ニコン「40mm F2」「35mm F2.8」「60mm F2.8」フルサイズミラーレス向け特許出願

2021年12月13日付けでニコン「NIKKOR Z 40mm f/2」に関連した特許出願が公開。実施例の中には「60mm F2.8」「35mm F2.8」「30mm F2.8」と言った光学系も含まれています。

概要

【公開番号】特開2021-189351(P2021-189351A)

【公開日】2021年12月13日

【発明の名称】光学系、光学機器、および光学系の製造方法

【出願日】2020年6月2日

【出願人】
【識別番号】000004112
【氏名又は名称】株式会社ニコン

【課題】大口径で小型の光学系を提供する。

実施例1

焦点距離：58.200

F値：F2.88

半画角：20.39

像高：21.63

全長：63.515

バックフォーカス：22.16

レンズ構成は「NIKKOR Z 40mm f/2」とよく似ていますが、比較して長焦点をカバーしている単焦点レンズ。光学系の全長は40mm F2と10mm以内の差となっているので、フルサイズ用の「60mm F2.8」としては小型軽量な光学系となりそうですね。もちろん「40mm F2」がリリースされている以上、この光学系で登場するとは思いませんが…。

実施例2

焦点距離：49.210

F値：2.07

半画角：23.73

像高：21.63

全長：64.06

バックフォーカス：18.16

実施例1と比べて焦点距離が短くなり、開放F値が1段明るくなっています。今回の実施例では前玉が最も大きくなっていますね。このクラスで小型軽量なインナーフォーカスの単焦点レンズは需要がありそう。

実施例3

焦点距離：44.500

F値：2.06

半画角：25.92

像高：21.63

全長：62.06

バックフォーカス：12.66

「45mm F2」
これはこれでアリだと思いますが、これなら「40mm F2」で良かったかなと。

実施例4

焦点距離：41.194

F値：2.04

半画角：27.72

像高：21.63

全長：59.81

バックフォーカス：12.66

「40mm F2」
おそらく、「NIKKOR Z 40mm f/2」を開発するにあたって関連していると思われる実施例。この実施例通りかどうかは不明ですが、少なくとも非常に良く似た光学系であるのは間違い無さそうです。フォーカスレンズは中3枚が前後に動く仕組みの模様。

実施例5

焦点距離：36.000

F値：2.85

半画角：31.64

像高：21.63

全長：56.38

バックフォーカス：12.16

「35mm F2.8」
ソニーEマウントなどに存在するコンパクトな準広角レンズライクな光学系。これはこれでアリと思うものの、やはり40mm F2が登場した以上は出てこないように見える。

実施例6

焦点距離：31.000

F値：2.89

半画角：36.29

像高：21.63

全長：51.40

バックフォーカス：11.96

「30mm F2.8」
スペック的には「NIKKOR Z 28mm f/2.8」のほうが近いものの、もちろん全くの別物。
（Z 28mm F2.8はマルチフォーカスを採用している）
30mm F2だったらたぶん買っていた。

実施例7

焦点距離：41.200

F値：2.86

半画角：27.73

像高：21.63

全長：59.84

バックフォーカス：12.66

「40mm F2.8」
F値が1段暗くなったものの、前玉が非常にコンパクト。ただし、光学系の全長に大きな変化は無いので、それなら「40mm F2」で良かったと思う。

ニコン NIKKOR Z 40mm f/2 交換レンズデータベース

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