2022年10月13日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。望遠レンズの色収差を良好に補正することを意識した光学系に関する特許のようですね。実施例は一眼レフ用に見え、ミラーレス用ではなさそう。
概要
- 【公開番号】P2022155139
- 【公開日】2022-10-13
- 【発明の名称】光学系、撮像装置
- 【出願日】2021-03-30
- 【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社- 【課題】倍率色収差の二次スペクトルを良好に補正することである。
- 【背景技術】
【0002】
いわゆる望遠系の光学系では、色収差を良好に補正することが重要であった。光学系がズームレンズである場合、特に長焦点距離側でこの課題は顕著となる。実施例1
- 焦点距離:585.02
- F値:4.12
- 半画角:2.12
- 像高:21.64
- 全長:468.07
- バックフォーカス:39.17
実施例2
- 焦点距離:72.12-193.98
- F値:2.91
- 半画角:16.70-6.36
- 像高:21.64
- 全長:238.86
- バックフォーカス:42.07
実施例3
- 焦点距離:72.20-290.31
- F値:4.12-5.86
- 半画角:16.68-4.26
- 像高:21.64
- 全長:184.67-238.65
- バックフォーカス:43.96-57.43
実施例4
- 焦点距離:72.41-290.31
- F値:4.12-5.88
- 半画角:16.64-4.26
- 像高:21.64
- 全長:184.12-238.52
- バックフォーカス:41.81-66.32
実施例5
- 焦点距離:102.84-388.95
- F値:4.63-5.83
- 半画角:11.88-3.18
- 像高:21.64
- 全長:229.85-309.89
- バックフォーカス:61.57-101.51
これらは既存の一眼レフ用レンズに見られる構成のようですね。具体的には以下の通り。
- EF600mm F4L IS II USM
- EF70-200mm F2.8L IS II USM
- EF70-300mm F4-5.6L IS USM
- EF70-300mm F4-5.6 IS USM
- EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM
全体的に今さら感のあるレンズ群に関連した特許であり、今後RFマウント用のレンズとして登場する可能性はゼロだと思われます。
特許関連記事
- キヤノン 樹脂レンズ使用の光学系「28-105mm F4」「24-35mm F2」に関する特許出願
- コシナ ミラーレス向け「50mm F1.4」「50mm F1.5」光学系の特許出願
- 富士フイルム「伸びる50-135mm F2.8」「18-135mm F3.5-5.6」「18-300mm F3.5-6.3」光学系の特許出願
- ニコン 「85-135mm F1.8-2.8」を想定したような光学系の特許出願
- タムロン「200-800mm F6.7」「200-600mm F5.6」を想定したような特許出願
- キヤノン「20mm F1.4」「24mm F1.4」「28mm F1.4」光学系の特許出願
- キヤノン 魚眼レンズと歪曲を抑えるリアコンバージョンレンズに関する特許出願
- キヤノン 電動制御を意識したインナーズーム式の広角レンズ光学系の特許出願
- タムロン 70-300mm F4.5-6.3 Di III RXD用と思われる特許出願
- キヤノン インナーズームタイプ「180-600mm F5-6.3 IS」「200-700mm F5-7.6 IS」特許出願