術です。コンパクトなセンサーバリアで、他のパーツとの干渉を抑えた省スペース設計となる模様。
これをメカニカルシャッターと組み合わせることができるのか気になるところですが、文献内でメカニカルシャッターについては言及されていません。将来的に積層型センサーでメカニカルシャッターが必要無くなった際には、このようなセンサーバリアを搭載するかもしれませんね。もしくは、メカニカルシャッターを必要としない動画機用か?
図面で使用しているカメラの外観は既存のEOS Rシリーズよりも小さく、カムコーダーには見えませんね。コンパクトなミラーレスカメラへの導入を検討しているのかもしれません。
サイト案内情報
特許関連記事
- RF70-150mm F2 L のような特許内の光学系は実際に登場する可能性がある?
- キヤノン 50-250mm F4.5-5.6 を想定したようなAPS-C向け光学系の特許出願
- キヤノン 70-150mm F1.8 フルサイズミラーレス向け光学系の特許出願
- ニコン 35 / 50 / 85 mmのF1.4 / F1.8 光学系の特許出願
- キヤノン「400mm F4 TC DO」「600mm F4 TC DO」を想定したような光学系の特許出願
- キヤノン RF28-70mm F2.8 IS STM 用と思われる光学系の特許出願
- シグマ フルサイズミラーレス用「50-100mm F1.8」「45-90mm F1.8」光学系の特許出願
- グローバルシャッターを任意のエリアに適用できるニコンの特許出願
- ライカ Q3 43 搭載レンズに酷似した光学系のパナソニック特許出願
- ニコン「22-105mm F4」を想定したような光学系の特許出願
Facebookで最新情報やカメラ・レンズのレビューを発信しています。
「いいね!」を押すとFacebookの最新情報が届きます。