2021年11月1日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。異なる形状のカメラと互換性のある縦位置グリップに関する特許出願ですね。今後は低価格帯のEOS Rも縦位置グリップに対応する可能性あり?
概要
- 【公開番号】特開2021-173818(P2021-173818A)
- 【公開日】2021年11月1日
- 【発明の名称】縦位置グリップ装置
- 【出願日】2020年4月22日
- 【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社- 【課題】複数の異なるカメラへ対応可能な汎用性が高い縦位置グリップ装置を提供する。
- 【0007】
しかしながら、通常、カメラメーカーは、同じレンズ交換式の一眼レフカメラであっても、機能や対象ユーザに応じた複数種類のカメラをラインナップとして準備している。これら複数種類のカメラは、僅かながらであってもボディサイズや外形デザインが異なっている場合が多い。また、カメラをモデルチェンジする場合において、機能や操作性の向上等を目的として既存のカメラとは異なる外形デザインが選択される場合もある。- 【0008】
そこで、縦位置グリップ装置の外観デザインにカメラ本体との一体感を持たせようとすると、カメラのラインナップごと又はモデルチェンジごとに、異なる外観デザインを有する縦位置グリップ装置が必要となる。しかし、カメラメーカーの投資にも限界があるために、あらゆるデザインまたは全種類のカメラに対して縦位置グリップ装置を準備しておくことは困難である。従って、縦位置グリップ装置を装着できるカメラを限定せざるを得なくなる。なお、縦位置グリップ装置の外観デザインを基準にして、カメラの外形デザインを合わせることは、ラインナップの差別化が困難になると共に、カメラの進歩を奪うことにもなりかねない。- 【0009】
本発明は、異なるデザインの複数のカメラに対して最小限の変更で対応することができる汎用性が高い縦位置グリップ装置を提供することを目的とする
現行のEOS Rシリーズは「RP」を除いて専用の縦位置グリップが用意されています。今後もEOS R5やR6など、高級機には専用グリップが用意されるかもしれませんが、低価格なEOS Rシリーズはこのように互換性のあるグリップで統一するかもしれませんね。今のところカメラとグリップの通信接続を可能にする端子の位置がEOS RとR5・R6で異なるものの、今後はバッテリースロット内で固定される可能性あり?
この特許内の製品が実用化されるかどうかはまだ不明ですが、今後のEOS Rラインアップ次第では面白い製品となりそうです。
特許関連記事
- キヤノン 70-150mm F1.8 フルサイズミラーレス向け光学系の特許出願
- ニコン 35 / 50 / 85 mmのF1.4 / F1.8 光学系の特許出願
- キヤノン「400mm F4 TC DO」「600mm F4 TC DO」を想定したような光学系の特許出願
- キヤノン RF28-70mm F2.8 IS STM 用と思われる光学系の特許出願
- シグマ フルサイズミラーレス用「50-100mm F1.8」「45-90mm F1.8」光学系の特許出願
- グローバルシャッターを任意のエリアに適用できるニコンの特許出願
- ライカ Q3 43 搭載レンズに酷似した光学系のパナソニック特許出願
- ニコン「22-105mm F4」を想定したような光学系の特許出願
- キヤノン「135mm F2」を想定したような光学系の特許出願
- タムロン「14-24mm F2.8」「16-24mm F2.8」を想定したような光学系の特許出願